GDAL
作者 | Frank Warmerdam |
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開発元 | OSGeo財団 |
初版 | 2000年6月8日 |
最新版 |
3.6.1
/ 2022年12月11日[1] |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | C言語, C++, Python |
プラットフォーム | Cross-platform |
対応言語 | 英語 |
種別 | ライブラリ |
ライセンス | X/MIT |
公式サイト |
gdal |
GDAL(Geospatial Data Abstraction Library) は、OSGeo財団がX/MITライセンスにより提供している、ラスターおよびベクター地理空間情報データフォーマットのための変換用ライブラリである。ライブラリとして、 サポートしている全てのフォーマットのためのラスターおよびベクター単一抽象データモデルを、呼び出し側アプリケーションに対し提供している。また、データの変換や処理に便利な多種多様のCUIユーティリティも用意されている[2]。
Ver1.3.2まではFrank Warmerdamにより開発され、後にOSGeo財団のGDAL/OGR管理委員会に移管された。類似ライブラリとしてGDALから派生しベクターフォーマットを扱うOGRがあったが、GDAL 2.0リリース以降、GDALに統合された[3]。GDALとOGRは共に広範な機能を有し、商用GISコミュニティ内においても広く利用されており、膨大なデータを扱う分野のフリーソフトウェアとして主要なプロジェクトの一つとみなされている[4][5]。
主要なGISソフトウェア(記事があるソフトウェアとしては、ArcGIS、Google Earth、GRASS GIS、MapServer、Quantum GIS、NASA World Wind、R言語など)の中にはGISフォーマットファイルの読み取りやデータ出力の際にGDAL/OGRライブラリを利用するものも存在する。
現在、GDALは140以上のラスターフォーマットと、80以上のベクターフォーマットをサポートしている。ラスターフォーマットとしてはGeoTIFF、Erdas Imagine、SDTS、ESRI Grids、ECW、MrSID、JPEG2000、DTED、NITF、GeoPackageなどが、またベクターフォーマットとしてはGeoPackage、ESRI Shapefile、GML、GeoJSON、AutoCAD DWG、MapInfo、ESRI Coverages、ESRI Personal Geodatabase、DGN、PostGIS、Oracle Spatialなどがこれに含まれる[6]。
脚注
[編集]- ^ “Download”. Open Source Geospatial Foundation (2022年12月11日). 2022年12月16日閲覧。
- ^ “GDAL — GDAL documentation”. 2020年2月25日閲覧。
- ^ “What is this OGR stuff?”. 2020年2月25日閲覧。
- ^ Neteler M., Raghavan V. (2006). “Advances in Free Software Geographic Information Systems”. Journal of Informatics .
- ^ Mark Wilcox (2009). Porting to the Symbian Platform: Open Mobile Development in C/C++. Wiley
- ^ “GDAL/OGR — OSGeo-Live 11.0 Documentation”. 2020年2月26日閲覧。