E エディター
開発元 | IBM |
---|---|
初版 | 1993年6月 |
最新版 |
3.13
/ 1994-11-17 |
対応OS | PC DOS, OS/2 |
プラットフォーム | PC/AT互換機 |
種別 | テキストエディター |
E エディター(英語: E)は1993年6月にリリースされたPC DOS 6.1に付属するテキストエディターで[1]、後にPC DOS 7[2]およびPC DOS 2000[3]にも付属した。IBMは従来のDOSでテキストエディターのベースであったQBasicの開発を終了し、別のエディターを供給する必要が生じたため、1986年にEファミリーで最小の機能を持つエディターとして開発されたOS/2の「システム・エディター」を拡張して採用することにした[4][5]。EエディターのOS/2版も存在した。
機能
[編集]PC DOS 7付属のバージョンでは次の機能がサポートされている[6]。
- オンラインヘルプ
- 大きなテキストファイルの編集
- テキストを枠で囲む
- マウスとメニューのサポート
- キーマクロの記録と再生
- マークした領域の文字を大文字または小文字に変更
- 複数ファイルの同時オープン
- CおよびREXXの構文入力サポート
- 選択テキストの移動、コピー、上書き、削除
- ファイルから別のファイルへのテキストのコピーおよび移動
Eファミリー
[編集]PC DOS版のE エディターの歴史は、GML風言語を使用可能でキー設定をカスタマイズできるPersonal Editorから始まった。Personal Editorは1982年に初めてリリースされ、すぐにIBMの製品になった[7]。Personal Editorでの制約は E エディターの開発に繋がり、長大なファイルのサポートとユーザーインターフェイスを改良して1984年にリリースされた。1985年にはREXX風言語を採用してカスタマイズ性を向上したE2がリリースされた。続いてE3、EOS2、EPMが様々な拡張を経てリリースされた。OS2開発チームの要求を受けて、OS/2システム・エディターがEプログラミングチームによって開発された。それは最小の機能と設定項目を持たない、高速で高機能なテキストエディターであった。EPMは後にOS/2拡張・エディターとしてリリースされた。成果を共有できるSlickEditはE3の開発者によって開発された。Eファミリーエディターの他のバージョンはIBMのプログラミング製品としてリリースされた。[8]X2を含むこれらのEエディターファミリーのクローンはE2やEエディターの後期バージョンでRexx風EIプログラミング言語として使われた[9]。
関連記事
[編集]脚注
[編集]- ^ “PC DOS Version 6.10”. 16bitos.com. 2007年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月3日閲覧。
- ^ “PC DOS Version 7.0”. 16bitos.com. 2007年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月3日閲覧。
- ^ “PC DOS 2000”. 16bitos.com. 2007年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年4月3日閲覧。
- ^ Davis Foulger. “Software Prototypes and Implementations”. 2007年1月12日閲覧。
- ^ Davis Foulger. “Software Prototypes and Implementations”. 2007年1月12日閲覧。
- ^ PC DOS 2000 日本語版 ユーザーズ・ガイド, §11-2
- ^ 日本ではマルチステーション5550用に「パーソナル・エディター」として移植
- ^ “Leadership”. SlickEdit, Inc.. 2007年1月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年1月16日閲覧。
- ^ Blair W. Thompson. “Preface - Acknowledgements”. tangbu.com. 2007年6月25日閲覧。
参考文献
[編集]- PC DOS 2000 日本語版 ユーザーズ・ガイド. 日本IBM. (1998) Order number SB88-5602-01.