EVO1/o
EVO1/o | |
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EVO1/o(2019年撮影) | |
基本情報 | |
製造所 | アライアンスTW |
製造年 | 2018年 - |
製造数 | 3両(2021年現在) |
投入先 | オロモウツ市電 |
主要諸元 | |
軌間 | 1,435 mm |
最高速度 | 65.0 km/h |
車両定員 |
102人(着席27人) (乗車密度5人/m2時) |
車両重量 | 20.0 t |
全長 | 15,100 mm |
全幅 | 2,480 mm |
全高 | 3,560 mm |
床面高さ |
350 - 500 mm (低床率100 %) |
軸重 | 7.0 t |
主電動機 | 誘導電動機 |
主電動機出力 | 65 kw |
出力 | 260 kw |
制御方式 | VVVFインバータ制御(IGBT素子) |
備考 | 主要数値は[1][2][3][4]に基づく。 |
EVO1/oは、チェコのコンソーシアムであるアライアンスTWが展開する路面電車車両の1形式。バリアフリーに適した超低床電車で、車体双方に乗降扉を有する両方向型車両である[1][2][3][4]。
概要・運用
[編集]チェコのオロモウツ市内で路面電車(オロモウツ市電)を運行するオロモウツ公共交通会社(Dopravní podnik města Olomouce、DPMO)は、2017年にコンソーシアムのアライアンスTWの中核企業であるプラゴイメックス(Pragoimex)に対し、車内全体が低床構造となっている路面電車車両のEVO1の発注を実施し、翌2018年から営業運転に投入した。これらのうち、車体の両側に乗降扉が設置されている片運転台車両がEVO1/oである[1][5][2][3]。
これは工事等でループ線が使用できず、片側にのみ乗降扉がある車両の導入が難しい場合に備えて導入されたもので、車体右側に4箇所、左側に3箇所乗降扉が設けられている。営業運転時は1両による単行運転の他、背中合わせに連結した両運転台の2両編成で使用される。そのためEVO1と比べ着席定員が減少している。それ以外の基本的な構造はEVO1に基づいており、車内は床上高さを350 mm - 500 mmに抑え、双方を緩い傾斜で繋ぐ事で段差がない100 %低床構造が実現されている。また、車内には冷暖房双方に対応した空調が完備されている他、充電用のUSBポートや監視カメラが設置されている[2][3][6][6][4]。
2021年現在は3両(121 - 123)が在籍し、主に3・5号線で使用されている。また、2020年には増備車として1両の追加発注が実施されている[5][2][3]。
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1両で走行するEVO1/o(2019年撮影)
関連項目
[編集]- ヴァリオLF プラス/o - EVO1/oと同様の目的で導入された、車体双方に乗降扉を有する両方向型車両[7]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “Bezbariérová obousměrná EVO1/o” (チェコ語). Pragoimex. 2021年2月19日閲覧。
- ^ a b c d e Libor Hinčica (2020年4月28日). “Do Olomouce zamíří další tramvaj EVO1/O”. Československý Dopravák. 2021年2月19日閲覧。
- ^ a b c d e Magda Vránová (2020年5月13日). “Olomouc kupuje novou klimatizovanou tramvaj. Chystá pořízení deseti autobusů”. deník.cz. 2021年2月19日閲覧。
- ^ a b c “Low-floor tramcar EVO1” (PDF) (英語). Pragoimex. 2021年2月19日閲覧。
- ^ a b “Nové tramvaje EVO1 a EVO1/o v DPMO”. Dopravní podnik města Olomouce, a.s. (2018年9月25日). 2021年2月19日閲覧。
- ^ a b “Barrier-free Tramcar EVO1” (チェコ語). Pragoimex. 2021年2月19日閲覧。
- ^ “Tramvaj VarioLFplus/o” (チェコ語). Pragoimex. 2021年2月19日閲覧。