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Embedded GLIBC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
EGLIBCから転送)
Embedded GLIBC (EGLIBC)
最終版
2.19 / 2014年9月29日 (10年前) (2014-09-29)[1]
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
C
対応OS クロスプラットフォーム
プラットフォーム クロスプラットフォーム
サポート状況 開発終了
種別 ランタイムライブラリ
ライセンス GNU LGPL
公式サイト http://www.eglibc.org/
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Embedded GLIBC (EGLIBC)はGNU Cライブラリ(glibc)の派生物であり、glibcとのソース・バイナリ互換性を保ちながらも組み込み機器への利用に最適化した標準Cライブラリである。EGLIBCの著作者はこれはglibcのフォークを意図してはいない、また派生物であるとしながらも、glibcのコア開発者に却下されたパッチの受け入れを表明している[2]。EGLIBCはGNU LGPLのもと配布されるフリーソフトウェアである。

2009年5月Debianは、glibcの開発プロセスに対する懸念により、glibcからEGLIBCへの移行を発表した[3][注釈 1]。それに続き、Ubuntuが9.10リリースよりこのライブラリに移行した。Ark LinuxもまたEGLIBCを使用している[4]。なおDebian自身は、2011年にリリースされた、6.0 (コードネーム: squeeze)より正式にEGLIBCに移行した。

2014年初頭、glibc 2.19(同年2月リリース)からのフォークを最後に、EGLIBCの開発終了と、glibcへの合流が発表された[5][6] [注釈 2]。 これを受けて、Debianも8.0(コードネーム: jessie)からglibcに戻ることになった [7]

脚注

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注釈

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  1. ^ Debianはglibcの対応が悪くなりつつある、組み込み系アーキテクチャのARMを含め、多数のアーキテクチャをサポートしているオペレーティングシステムであるという事実がある。
  2. ^ glibcの開発体制が2012年に刷新され、これまで存在していた懸念・障壁が取り払われたことが主な要因と見られる。

出典

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  1. ^ svn: branches/eglibc-2_19/libc/NEWS”. www.eglibc.org (2014年9月29日). 2015年3月21日閲覧。
  2. ^ EGLIBC: FAQ”. www.eglibc.org. 2011年2月9日閲覧。
  3. ^ Aurélien Jarno (2009年5月5日). “Debian is switching to EGLIBC”. blog.aurel32.net. 2011年2月9日閲覧。
  4. ^ Ark Linux switches to eglibc”. arklinux.wordpress.com (2009年5月13日). 2011年2月9日閲覧。
  5. ^ 江添亮 (2014年6月19日). “本の虫: Debianがeglibcからglibcに戻る”. cpplover.blogspot.com. 2015年3月21日閲覧。
  6. ^ Joseph S. Myers (2014年2月7日). “EGLIBC 2.19 set up (last release branch), EGLIBC trunk now closed”. www.eglibc.org. 2015年3月21日閲覧。
  7. ^ Aurélien Jarno (2014年6月18日). “Debian is switching (back) to GLIBC”. blog.aurel32.net. 2015年3月21日閲覧。

外部リンク

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