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台湾鉄路管理局E500型電気機関車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
E500型電気機関車から転送)
台湾鉄路管理局E500型電気機関車
潮州車両基地に駐留するE501
潮州車両基地に駐留するE501
基本情報
運用者 台湾鉄路管理局
製造所 日本の旗 日本東芝府中事業所
(製造:東芝インフラシステムズ[1][2]
製造番号 E501-E568
製造年 2023年 -
製造数 68両
主要諸元
軸配置 0-6-6-0(Co-Co)[2]
軌間 1,067 mm(狭軌
電気方式 交流 25,000V 60Hz(架空電車線方式
全長 20,770 mm[3]
全幅 2,759 mm[3]
機関車重量 96 t[3]
軸重 16 t[3]
主電動機 東芝SEA-116
かご形三相誘導電動機
制御方式 コンバータ + VVVFインバータ制御IGBT素子[2]
制動装置 自動空気ブレーキ・電磁空気ブレーキ・回生ブレーキ
保安装置 ATS-SN、ATS-P、ATP
最高速度 130 km/h
設計最高速度 140 km/h
定格出力 3,888 kW[3]
最大引張力 280 kN[3]
2023年度
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台湾鉄路管理局E500型電気機関車(たいわんてつろかんりきょくE500がたでんききかんしゃ、正体字: 台鐵E500型電力機車)は、台湾鉄路管理局(以下、「台鉄」)の幹線用大型電気機関車。台湾で初めての日本製電気機関車である[4][5]

概要

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2015年、台鉄が提出した車両の購入及び更新計画(2015年-2024年)で、102両の機関車の購入案が計画された。そのうち68両が電気機関車であり、E1000型電車の機関車、E200型、E300型、E400型の各電気機関車を更新する予定であるとされていた[6]
機関車には、台湾の電気機関車として初めて4Gネットワーク通信機能が搭載され、車両故障が発生した場合、故障の情報を速やかに車両基地に伝え、修理をスムーズに行うことが可能となる[7]

2022年交通部は新春の記者会見において、外観を公表した[8]

2023年9月17日、初の機関車が花蓮港第8埠頭に到着し、税関列車防護無線装置の手続きを完了した後、同年9月23日に花蓮機務段(車両基地)に回送された。各種整備等を行った後、同年10月28日潮州車両基地で新車のお披露目が行われた[9][10]

同年10月、グッドデザイン賞を台鉄と東芝が共同で受賞した[11][12]


特徴

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外観

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  • 東芝が、日本の特許庁に外観の意匠登録を行っている[13]。(意匠登録番号第1638287号、2019年7月12日登録)

台車とブレーキ

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その他設備

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  • 自動列車防護装置(ATP[14]、通信システム、運行記録、運行情報管理システム(TCMS)[15]

画像ギャラリー

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脚注

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  1. ^ 台湾向けE500型電気機関車の初号機納入 (PDF) 」(東芝レビュー2024年3月号)。
  2. ^ a b c 一般論文「様々な列車編成に対応可能な 台湾向け客貨両用E500型電気機関車 (PDF) 」(東芝レビュー2024年9月号)。
  3. ^ a b c d e f Taiwan Railways Administration, MOTC Electric locomotive E500”. 2023 GOOD FOCUS AWARD [NEW BUSINESS DESIGN]. 2023年10月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月9日閲覧。
  4. ^ 胡順惠 (2019年10月15日). “台鐵最快2022年中換新車! 新購機車頭首見瑞士廠商得標” (中国語). ETtoday新聞雲. オリジナルの2020年12月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201209093141/https://www.ettoday.net/news/20191015/1557722.htm 2020年11月29日閲覧。 
  5. ^ 嶋田昭浩 (2024年1月22日). “台湾へGO! 東芝機関車 府中工場が大量受注で活気”. 東京新聞. 2024年5月3日閲覧。
  6. ^ 編輯部 (2020). “世代交替的浪潮 臺鐵局「10年購車計畫」”. 鐵道情報 31 (243): 62-68. ISSN 20732163. 
  7. ^ 李姿慧 (2019年10月8日). “數百輛機車頭超齡 台鐵新購102輛機車頭由日本東芝、Stadler得標” (中国語). 蘋果日報. オリジナルの2020年12月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201213133848/https://tw.appledaily.com/life/20191008/WXJXVB4VNUUWE77BORWF4PUWVU/ 2024年5月3日閲覧。 
  8. ^ 王國材細數2021年施政成果 今年還有「2款新車」優化鐵道服務”. 風傳媒. 2022年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年5月3日閲覧。
  9. ^ 謝宗璋 (2023年9月18日). “台鐵採購68輛E500型電力機車 首輛抵花” (中国語). 更生新聞網. オリジナルの2023年9月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20230924041612/https://www.ksnews.com.tw/20230918002-2/ 2023年9月24日閲覧。 
  10. ^ 陳彥廷 (2023年10月28日). “E500型正式亮相!台鐵5主力車種霸氣一字排開 吸6000人爭睹”. 自由時報. https://news.ltn.com.tw/news/life/breakingnews/4472666 2024年1月15日閲覧。 
  11. ^ 「2023年度グッドデザイン賞」において、『グッドデザイン・ベスト100』および 『グッドフォーカス賞[新ビジネスデザイン]』を受賞 | ニュースリリース | 東芝インフラシステムズ”. www.global.toshiba. 2024年11月18日閲覧。
  12. ^ 電気機関車”. GOOD DESIGN AWARD. 2024年11月18日閲覧。
  13. ^ 意匠登録168287”. 独立行政法人工業所有権情報・研修館 (2019年7月12日). 2024年5月3日閲覧。
  14. ^ 鄭瑋奇 (2020年8月16日). “小檔案 台鐵ATP與限速備援系統”. 自由時報. オリジナルの2020年8月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200818212803/https://news.ltn.com.tw/news/life/paper/1393287 2023年2月15日閲覧。 
  15. ^ 臺鐵列車紀錄裝置”. 臺灣鐵路管理局. 2022年7月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月15日閲覧。
  16. ^ 日本デザイン振興会. “交通部臺灣鐵路管理局 電気機関車 E500”. GOOD DESIGN AWARD. 2023年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年10月10日閲覧。
  17. ^ 陳彥廷 (2023年10月15日). “台鐵新電車奪日本優良設計賞 獲獎僅用模擬圖保密到家”. 自由時報. https://art.ltn.com.tw/article/breakingnews/4459182 2024年1月1日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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