コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

デュア・リパ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Dua Lipaから転送)
デュア・リパ
基本情報
出生名 Dua Lipa
生誕 (1995-08-22) 1995年8月22日(29歳)
出身地 イングランドの旗 イングランドロンドン
ジャンル
職業
担当楽器 ボーカル
活動期間 2015年 -
レーベル
公式サイト デュア・リパ 公式サイト
署名

デュア・リパアルバニア語: Dua Lipa1995年8月22日[3] - )は、イギリスの女性シンガーソングライターファッションモデルミレニアル世代を代表するUKポップのアイコンの一人である[4]

来歴

[編集]

1995年 - 2014年: 生い立ち

[編集]

アルバニア人であるアネサとドゥカジン・リパの長女として、イギリスのロンドンで生まれた。家族はイスラム教徒であり、母方の祖母がボスニア人である。ロック歌手であった父親の影響を受けて育った[4]。14歳の頃には、クリスティーナ・アギレラなどの歌手のカバー動画をYouTubeへ投稿していた[5]

2015年 - 2018年: デビュー・Dua Lipa

[編集]
グラミーミュージアムで歌うデュア(2018年9月28日)

2015年、ワーナー・レコードと契約し、活動を開始。同年8月にデビューシングル「New Love」を発売。同年10月発売のセカンドシングル「Be the One」が、イギリスでこそチャートインを逃すものの、ベルギーポーランドで1位、オーストラリアで6位を記録した。

2016年、イギリスの大手放送局BBCから大きな影響力を持つ注目の新人アーティストに贈られるSound of 2016にノミネートされた[5]。同年5月に発売したサードシングル「Hotter Than Hell」がイギリスチャートで15位を記録し、ゴールド認定された。

2017年2月、アメリカの俳優であるアンセル・エルゴートを迎えた「Be the One」のミュージック・ビデオを公開。これにより同曲が再び注目され、イギリスのチャートで10位を記録。同月、オランダのDJであるマーティン・ギャリックスとのコラボレーションシングル「Scared to Be Lonely」を発表。

2017年6月2日、ファーストアルバム『Dua Lipa』を発売。同アルバム収録のシングル「New Rules」が世界中で大ブレイクし、全英シングルチャートで1位を記録。同年8月、初の来日公演となるサマーソニック 2017に出演。

2018年4月、スコットランドのDJであるカルヴィン・ハリスの楽曲「One Kiss」に参加。同年5月、Zepp Tokyoで自身初となる単独来日公演を開催。翌年2月に開催された第61回グラミー賞にて、最優秀新人賞と最優秀ダンス・レコーディング賞の2部門を受賞。

2019年 - 2021年: Future Nostalgia

[編集]
フューチャー・ノスタルジア・ツアーで歌うデュア(2022年)

2019年11月、シングル「Don't Start Now」をリリース。世界的なヒットを生み、Billboard Hot 100および全英シングルチャートにて1位を獲得。同年12月、セカンドアルバムのアルバム名にもなっているシングル「Future Nostalgia」をリリース。

2020年1月にシングル「Physical」、3月にシングル「Break My Heart」をリリース。その2日後となる3月27日に、セカンドアルバム『Future Nostalgia』を発売し、初の全英アルバムチャートで1位を記録。同年8月にはアルバム全編をリミックスし、マドンナミッシー・エリオットなど豪華ゲストに多数参加してもらったリミックスアルバム『Club Future Nostalgia』、翌年2月には未発表曲など8曲を追加したアルバムの再発盤『Future Nostalgia: Moonlight Edition』を発売[6]

2020年11月19日、スポーツブランド「PUMA」のグローバル・アンバサダーに就任[7]

同年にはカイリー・ミノーグの「リアル・グルーヴ」のリミックスに参加。

2021年3月に開催された第63回グラミー賞にて、アルバム『Future Nostalgia』が最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞を受賞。また、授賞式にて本アルバム収録曲の「Levitating」と「Don't Start Now」を披露した[8]

人物

[編集]
フューチャー・ノスタルジア・ツアーで踊るデュア(2022年)

イギリスロンドン出身。両親はコソボアルバニア人で、名前のデュアはアルバニア語で「愛」を意味する[9]

スタジオジブリ作品のファンであり、自身のInstagramに度々登場する[10]

好きな歌手にロビー・ウィリアムズを挙げている[11]

恋多き人物として知られており、過去にはモデルのアンウォー・ハディッド[12]シェフのアイザック・カルーやバンドマンのポール・クラインと交際していた[9]

カイリー・ミノーグなどと同様に、LGBTゲイの男性から支持を集めている[13]。2016年にはイギリスで毎年行われるゲイ・パレードであるブライトン・プライドに参加。また同年5月には、イギリスの大手ゲイ雑誌アティテュード』で特集が組まれた[14]

2022年11月27日、アルバニアのバイラム・ベガイ大統領によりアルバニア国籍取得を認められた[15][16]

ディスコグラフィ

[編集]

※"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。

アルバム

[編集]
# 発売日 タイトル 詳細 チャート最高位 ゴールドディスク
UK
[17]
US
[18]
1 2017年6月2日 Dua Lipa 3 27
2 2020年3月27日 Future Nostalgia
  • レーベル: ワーナー・レコード
  • フォーマット: CD, LP, digital download, streaming, cassette
  • 全英売上: 10万枚
  • 全米売上: 6.6万枚[27]
1 4
3 2024年5月3日 Radical Optimism
  • レーベル: ワーナー・レコード
  • フォーマット: CD, LP, digital download, streaming, cassette
1 2

EP

[編集]
# 発売年 タイトル フォーマット 備考
1 2016 Be the One - EP 音楽配信 ドイツ限定販売
2 2017 The Only EP レコード URBAN OUTFITTERS限定販売


シングル

[編集]
# 発売年 タイトル 収録アルバム チャート最高位
UK
[17]
US
[28]
1 2015 Be the One Dua Lipa 9
2 2016 Last Dance[29]
3 Hotter than Hell 15
4 Blow Your Mind (Mwah) 30 72
5 2017 Scared to Be Lonely
(with Martin Garrix)
Dua Lipa: Complete Edition 14 76
6 Lost in Your Light Dua Lipa 86
7 New Rules 1 6
8 Homesick
9 2018 IDGAF 3 49
10 One Kiss
(with Calvin Harris)
Dua Lipa: Complete Edition 1 26
11 Electricity
(with Diplo and Mark Ronson as Silk City)
4 94
12 2019 Swan Song 24
13 Don't Start Now Future Nostalgia 2 2
14 2020 Physical 3 60
15 Break My Heart 6 13
16 Hallucinate 31
17 Un Dia (One Day)
(with J Balvin, Bad Bunny and Tainy)
Summer Vacation and

Future Nostalgia: The Moonlight Edition

72 63
18 Levitating Future Nostalgia 5 2
19 Fever
(with Angèle)
79
20 2021 We're Good Future Nostalgia: The Moonlight Edition 25 31

プロモーショナル・シングル

[編集]
# 発売年 タイトル 収録アルバム チャート最高位

BEL(FL)Tip[30]

1 2015 New Love[31] Dua Lipa
2 2016 Room for 2
3 2017 Thinking 'Bout You[32] 6

参加作品

[編集]
# 発売年 タイトル アーティスト 収録アルバム チャート最高位
UK
[17]
US
[28]
1 2016 No Lie ショーン・ポール 未定 10
2 2017 Bridge Over Troubled Water Artists for Grenfell なし 1

フィルモグラフィ

[編集]
公開年 邦題
原題
役名 備考
2023 バービー
Barbie
人魚バービー
2024 ARGYLLE/アーガイル
Argylle
ラグランジ

受賞歴

[編集]

2018年度

  • 第61回グラミー賞》最優秀新人賞、最優秀ダンス・レコーディング賞「Electricity(デュア・リパ&シルク・シティ)」
  • 《第38回ブリット・アワード》ブリティッシュ女性ソロアーティスト賞、ブリティッシュ・ブレイクスルー・アクト賞

2019年度

2020年度

2021年度

  • 第63回グラミー賞》最優秀ポップ・ボーカル・アルバム賞『Future Nostalgia』[8]
  • 《第41回ブリット・アワード》最優秀ブリティッシュ・アルバム賞『Future Nostalgia』、最優秀女性ブリティッシュ女性ソロアーティスト賞[33]

脚注

[編集]

出典

[編集]
  1. ^ a b Dua Lipa | Biography & History - オールミュージック ウィキデータを編集
  2. ^ a b c Holden, Steve (2020年4月1日). “How Dua Lipa and The Weeknd are bringing the 80s back… again” (英語). BBC News (BBC). https://www.bbc.com/news/newsbeat-52109397 2021年6月21日閲覧。 
  3. ^ Dua Lipa / デュア・リパ プロフィール | Warner Music Japan”. ワーナーミュージック・ジャパン | Warner Music Japan. 2024年7月16日閲覧。
  4. ^ a b デュア・リパ プロフィール”. ワーナーミュージック・ジャパン. 2021年2月7日閲覧。
  5. ^ a b 'I want to work with A$AP Rocky' - Dua Lipa talks dark pop and hip hop influences” (英語). BBC (2015年12月10日). 2020年8月18日閲覧。
  6. ^ Dua Lipa(デュア・リパ)|ミレニアル世代のポップ・アイコンによる大ヒット作『FUTURE NOSTALGIA』が未発表曲を含む8曲を追加収録した”THE MOONLIGHT EDITION”. タワーレコード (2021年2月19日). 2021年6月21日閲覧。
  7. ^ “[https://jp.puma.com/jp/ja/プレスリリース/dua-lipa ミレニアル世代を代表するUKポップ・アイコン デュア・リパがグローバルアンバサダーに就任]”. PUMA (2020年11月19日). 2021年6月21日閲覧。
  8. ^ a b 【第63回グラミー賞】デュア・リパ『フューチャー・ノスタルジア』が<最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム>を受賞”. Billboard JAPAN (2021年3月15日). 2021年3月15日閲覧。
  9. ^ a b AiRi (2019年8月16日). “デュア・リパの新彼氏はハディット姉妹の弟アンウォー・ハディット♡”. CELESY. 2021年2月22日閲覧。
  10. ^ デュア・リパ、イースター休暇は「ジブリ映画」を満喫。全英チャートNO.1の快挙達成、さらなる飛躍を期す”. ロッキング・オン (2020年4月15日). 2021年2月7日閲覧。
  11. ^ Dua Lipa's Favorite Robbie Williams (Video)”. Telegrafi. 2024年12月11日閲覧。
  12. ^ 交際決定! デュア・リパ、アンウォー・ハディッドとのデートシーンを披露”. ELLE Japan (2019年7月8日). 2021年2月22日閲覧。
  13. ^ 【iFLYERチケット】国境・人種を越えて大人気、イギリスの歌姫 Dua Lipa、来日公演決定!”. iFLYER (2018年3月1日). 2020年8月18日閲覧。
  14. ^ "DUA LIPA TALKS DARK POP, GAY FANS, AND HER 'SECRET WEAPON'". Attitude.co.uk (Interview) (英語). Stream Publishing. 6 May 2018. 2020年8月18日閲覧
  15. ^ デュア・リパ、アルバニア国籍を取得 Billboard JAPAN、2023年11月28日
  16. ^ デュア・リパ、正式にアルバニア国籍が認められたことが明らかに NME Japan、2023年11月28日
  17. ^ a b c Dua Lipa”. Official Charts Company. 10 June 2017閲覧。
  18. ^ Dua Lipa – Chart history: Billboard 200”. Billboard. 9 June 2017閲覧。
  19. ^ Jones, Alan (9 June 2017). “Official Charts Analysis: Ed Sheeran's ÷ back at No.1”. Music Week. 26 June 2017閲覧。
  20. ^ Snapes, Laura (2017年12月5日). “How Dua Lipa became the most streamed woman of 2017”. The Guardian (Guardian News & Media Limited). https://www.theguardian.com/music/2017/dec/05/how-dua-lipa-became-the-most-streamed-woman-of-2017-new-rules 2020年8月18日閲覧。 
  21. ^ a b c "British certifications – Dua Lipa". British Phonographic Industry. 2017年2月17日閲覧 Type Dua Lipa in the "Search BPI Awards" field and then press Enter.
  22. ^ a b c Gold/Platinum” (英語). Music Canada. 2021年6月21日閲覧。
  23. ^ New Zealand single certifications – Dua Lipa – Be the One”. Recorded Music NZ. 9 September 2017閲覧。[リンク切れ]
  24. ^ a b Gold & Platinum – RIAA”. Recording Industry Association of America (29 November 2017). 6 December 2017閲覧。
  25. ^ FIMI - Certificazioni” (Italian). Federazione Industria Musicale Italiana. 7 May 2016閲覧。
  26. ^ Sverigetopplistan - Sveriges Officiella Topplista” (To access, enter the search parameter "Dua Lipa" and select "Search by Keyword") (Swedish). Sverigetopplistan.se. 28 April 2017閲覧。
  27. ^ Warner Records' Phil Christie on Dua Lipa's No.1 album campaign” (英語). www.musicweek.com. 2020年5月10日閲覧。
  28. ^ a b Dua Lipa – Chart history: The Hot 100”. Billboard. 26 October 2016閲覧。
  29. ^ Last Dance – Single by Dua Lipa”. iTunes Store (GB). 22 July 2016閲覧。
  30. ^ Discografie Dua Lipa” (Dutch). Ultratop. Hung Medien. 3 May 2016閲覧。
  31. ^ New Love – Single by Dua Lipa”. iTunes Store (GB). 22 July 2016閲覧。
  32. ^ Thinking 'Bout You – Single by Dua Lipa”. iTunes Store (US). 7 January 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。24 August 2017閲覧。
  33. ^ デュア・リパ、『ブリット・アワード2021』2冠達成の凄み パフォーマンスとスピーチから振り返る”. Real Sound|リアルサウンド. 2021年6月23日閲覧。

外部リンク

[編集]