NeoCore
NeoCoreXMSは、米国Xpriori社が開発したXMLデータベースである。
独自のDPP (Digital Pattern Processing) 技術を用いてXMLドキュメントの格納・検索を行う。 富士通のInterstage Shunsaku Data Manager、東芝ソリューションのTX1などとともに第二世代XMLデータベースとも呼ばれる。
XMLDB「NeoCoreXMS」は、構造が一定ではないXMLデータの格納に最適な“やわらかい”データベース・エンジンである。国内出荷ライセンス数は550ライセンスを超え、国内46%のNo.1シェア(富士キメラ総研調べ)のXMLDB/XMLデータベースである。
特徴
[編集]NeoCoreXMSの特徴は独自のデジタルパターンプロセッシング (DPP) である。それにより
- スキーマレス
- 初期のXMLデータベースと比較し、大容量のデータ格納
- 完全一致検索においてデータ量やXML構造に依存せず高速検索
を実現している。
XMLデータ格納時に、全ての要素、データ、そして要素内容(要素とそこに含まれるデータとの関連)に対して、インデックスを付与する(フルオートインデックス機能)。 そのため、新たな構造のXMLデータを格納、または構造の変更を行った直後においても、全ての項目に対し最高の検索パフォーマンスを実現する。全ての項目に対してインデックスを付与するにもかかわらず、DPPによるインデックスデータの圧縮および内部データの正規化処理によって、データベースサイズ(フットプリントサイズ)が小さいことも大きな特徴である。データベースサイズは、理論上の最大値は元のXMLデータの2.5倍。一般的なデータにおける実効サイズは、元のXMLデータの1.5~2.0倍となる。
得意・不得意
[編集]ハッシュインデックスを利用しているため、完全一致の検索には強いが、前方一致、後方一致等は苦手である。半数以上がドキュメントで使用されているDBMSとしてはアプリケーションの作成方法に工夫が必要である。 また、スキーマレスではあるが、システム設計上正規化を行う必要があり、スキーマレスのメリットを生かしきれない。
歴史
[編集]- 2002年11月 三井物産が日本国内総販売店契約を締結
- 2007年4月 三井物産から三井物産セキュアディレクションに事業譲渡
- 2007年10月 三井物産セキュアディレクションからサイバーテックに事業譲渡