Dark Blue
ジャンル | AVG |
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対応機種 | Windows 2000/XP/Vista |
発売元 | LiLiM DARKNESS |
発売日 | 2009年11月27日 |
メディア | DVD-ROM |
『Dark Blue』(ダークブルー)は、2009年11月27日にLiLiM DARKNESSから発売されたアダルトゲーム。および、それを原作とする成人向けOVA。
2012年4月には、PoROから本作を原作とする成人向けOVAが発売された。
概要
[編集]寝取られを題材としたBlueシリーズ第5作である本作はサスペンス色の強い作品となっている[1]。 猟奇的な場面も存在しており、特に千堂リナとリオが死亡するシーンは「双子合体」として知られている[2]。 シナリオライターの和泉万夜は、このシーンが採用された時の様子について「双子の死に方案を4つ提出した際、絶対選ばれないだろうと思った4番目が選ばれたときは驚いた」と自身のツイッターの中で振り返っている[3]。
あらすじ
[編集]友人・伊能玲矢に誘われ、哀沢雪斗は知人たちを集めて旅行に行った。だが、道中、連続殺人犯が滞在予定の洋館に逃げ込んだというニュースがカーラジオから飛び込んできた。不安を覚えた彼らだが、旅行は続行することになった。そして、楽しいはずの避暑旅行は惨劇へと変わった。
登場人物
[編集]※声優はゲームのもの、OVA版は声優非公表。
- 哀沢 雪斗(あいざわ ゆきと)
- 本作の主人公。聖桜学園2年生。真面目で勉強は良くできるがだが内気。音羽とは幼馴染で、彼女に対して思いを寄せていた。また、義姉である鈴香に対しては姉以上の感情を抱いていた。
- 久遠寺 音羽(くおんじ おとは)
- 声:澄白キヨカ
- 玲矢の幼馴染。聖桜学園2年生。学園の人気者である文武両道な美少女だが、純粋な性格のあまりだまされやすい一面を持つ。
- 玲矢とは幼馴染で許嫁同士だが、当人同士は親の決めた婚姻関係に関しては否定的である。
- 哀沢 鈴香(あいざわ すずか)
- 声:早乙女綾
- 雪斗の義姉。
- 聖桜学園の生徒会長を務めており、その万能ぶりと明るい性格から校内での人気は高い。
- 雪斗にはべた甘で、気まぐれな性格を見せる。
- アニス・レナフォード
- 声:星野みく
- 音羽のクラスメートである人気アイドル。実家は資産家で、実母はハリウッドで有名な女優。
- 雪斗に思いを寄せている。
- 伊能 玲矢(いのう れいや)
- 声:原田友貴
- 雪斗の友人で、本作の舞台となる洋館は、彼の父親である大手銀行の社長のものである。
- 事件の発端となる山奥の避暑地への旅行を企画した。
- 音羽の許嫁だが、当人同士は親が決めたその関係に関して否定的である。
- 吉良 英二(きら えいじ)
- 声:こんつ
- 玲矢の幼馴染で、広域暴力団・吉良会の跡取り息子。多くの舎弟を従えるだけの男らしさと強さを持つが、本来は凶暴な人物であり、キレると大変なことになる。
- 音羽に思いを寄せていた。
- 真岡 ジュン(まおかじゅん)
- 声:島田友樹
- アニスのマネージャー。かつてはアイドルだったがうまくいかず、ナルシストということもあり現在の地位に不満を抱いており、事務所に対しても逆恨みしている。
その他
[編集]- 千堂リナ(せんどう りな)
- 声:渋谷ひめ
- 琴美の友人。多くのルートで凄惨な末路をたどる。
- 千堂リオ(せんどう りお)
- 声:神崎ちひろ
- リナの双子の妹。姉とともに、多くのルートで凄惨な末路をたどる。
- ほのか
- 声:広森なずな
- 洋館に勤めるメイド。玲矢に対してのみ忠実。
- 哀沢 琴美(あいざわ ことみ)
- 声:佐倉もも花
- 雪斗の義妹。おとなしい性格で、いつも兄や姉の後ろについていた。
- 犬飼 裕明(いぬかい ひろあき)
- 声:島田友樹
- 雪斗の友人で、琴美に想いを抱いている。
- ナイジェル・ローウェン
- 声:こんつ
- 洋館に勤める執事。玲矢に対してのみ忠実。
- 連続殺人犯
- 伊能家の洋館に逃げ込んだ殺人鬼。館を訪れた女性たちを狙って凶行に走る。
- 鷹峰 五郎(みねぎし ごろう)
- 声:植木亨
- 雪斗達のクラスの担任教師で、教え子たちの引率と言う名目で同行した。規律に厳しい人物で、自由な校風を目指す鈴香とは対立関係にある。
スタッフ・主題歌
[編集]OVA
[編集]OVA版は、原作のシナリオには沿っているが、殺人シーンは一瞬で終わるものが多く、全体的には猟奇性が減り、寝取られの要素が強い作品となっている[2]。
反響
[編集]これまでの『Blue』シリーズにはなかった猟奇表現が本作に採用された結果、アダルトゲームのファンの間では鬱ゲーであると同時に猟奇ゲーとしても知られるようになり、特に千堂リナとリオが死亡するシーンは「双子合体」と呼ばれた[2]。 「双子合体」という言葉が広がった結果、「『Blue』シリーズに猟奇性は不要である」という意見や、「『双子合体』ときいてプレイしてみたが物足りなかった」といった賛否両論がファンの間で巻き起こった[2]。
エロゲレビュアーの穴リスト猫はおたぽるによせた記事の中で、「今(2017年)プレイしてみると、『双子合体』のシーンが突出していただけであり、当時騒がれていたほど猟奇的な要素は目立っていなかった」とした一方で、「陰鬱で理不尽な展開と主人公のへたれぶりからして、これぞLiLiM DARKNESSともいうべき鬱ゲーだった」と評価した[2]。 また、穴リスト猫はOVAについて「猟奇性が抜けた分『Blue』シリーズ本来の良さが現れた」と評価している[2]。
脚注
[編集]- ^ “襲い来る連続殺人犯の魔の手からヒロインたちを守り抜け! 『DARK BLUE』11月27日発売!” (2009年10月30日). 2015年4月7日閲覧。
- ^ a b c d e f 穴リスト猫 (2017年9月25日). “鬱ゲー『Dark Blue』のエロアニメは、伝説の「双子合体」や猟奇要素完全排除のNTRエロ特化OVA!!”. おたぽる. サイゾー. 2017年9月25日閲覧。
- ^ @banya_izumi (2012年11月8日). "『Dark Blue』と言えば、当時一部でちょっと話題になってたらしい仮面ライダーW的なアレですが、双子の死に方案4つの中で、「絶対選ばれないだろう4番目が「じゃあ、これで」と返事もらったときはこっちがびびったのも今では良い思い出。". X(旧Twitter)より2020年5月10日閲覧。
- ^ “Dark Blue Vol.1~ミつめる恥ぢらい~ 初回限定版”. Getchu.com. 2015年10月23日閲覧。
- ^ “Dark Blue Vol.2~見せつけられる……ヌくもり~ 初回限定版”. Getchu.com. 2015年10月23日閲覧。