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DY3-thx12-4432

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
DY3-thx12-4432
出身地 日本の旗 日本 イタリアの旗 イタリア
ジャンル オルタナティブロックポストロックエレクトロニカハードロック
活動期間 2021年-
レーベル sbobba Records
公式サイト DY3-thx12-4432official website[1]
メンバー
DY3-thx12-4432
YouTube
チャンネル
活動期間 2021年-
ジャンル 音楽
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DY3-thx12-4432(ディーワイスリーティーエイチエックストゥエルブフォーフォースリーツー)は、メンバーがそれぞれ日本イタリアで活動している遠隔型バーチャルロックバンドである。

2021年にDavide Perico[1](イタリア/ミラノ在住)とYoshimitsu4432[2](日本/東京在住、兵庫県出身)の2人によって結成された。

略称はディーワイスリー。

概要

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イタリア在住のキーボーディスト、作曲家、プロデューサーのDavideと日本のロックギタリストでありソロアーティストのYoshimitsuが、約1万キロの距離を隔てながらリモートでデータをやりとりし、音楽、映像作品、アートワーク等全てを二人だけでセルフプロデュースするスタイルで活動している。

 コロナ禍のパンデミックで世界中のミュージシャンが活動を縮小していた2020年9月、インディペンデント音楽のポータルサイトでレビューを書いていたDavideが、サイトに上がっていたYoshimitsuの曲を偶然聞いて感銘を受け、連絡をとったことから、オンラインでのやりとりが始まった[3]。2021年の1月には、映画音楽の作曲家としても活躍していたDavideが声をかけ、2人でアメリカの短編映画のオープニング曲を制作[4]。World Film Carnival,SingaporeのBest Film Score-Soundtrack部門でOutstanding Achievement Awardを受賞するなど、様々な賞を獲得[5]した。

 2021年3月に、2人の初期衝動を詰め込んで約2週間で制作した最初のEP『DY3-thx12-4432』を配信リリース[6]。DavideがCGで制作した収録曲「Space D」と「Zero Atmospheres」のミュージックビデオは、海外の映画祭で高い評価と賞を獲得した[7](アンドロメダ映画祭、国際ミュージックビデオ賞、ヴェスヴィオ国際映画祭、Virgin Spring Cinefest[8][9]等)。

 2022年3月に約1年の綿密なチャットでのやり取りをしながら何十ギガにも及ぶ膨大なデータの交換を経て制作したフルアルバム『Dark Planet』を配信リリース。シングルカット曲「Faith in the atom」のミュージックビデオはDavideがCGを制作、Yoshimitsuが編集を担当した。その後、音像の実験、追及をコンセプトに『Dark Planet』のサイドストーリーとして「Dark Planet Chronicles」を2週間に1曲のハイペースで7曲連続リリースした[10]

 2022年11月にはYoshimitsuの幼少期の記憶を基に制作したシングル「Control Shift Run」 をリリース。ハードロック的なギタースタイルでメインテーマを奏でながらも80年代のロック(The Police、XTC、U2など)や日本のビートロック的な手法も取り込み、現代的なエレクトロサウンドを融合させた。ミュージックビデオの制作はYoshimitsuが担当している[11]。なお、Davideが監督を務める映画『Dark Planet』が2023年中に公開予定。

 2023年2月にはイタリアのメディアEurocomunicazioneが主催するEurocommunication AwardでBand Revelation賞を獲得。イタリアのコモで行われた授賞式にはDavideが参加しYoshimitsuはイタリア語でビデオレターを送り会場を沸かせた[12]

 2023年3月から叙情的な世界観の『Electric Serenad』の01「追憶」を発表。以後、02「独奏」03「蒼茫」04「輪転」の4作を定期的にリリース[13]。2023年4月にはYoshimitsuが子供の頃大好きだったサイバーパンクの世界を舞台に彼の記憶を辿ったEP『Yoshimitsu access memory』をPatiotic Recordsよりリリース[14]した。

 国籍も背景も違う2人がお互いに顔を合わすことなく、ハイスピードで楽曲制作をしていく神秘的なスタイルは、これまで、イタリアを中心にテレビ[15]、雑誌[16][17]、ラジオ[18]などのメディアで取り上げられ話題になっている。

メンバー

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  • Davide Perico(ダビデ・ペリコ) 幼少期からクラシック音楽を学び、その後サウンドエンジニアリングを学ぶ。楽器では、ピアノ、キーボード、エレクトリックベースを専門としている。映画やビデオゲームの音楽のプロデューサー、サウンドエンジニア、作曲家として30年以上の経験を持つ[19]。CG制作、映像制作、アートワークなどもマルチに行う。
  • Yoshimitsu4432(ヨシミツ) 本名は粟津能光(あわづ よしみつ)[20]。ギタリスト、ソロアーティスト。ギタースタイルのルーツは70’s-90'sのハードロックだが数々のバンド活動を経て多様な音楽に影響を受けている。ギター以外の楽器の演奏、プログラミング、アートワーク、映像制作なども行う。 過去にはcamden-lock(Band)のメンバーとして、The Wildhearts等を手がけたラルフ・ジェザード氏をエンジニアに向かえロンドンにてレコーディングしたアルバムを発表。NEON GRAVITY(Band)のメンバーとして2008年のSUMMER SONIC OSAKA にも出演。その後サポートギタリストとしても活躍[6]

ディスコグラフィー

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シングル

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リリース タイトル 備考
1st 2022年1月20日 Faith in the atom アルバム『Dark Planet』からのシングルカット曲
2nd 2022年2月18日 Scent of Just Cut Grass Will Fuck Your Brain アルバム『Dark Planet』からのシングルカット曲
3rd 2022年5月23日 Dark Planet Chronicles (Day01)
4th 2022年6月6日 Dark Planet Chronicles (Day02)
5th 2022年6月20日 Dark Planet Chronicles (Day03)
6th 2022年7月4日 Dark Planet Chronicles (Day04)
7th 2022年7月18日 Dark Planet Chronicles (Day05)
8th 2022年8月12日 Dark Planet Chronicles (Day06)
9th 2022年8月26日 Dark Planet Chronicles (Day07)
10th 2022年11月7日 Control Shift Run Yoshimitsu4432の子供の頃の記憶をベースに楽曲制作[21]
11th 2023年

1月23日

Dark Planet Chronicles

(Day0)

12th 2023年2月6日 Photodiode
13th 2023年2月20日 Not a true statement (432Hz)
14th 2023年3月7日 14th Electric Serenade 01.追憶
15th 2023年3月31日 16-BIT IMPACT
16th 2023年4月12日 Ceramic Capacitor
17th 2023年5月22日 Electric Serenade 02.独奏
18th 2023年6月18日 Electric Serenade 03.蒼茫
19th 2023年10月3日 Electric Serenade 04.輪転
20th 2023年12月7日 Holographic Horizons Beyond the Sound Barrier
21st 2023年12月22日 upside-down city

 

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アルバム、EP

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発売日 タイトル 備考
EP 2021年3月11日 DY3-thx12-4432 最初はDavide Perico & Yoshimitsu4432名義でリリースされたが、その後2021年5月17日にバンド名DY3-thx12-4432に変更して再リリース。
フルアルバム 2022年3月14日 Dark Planet
EP 2023年4月28日 Yoshimitsu access memory
アルバム 2024年4月22日 The Best of DY3-thx12-4432 2021年〜2023年の活動をまとめたベストアルバム
EP 2024年5月20日 Bark at two dark moons Yoshimitsuが影響を受けた80年代ハードロックへのオマージュを込めた作品

楽曲提供

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楽曲は、Davide Perico & Yoshimitsu4432名義で提供。

  • 短編映画『Peters Rd』サウンドトラック(2021年)
  • 短編映画『With You, I Found Me』サウンドトラック(2022年)

脚注

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  1. ^ Davide Perico (/davideperico) · solo.to”. solo.to. 2022年12月9日閲覧。
  2. ^ Yoshimitsu4432 - DistroKid”. hyperfollow.com. 2022年12月2日閲覧。
  3. ^ E' in arrivo “DARK PLANET” firmato da DY3-thx12-4432”. www.annuariodelcinema.it. 2022年12月3日閲覧。
  4. ^ (英語) Peters Rd (Short 2021) - IMDb, https://www.imdb.com/title/tt11929754/ 2022年12月8日閲覧。 
  5. ^ (英語) Peters Rd (2021) - IMDb, https://www.imdb.com/title/tt11929754/awards/ 2022年12月8日閲覧。 
  6. ^ a b Bernardini, Lisa (2022年3月9日). “"Dark planet", l'album dei "DY3-thx12-4432"” (イタリア語). Eurocomunicazione. 2022年12月8日閲覧。
  7. ^ Benedetto, Adriano Di (2022年2月14日). ““DARK PLANET” firmato da DY3-thx12-4432” (イタリア語). Buonaseraroma.it. 2022年12月13日閲覧。
  8. ^ (英語) Zero atmospheres (Video 2021) - IMDb, https://www.imdb.com/title/tt14556326/awards/ 2022年12月13日閲覧。 
  9. ^ (英語) Space D (2021) - IMDb, https://www.imdb.com/title/tt14253744/awards/ 2022年12月13日閲覧。 
  10. ^ DY3-thx12-4432”. Spotify. 2022年12月9日閲覧。
  11. ^ Larosa, Ginevra (2022年11月14日). “"Control Shift Run" il nuovo singolo firmato da DY3-thx12-4432” (イタリア語). Eurocomunicazione. 2022年12月13日閲覧。
  12. ^ Negri, Giovanni De (2023年2月26日). “Premio Eurocomunicazione, i vincitori 2023” (イタリア語). Eurocomunicazione. 2024年6月4日閲覧。
  13. ^ Spotify”. open.spotify.com. 2024年6月4日閲覧。
  14. ^ Yoshimitsu access memory”. www.amazon.co.jp. 2024年6月4日閲覧。
  15. ^ Sky and satellite TV Canale 810 2022年3月15日
  16. ^ VINILE. (2022年4月号). 
  17. ^ MIO. (2022年4月29日号). 
  18. ^ La penisola che c'è - Radio ICN New York 2022年11月23日
  19. ^ Larosa, Ginevra (2022年4月15日). “"Faith in the atom" tratto da "Dark Planet" uscito su YouTube” (イタリア語). Eurocomunicazione. 2022年12月8日閲覧。
  20. ^ ABOUT”. Mysite. 2023年5月21日閲覧。
  21. ^ Art, About (2022年5月24日). “In arrivo il 7 novembre 2022 sulle principali piattaforme digitali “Control Shift Run”, del duo italo-giapponese DY3-thx12-4432” (イタリア語). ABOUT ART ON LINE. 2022年12月8日閲覧。

外部リンク

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