DUNS
DUNS(ダンズ、Data Universal Numbering System)は、アメリカのダンアンドブラッドストリート(D&B)が管理している、企業コードの付与管理システム、並びに同システムによって各企業に付与された企業コードの名称。文書によってはD-U-N-SあるいはDUNSナンバーと表記することもある。
本項では区別のため、以下企業コード管理システムを指す場合はDUNS、企業コード自体を指す場合はDUNSナンバーと表記する。
概要
[編集]DUNSは元々1962年にD&Bが開発したもので、9桁の管理コードで企業を識別する。企業については本店・支店・単体事業所(支店を持たない企業等)の区分があるのが特徴で、複数の拠点がある企業については拠点ごとに別々のDUNSナンバーが付与される。D&Bでは、2009年時点で全世界200ヶ国以上において、2億件以上の事業所にDUNSナンバーを付与しているとしている[1]。
DUNSナンバーは国際標準化機構(ISO)や米国標準協会(ANSI)など多くの標準化団体で標準企業コードとして認められているほか[2]、RosettaNetやECALS(電子情報技術産業協会の運用するCALSシステム)など多くの電子商取引システムで企業識別コードとして広く採用されている。
日本では1994年に東京商工リサーチ(TSR)がD&Bと業務提携したのに伴い、1996年より同社が日本国内におけるDUNSの管理業務を請け負っている[3]。TSRによるDUNSナンバーの新規付与は原則有料となるが、企業データベース構築の過程で自動的に付与されている場合もある。また、一度付与されたDUNSナンバーは自社及び自社との資本関係が50%超の親会社・子会社のものであれば無料で照会することができる。
脚注
[編集]- ^ DUNSナンバー(世界標準の企業コード)
- ^ DUNSナンバーを推薦 / 採用している機関・団体
- ^ 沿革 - 東京商工リサーチ
外部リンク
[編集]- D-U-N-S Number
- D-U-N-S® Numberとは - 東京商工リサーチ