csc.exe
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csc.exeは、.NET Frameworkに含まれるマイクロソフト製のC#コンパイラである。.NET FrameworkはWindowsに標準で搭載されているため、開発環境がなくてもプログラミングをすることができる。ただし、ユーザー補助機能はほとんどない。
利用例
[編集]hello.csというファイル名で以下のコードを保存するとする。
using System;
class Program{
static void Main(){
Console.WriteLine("Hello,world!");
}
}
hello.csを保存し終わった後に、コマンドプロンプトから以下を入力する。
> csc hello.cs
このコマンドを実行すると、以下のようなログが出力される。
Microsoft (R) Visual C# Compiler version 4.8.3752.0
for C# 5
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.
This compiler is provided as part of the Microsoft (R) .NET Framework, but only supports language versions up to C# 5, which is no longer the latest version. For compilers that support newer versions of the C# programming language, see http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=533240
エラーや警告がある場合は、このログの下に出力される。
主なオプション
[編集]ビルドのターゲット
[編集]/target オプションを使用することによって、特定の形式でアセンブリを作成できる。
ライブラリ
[編集]library.csがライブラリのデータを含むソースコードであることとする。
> csc /target:library library.cs
GUIアプリケーション
[編集]window.csがフォームオブジェクトのデータを含むソースコードであることとする。
> csc /target:winexe window.cs
著作権を表示しない
[編集]/nologo オプションを使用することで、コンパイル時の著作権表示を消すことができる。
> csc /nologo hello.cs
ヘルプ
[編集]/help オプションもしくは /? オプションで、csc.exeの使用できるオプションを出力させられる。
> csc /help