Compis
Compis(スウェーデン語の名称、コンピス)、Scandis(ノルウェー語の名称、スカンディス)は、学校での教育用に設計され1984年から販売されたコンピュータシステムである。
概要
[編集]Compisは教育用に使用することを意図していたため、その名称はCOMPuter In School(学校のコンピュータ)を縮めたCompisと付けられた。この名称は友人や仲間を意味するスウェーデン語のkompisという語との語呂合わせとも解釈できる。Compisの開発は1982年にスウェーデン・コンピュータ社(Svenska Datorer)により開始されたが同社が倒産したときにテレノヴァ社(TeleNova)に引き継がれた。Compisの販売はエセルテ社(Esselte)が行い、その対象は主にスウェーデン、ノルウェー、フィンランドのギムナジウムであった。
CompisはIntel 80186 CPUを搭載したコンピュータでオペレーティングシステムはROM中のCP/M-86を使用していた(磁気ディスクからMS-DOSを起動することもできた)。Compisはライトペン用を含む幅広い入出力ポートを備えていた。Compisのプロジェクトは最初から前途多難で、IBM PC互換機への移行と共に時代遅れとなり最終的には1988年にプロジェクトはキャンセルされたが教育現場では1990年代まで利用されていた。
教育現場のCompisで使用された著名なアプリケーションソフトウェアは:
- COMAL インタプリタ
- Turbo Pascal 3.0 コンパイラ、スカンディス=パスカル(Scandis-Pascal)の名称で。
- WordStar ワープロソフト
- Harmony software:ワープロソフト、表計算ソフト、データベース。名称はLotus Symphonyの語呂合わせであり、当時の優勢であったアプリケーションソフトウェア。
幾つかの学校では、典型的な10メガバイトのハードディスクドライブを共有した10 - 20台のScandisで簡単なLocal Area Networkを構築していた。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Compisの資料(Telenova Compis - some documentation available here )