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Cheer up! (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『Cheer up!』
BOYS AND MENスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル J-POP
時間
レーベル キングレコード
プロデュース YUMIKO
チャート最高順位
BOYS AND MEN アルバム 年表
『YANKEE ROAD the BEST』
(2014年)
Cheer up!
(2016年)
威風堂々〜B.M.C.A.〜
(2016年)
『Cheer up!』収録のシングル
  1. Wanna be!
    リリース: 2016年2月3日
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Cheer up!』(チアー・アップ)は、BOYS AND MENアルバム2016年6月1日キングレコードからリリースされた。オリジナル・アルバムとしては2作目で、メジャーレーベルはから初のアルバムリリースである。

背景とリリース

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1枚目のアルバム『ヤンキー★ロード』以来約3年ぶりとなるオリジナル・アルバムで、ベスト・アルバム『YANKEE ROAD the BEST』以来約1年半ぶりのアルバムリリースである[注 1]。若菜太喜の脱退により11人組から10人組となって最初のCDリリースとなる[注 2]

2016年2月13日、結成5周年を記念したコンサートツアーの東京公演にて、「タイトル未定」とアルバムのリリースが発表された[2]。3月20日にアルバム特設サイトを開設[2]、アルバムタイトルおよび収録内容などの詳細が発表された。収録シングル「Wanna be!」とそのカップリング「ツクヨミ」は、メンバーが出演したテレビドラマ『白鳥麗子でございます!』の主題歌とエンディングテーマであり、その映画版『白鳥麗子でございます! THE MOVIE』の主題歌「Forever and Always」と挿入歌「With…」が、このアルバムに収録された。

アルバム収録曲から「どんとこいやー!」をリード曲とし、メンバーがドッジボール選手に扮したストーリー仕立てのミュージック・ビデオを制作、アルバムリリースに先駆けてウェブ上で公開した[3]。また、「Forever and Always」をBGMに使用した、付属フォトブックの撮影風景映像も公開された[4]

CDは、初回生産限定盤と通常盤、キャラアニでの販売を対象としたヒロイン盤の3種でリリースされた。収録内容は全て同じである。初回生産限定盤は、ミュージック・ビデオやそのメイキング映像を収録したDVDとフォトブックが付属する、ブックケース仕様のCDである。

このアルバムは「Wanna be!」と同じくキングレコードよりリリースされたが、リリースの翌週に、BOYS AND MENはVirgin Musicとの専属契約が決定したことを発表[5]

構成、音楽性

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全8曲を収録。派生ユニットのYanKee5と誠による楽曲が1曲ずつ収録されている。BOYS AND MENの一連の楽曲のプロデュースを担うYUMIKOが、サウンド・プロデュース、ボーカル・ディレクション、全曲の作詞(共作詞を含む)を担当した[6]。アルバムタイル『Cheer up!』については、メンバーは「タイトル通り、色んな『がんばれ』の形がある」と説明[7]。曲順に関して「振り幅が大きすぎて、曲の並びを決めるのが大変だったみたい」と明かしている[8]

普段の「ヤンキースタイル」とは違ったイメージを打ち出したシングル「Wanna be!」を含むこのアルバムを、リーダーの水野勝は「それまでのBOYS AND MENとは違う王子様みたいなイメージで、『キラキラでアイドルっぽい』というコンセプトだった。僕たちにとっては新しい挑戦で、大きな成果を得られた。」と解説した[9]。他のメンバーも「今回は『らしくない』曲が結構あって。バラードとかもそうですし。」とコメントしている[10]

1曲目「どんとこいやー!」は、「緊張感」と向かい合う歌詞内容の応援ソング[11][12]。この曲のほかに#4、#5、#8で、高橋秀幸がコーラスを務めている[6][13]。シングル「Wanna be!」、生演奏のピアノとストリングスをバックにしたバラード「With…」[12]、ラブソングである一方、ファンへのメッセージを歌詞に重ねた曲でもある「Forever and Always」[8][12]と、2曲目から4曲目まで『白鳥麗子でございます!』で使用された楽曲が続く。YanKee5の「花道ゴージャス」は、「草食系男子に活を入れる」という内容の曲[8]。「CRAVIN’ CRAVIN’」は、「EDMに振り切った、今までになかったタイプの曲」とメンバーが解説するダンス・ナンバー[12]。誠の「こうつうあんぜんのうた」は、タイトル通りに交通安全をテーマにした「やんちゃな少年が更生する」という内容の歌詞で、誠のメンバーが「おもちゃみたいな曲」と評したコミック・ソング[11][12]。「Wanna be!」のカップリングで、ドラマ版『白鳥…』の内容と歌詞をリンクさせた同作エンディング・テーマのバラード「ツクヨミ」[14]が、アルバムのラスト・ナンバーとなる。

プロモーション

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5月30日よりリリースイベントを開催[3]。活動拠点である東海地方以外に、関東地方や関西地方、福岡でのイベントも展開した[15]。リリース当日に東京・ゲートシティ大崎アトリウムにて開催されたリリースイベントは、約1500人の観客を動員した[16][17]

6月8日から15日の間、名古屋駅前の巨大マネキン・ナナちゃん人形が「どんとこいやー!」の衣装を着用し、アルバムの宣伝役を担った[18][19]

批評

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CDジャーナルのレビューでは、「ダンス・チューンもバラードもコミック・ソングも、全力疾走でキメるポテンシャルの高さ。明るく健康的なショーマンシップもあって、素直に好感が持てる。」と評価[20]産経ニュースは、「アルバムタイトル通り、まさに元気にさせてくれる曲ばかり。惜しむらくは、8曲入りにとどまっていることか。」と評した[21]

チャート成績

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2016年6月13日付のオリコンCDアルバム週間ランキング、Billboard JAPAN週間セールスアルバムチャート「Top Albums Sales」にて、ともに2位を記録[22][23]。メジャーレーベルからの初のアルバムであり、アルバムのチャートインは初である。

収録曲

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#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「どんとこいやー!」YUMIKO松田純一綿貫正顕松田純一
2.Wanna be!YUMIKO後藤康二(ck510)後藤康二(ck510)
3.「With…」YUMIKO原田アツシ原田アツシ・田熊知存
4.「Forever and Always」YUMIKOTKCTKC
5.「花道ゴージャス」(from YanKee5)YUMIKO・上間エイ松田純一・綿貫正顕浦田尚克
6.「CRAVIN’ CRAVIN’」YUMIKO田村信二rgA9=1424z
7.「こうつうあんぜんのうた」(from 誠)YUMIKO福井元気須藤祐
8.「ツクヨミ」YUMIKO小内喜文高橋諒
合計時間:

DVD収録内容

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  • 「︎どんとこいやー!」Music Video(スポ根 Ver.)
  • 「︎どんとこいやー!」Music Video(Special Edit Ver.)
  • 「︎Wanna be!」Music Video(Special Edit Ver.)
  • 「どんとこいやー!」Music Video & スチール撮影 メイキング映像

メディアでの使用

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  • 「どんとこいやー!」 - TOKYO MX『キンパチ 〜金曜8時はボイメンと!〜』オープニング・テーマ[24]
  • 「Foever and Always」 - 映画『白鳥麗子でございます!』主題歌
  • 「With…」 - 映画『白鳥麗子でございます!』挿入歌

脚注

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注釈

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  1. ^ 2016年5月にリリースされた、派生ユニット・第七学園合唱部のアルバム『チキン』を除く。
  2. ^ 収録シングル「Wanna be!」とそのカップリング「ツクヨミ」は若菜の在籍時にリリースされた曲であるが、このアルバムのクレジットに若菜の記載はない。

出典

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  1. ^ BOYS AND MEN/Cheer up!”. Tower Records. 2016年9月4日閲覧。
  2. ^ a b “BOYSANDMEN、6月に3年ぶりアルバム 結成5周年ツアーで発表”. ORICON STYLE. (2016年2月24日). https://www.oricon.co.jp/news/2066823/full/ 2016年9月4日閲覧。 
  3. ^ a b “ボイメン、新曲「どんとこいやー!」MV公開!メンバーがドッジボールの選手に”. M-ON! MUSIC. (2016年4月30日). http://www.m-on-music.jp/0000131210/ 2016年9月4日閲覧。 
  4. ^ “BOYS AND MEN、素顔の魅力満載な撮影メイキング映像が公開”. BARKS. (2016年5月11日). https://www.barks.jp/news/?id=1000126966 2016年9月4日閲覧。 
  5. ^ BOYS AND MENメジャー専属契約 決定!!”. BOYS AND MEN OFFICIAL SITE (2016年6月10日). 2016年9月4日閲覧。
  6. ^ a b 『Cheer up!』 通常版、クレジット。
  7. ^ 「3年ぶりニューアルバム『Cheer up!』 田村・辻本・吉原が語る」『BOYMEN MAGAZINE Vol.1』、Sweet Thick Omelet、2016年5月、136-137頁、ISBN 978-4907061180 
  8. ^ a b c “ボイメン田中・辻本・本田が語った“ファンとの約束””. ニュースウォーカー. (2016年6月14日). https://www.walkerplus.com/trend/matome/article/79610/ 2016年9月4日閲覧。 
  9. ^ 人気急上昇中のBOYS AND MENが注目のニューアルバムをリリース! 水野勝と田村侑久にインタビュー!〈前編〉”. RanRanEntertainment (2016年12月15日). 2017年4月11日閲覧。
  10. ^ BOYS AND MENきみだけインサイトVol.01 名古屋で話題沸騰中のボイメンが全国のファンに聴いてもらいたい「推し曲」とは?”. きみだけLIVE. mixi (2016年6月24日). 2017年4月11日閲覧。
  11. ^ a b 「ALBUM INTERVIEW」『別冊CD&DLでーた BOYS ON STAGE vol.10』、エンターブレイン、2016年6月、18頁。 
  12. ^ a b c d e 「アルバム『Cheer up!』全曲解説」『click clap!! 2016年7月号』、グリニッジクリエイティブマネジメント、2016年5月、16-23頁。 
  13. ^ BOYS AND MENニューアルバム「Cheer up!」…”. 高橋秀幸. Twitter (2016年5月31日). 2016年9月4日閲覧。
  14. ^ 「2016年は日本武道館でやりたい!」BOYS AND MENインタビュー (2/3)”. TV LIFE (2015年12月15日). 2016年9月4日閲覧。
  15. ^ New Album「Cheer up!」リリースイベント開催のお知らせ”. BOYS AND MEN OFFICIAL SITE (2016年5月30日). 2016年9月4日閲覧。
  16. ^ “ボイメン水野、アルバムに「魅力を凝縮」”. 日テレNEWS24. (2016年6月1日). http://www.news24.jp/articles/2016/06/01/08331638.html 2016年9月4日閲覧。 
  17. ^ “名古屋発「ボイメン」が熱い ジャニーズ空白地帯に登場”. 朝日新聞デジタル. (2016年7月15日). http://www.asahi.com/articles/ASJ6W4CQNJ6WOIPE019.html 2016年9月4日閲覧。 
  18. ^ あのナナちゃん人形がBOYS AND MENに変身!!!”. BOYS AND MEN OFFICIAL SITE (2016年6月8日). 2016年9月4日閲覧。
  19. ^ 名古屋駅のナナちゃん人形コスプレコレクション2016”. 名古屋の観光・旅行/名古屋関連情報. All About (2016年6月30日). 2016年9月4日閲覧。
  20. ^ BOYS AND MEN / Cheer up!”. CDJournal. 音楽出版社. 2016年9月4日閲覧。
  21. ^ “【聴きたい!】ポピュラー新盤 「Cheer up!」”. 産経ニュース. (2016年6月24日). https://www.sankei.com/article/20160624-UDLI6PTF7ZLIDOCGQYVYRTV3GA/ 2016年9月4日閲覧。 
  22. ^ Cheer up!〈初回生産限定盤〉 - BOYS AND MEN”. ORICON STYLE. 2016年9月4日閲覧。
  23. ^ “アルバムチャート1位はアイマス! ボイメンは惜しくも2位 小田和正ベストがkokuaの1stアルバムを抑えTOP5に”. Billboard JAPAN. (2016年6月7日). https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/38601/2 2016年9月4日閲覧。 
  24. ^ キンパチ 〜金曜8時はボイメンと!〜”. Twitter (2016年5月20日). 2016年9月4日閲覧。

外部リンク

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