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地方民間放送共同制作協議会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
CRNから転送)

地方民間放送共同制作協議会(ちほうみんかんほうそうきょうどうせいさくきょうぎかい)とは、日本東京都神奈川県大阪府ならびに岡山県以外に本社を持つ37局の地方AMラジオ局が加盟し、共同でラジオ番組の制作をしている団体。通称「火曜会」(かようかい)。

概要

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1952年2月5日火曜日)、民間放送の先発局であるラジオ仙台(現・東北放送)、北日本放送、北陸文化放送(北陸放送)、ラジオ九州(RKB毎日放送)、以上4社の東京支社長が週に一度集まって、低予算による良質な番組の制作・質の向上などを目指して、番組の相互提供など、様々な情報交換を行ない出した「火曜クラブ[注 1]」が始まり。全社が事務所を銀座に置いているため集まることが可能だった。

1957年に現在の「火曜会」に改称。

一部資料[要出典]では、「CRN」(Chihou Radio Networkと思われる)と称することもある。

JRNやNRNにあるようなキー局を持たないので「キー局のないネットワーク」と呼ばれる。また火曜会自社制作番組も編成されており、ラジオ制作プロダクション会社としての機能も兼ね備えている。

火曜会のレギュラー番組を全て放送している加盟局において、製作番組の放送休止はないようにしているため、特別番組を編成している関係で本来の放送時間に放送出来ない場合は、振り替え放送が同日に実施されている。放送回の返上は少なくしているため、規定の返上回数を越えたときは、強制的に該当番組の通常の放送時間を移動される。

表彰制度

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  • 「火曜会ラジオスピリッツ20xx」 - 2017年に火曜会の発足60周年を記念し、加盟35局で1時間番組(一部局30分前後編に編集)として放送された「神田・神保町 レコード屋のおかみさん」というラジオドラマが、日本民間放送連盟より、放送文化基金賞・優秀賞(2018年度)[1]を受賞したのを記念し、その賞金を原資として加盟各局から番組の企画を募集し、火曜会の幹事、並びに有識者が審査し、その最優秀作品を受賞したものについて、製作費を火曜会から助成する制度であり、それを火曜会加盟各局に向けて全国放送される[2]
受賞作品
  • 第1回(2019年):大分放送(内容不明)[3]
  • 第2回(2020年):ラジオ関西「BORDER~ヒョーゴスラビアにおける県境とは?」[4]
  • 第3回(2021年):熊本放送「水俣第三中学校還暦同窓会」[5]
    のち同年度の文化庁芸術祭のテレビ・ラジオ放送部門に出品された[6]
  • 第4回(2022年):新潟放送「おしゃべりな配達便」[7]
  • 第5回(2023年):KBS京都ラジオ諸口あきらの流れ者の唄」[8]
  • 参考:火曜会は2007年にも設立50周年記念の同趣旨の番組企画コンクールを実施し、「チンチン電車~ラジオ物語」(南海放送[9]が最優秀作品となり、50周年記念番組として全国に放送された。

主な制作番組

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現在放送中の番組

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年度下半期(ナイターオフ)の10分番組

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これらの番組は、毎年、加盟各局が番組の出来ばえを競うコンテストの形式で制作している。ただし、1989年度はコンテストを行わなかった。

過去の制作番組

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加盟局

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この表は、地域や都道府県の配列に際し、日本民間放送連盟公式サイト「会員社」ページの表記に準じて記載している(一部に例外あり)。

  • ◇はJRN単独局
  • ◆はNRN単独局
  • ●は独立局(JRN・NRN未加盟局)
  • 無印はJRN・NRN重複加盟局
  • radiko.jp」配信はKBS滋賀(京都放送(KBS京都)滋賀中継局)・NBCラジオ佐賀(長崎放送佐賀中継局)を除き親局ベースで全局実施(エリアフリーも同じ)
  • FM補完中継局(ワイドFM)は加盟全親局とNBCラジオ佐賀で本放送実施(一部中継局も実施している局もある)
エリア 略称 放送局名 備考 記号
北海道 HBC 北海道放送 SUPER COUNTDOWN 10』など、一部番組未放送
青森県 RAB 青森放送
岩手県 IBC IBC岩手放送 1995年6月22日までは岩手放送
宮城県 TBC 東北放送
秋田県 ABS 秋田放送
山形県 YBC 山形放送
福島県 RFC ラジオ福島
栃木県 CRT 栃木放送 2008年加盟
茨城県 LuckyFM LuckyFM茨城放送 2007年加盟
録音風物誌は裏送り参加
新潟県 BSN 新潟放送
長野県 SBC 信越放送
山梨県 YBS 山梨放送
静岡県 SBS 静岡放送
富山県 KNB 北日本放送
石川県 MRO 北陸放送
福井県 FBC 福井放送
中京広域圏 CBC CBCラジオ JRN基幹局
2013年3月末までは中部日本放送で加盟
SF 東海ラジオ NRN基幹局
岐阜県 GBS 岐阜放送 2012年10月1日加盟
京都府 KBS 京都放送 滋賀県内はKBS滋賀
radiko.jpでは京都親局の内容を両府県で無料配信)
滋賀県
兵庫県 CRK ラジオ関西
和歌山県 WBS 和歌山放送
鳥取県 BSS 山陰放送    
島根県
広島県 RCC 中国放送
山口県 KRY 山口放送
徳島県 JRT 四国放送
香川県 RNC 西日本放送
愛媛県 RNB 南海放送
高知県 RKC 高知放送
福岡県 RKB RKB毎日放送
佐賀県 NBC 長崎放送 佐賀県内はNBCラジオ佐賀
radiko.jpでは長崎親局の内容を両県で無料配信)
長崎県
熊本県 RKK 熊本放送
大分県 OBS 大分放送
宮崎県 MRT 宮崎放送
鹿児島県 MBC 南日本放送
沖縄県 RBC 琉球放送 1972年5月15日正式加盟
2002年4月に社内カンパニー化を導入したため、
新聞ラテ欄ではRBCiラジオと表記
ROK ラジオ沖縄 1972年5月15日正式加盟

非加盟局

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※ただし、『録音風物誌』をネットしたり、一部の番組の制作を担当するなど、協力関係にある。

※ また、かつてAM放送を行った沖縄県極東放送(KHR、当時●、現:エフエム沖縄JFN系〉)も、アメリカ統治の宗教放送局から日本の一般の民間放送局に転換したが一貫して非加盟だった。FM波転換後の現在も非加盟のままである(他のFM単営全局・短波放送局の日経ラジオ社(ラジオNIKKEI)も当初から非加盟)。

脚注

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注釈

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  1. ^ 偶然だが、アガサ・クリスティの小説に同名の作品がある。
  2. ^ 各地に住む専門家二人が地域の枠を超えて対談した番組。テーマ音楽はTHE SQUARE『Celebration』。
  3. ^ 1992年は「今夜はZENKOKU (放送局名)です」、1993年 - 1995年は「今夜はZENKOKU ラジオバトル」と題され、各局の看板番組をダイジェストで紹介した。
  4. ^ ただし、『大入りダイヤルまだ宵の口』内で『飛び出せ!全国DJ諸君』を放送していたことがある。
  5. ^ ただし、『全国歌謡ベストテン』など個別の番組販売扱いで放送した事例はあった(中国新聞、1971年4月4日、テレビ・ラジオ欄。この時は日曜19:30 - 20:30に『全国歌謡ベストテン』を放送)。

出典

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  1. ^ 神田・神保町 レコード屋のおかみさん(放送ライブラリー)
  2. ^ 第4回火曜会・ラジオスピリッツ受賞作品「火曜会・ラジオスピリッツ」とは
  3. ^ 火曜会9月定例会報告
  4. ^ 第2回火曜会ラジオ・スピリッツ受賞作品放送決定!
  5. ^ 水俣第三中学校 還暦同窓会(RKK公式サイト)/山口放送KRYラジオ2021-2022年末年始編成のおしらせ
  6. ^ 実話を元にしたラジオドラマを制作~水俣病公式確認65年~2021 年 11 月 10 日 リリース
  7. ^ 第4回火曜会・ラジオスピリッツ受賞作品
  8. ^ 第5回火曜会・ラジオスピリッツ受賞作品
  9. ^ 火曜会について

外部リンク

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