オノ・ナツメ
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(Bassoから転送)
オノ・ナツメ | |
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生誕 | 1977年7月9日(47歳) |
職業 | 漫画家 |
活動期間 | 2003年 - |
ジャンル | 青年漫画 |
公式サイト | settantanove orsi |
オノ・ナツメ(1977年7月9日 - )は、日本の漫画家。女性。別名義にbassoがある[注 1]。
来歴
[編集]高校卒業後、社会人の時に小野夏芽名義で同人活動を開始。2001年にイタリアで10か月の語学留学を経験[注 2]。帰国後、2003年にウェブコミック雑誌『COMIC SEED!』11月号(ぺんぎん書房)に掲載の「LA QUINTA CAMERA(ラ・クインタ・カーメラ)」でデビュー。2005年から『マンガ・エロティクス・エフ』(太田出版)で連載した「リストランテ・パラディーゾ」で注目を集める。また、basso名義でボーイズラブ作品も手掛けている。
人物・作風
[編集]作品によって頭身を描き分けながら、外国(イタリア)を舞台とした作品から江戸時代を描く時代劇やSF、ボーイズラブ系まで幅広いジャンルを手掛ける[2]。作品ごとに微妙に使い分けるが鼻を実物通りの大きさにして明確な主線で描写する絵柄には外国のマンガやアートの影響が強くみられ、まるで外国映画を見るようなアダルトな雰囲気やテンポの作風[1]。
眼鏡好きを公言[注 3]。沖縄サミットのテレビ生中継で当時のイタリア首相ジュリアーノ・アマートの老眼鏡姿に一目ぼれしたことをきっかけに、老眼鏡の壮年男性を作品中で取り扱うようになる[注 4]。
作品リスト
[編集]漫画作品
[編集]オノ・ナツメ名義
[編集]- LA QUINTA CAMERA(2003年11月号 - 2004年4月号、『COMIC SEED!』、ぺんぎん書房)
- LA QUINTA CAMERA 〜5番目の部屋〜(小学館、全1巻)
- not simple 1(2004年9月号 - 2005年11月号、COMIC SEED!、ぺんぎん書房)
- not simple(小学館、全1巻)
- リストランテ・パラディーゾ(2005年5月vol.33 - 2006年3月vol.38、『マンガ・エロティクス・エフ』、太田出版、全1巻)
- さらい屋 五葉(2006年1月号 -2010年9月号 、『月刊IKKI』、小学館、全8巻)
- Danza(2006年 - 2007年、『モーニング2』、講談社、全1巻)
- GENTE〜リストランテの人々〜(2006年9月vol.41 - 、『マンガ・エロティクス・エフ』、太田出版、全3巻)
- COPPERS(2008年 - 2009年、『モーニング2』、講談社、シーズン1全2巻)
- オノ・ナツメ初期短編集 TESORO テゾーロ(2008年4月、小学館、全1巻)
- つらつらわらじ(2009年 - 2012年、『モーニング2』、講談社、全5巻)
- 逃げる男(2010年 - 2011年、『マンガ・エロティクス・エフ』、太田出版、全1巻)
- GBパーク(2011年 - 2013年、『まんがライフオリジナル』、竹書房、全1巻)
- ふたがしら(2011年 - 2016年、『月刊IKKI』→『ヒバナ』、小学館、全7巻)
- 子連れ同心(2013年1月4日 - 2014年6月6日、『WEBイキパラCOMIC』、小学館、全1巻)
- グッバイ シガレット(2013年、『月刊ビッグガンガン』、スクウェア・エニックス、『シガレットアンソロジー メンソール』収録)[5]
- ACCA13区監察課(2013年 - 2016年、『月刊ビッグガンガン』、スクウェア・エニックス、全6巻)
- ACCA13区監察課 P.S.(2016年 - 2017年、『月刊ビッグガンガン』、スクウェア・エニックス、全2巻)
- ACCA13区監察課 外伝 ポーラとミシェル(2017年、スクウェア・エニックス、全1巻)
- レディ&オールドマン(2015年 - 2019年、『ウルトラジャンプ』、集英社、全8巻)
- どこかでだれかも食べている(2016年 - 、『コミックエッセイルーム』、文藝春秋)
- ハヴ・ア・グレイト・サンデー(2016年 - 2020年、『モーニング2』、講談社、全4巻)
- BADON(2019年Vol.2[6] - 2024年Vol.04[7]、『月刊ビッグガンガン』、スクウェア・エニックス、全9巻)
- 僕らが恋をしたのは(2021年8月号[8] - 2023年5月号[9]、『Kiss』、講談社、全4巻)
- THE GAMESTERS -ザ・ゲームスターズ-(2022年5号[10] - 、『月刊モーニングtwo』、講談社、既刊4巻) - 連載前発表タイトルは「その男、老獪につき。」[11]
basso名義
[編集]- クマとインテリ(2005年5月、茜新社、ISBN 4-87182-760-7)
- amato amaro(2007年6月、茜新社、ISBN 4-87182-919-7)
- Gad Sfortunato(2009年6月、茜新社、ISBN 4-86349-080-1)
- アルとネーリとその周辺(2011年2月、茜新社、ISBN 4-86349-206-5)
- ナカさんのながれ(2012年3月、茜新社、ISBN 4-86349-284-7)
イラスト
[編集]- のぼうの城(2007年11月28日、小学館、著:和田竜、表紙イラスト)
- ゴロツキはいつも食卓を襲う フード理論とステレオタイプフード50(2012年4月12日、太田出版、著:福田里香、挿画)
- 文庫版 - 物語をおいしく読み解く フード理論とステレオタイプ50(2024年1月4日、文藝春秋)
アニメ
[編集]- ロノー先生の悪魔な神授業(2020年、キャラクターデザイン原案[12][13])
展覧会
[編集]- オノ・ナツメ展(2019年9月28日 - 12月22日、横手市増田まんが美術館)[14]
メディアミックス
[編集]- TVアニメ
- TVドラマ
- CM
- 舞台
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “GENTE(オノ・ナツメ) - 漫画偏愛主義”. 朝日新聞 (2007年9月28日). 2015年3月5日閲覧。
- ^ “勝手に読書伝説Vol.9 オノ・ナツメインタビュー&『ACCA13区監察課』ガイド”. ひかりTVブック (2014年2月1日). 2015年3月5日閲覧。
- ^ a b “「老眼鏡紳士」の魅力満開マンガ! 『リスパラ』”. Excite Bit コネタ、エキサイトニュース (2006年6月24日). 2015年3月5日閲覧。
- ^ “えすとえむ×オノ・ナツメ 対談”. コミックナタリー. 2018年7月7日閲覧。
- ^ “オノ・ナツメら参加のシガレットアンソロジー、2冊同時刊行”. コミックナタリー. ナターシャ. 2021年1月17日閲覧。
- ^ “オノ・ナツメ新連載「BADON」舞台は首都、ワケあり男4人が踏み出す再起の道”. コミックナタリー. ナターシャ (2019年1月25日). 2024年3月25日閲覧。
- ^ “押せ押せシスターに誘惑される少年のラブコメがBGで、オノ・ナツメ「BADON」完結”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年3月25日). 2024年3月25日閲覧。
- ^ “オノ・ナツメがKiss初登場、平均年齢70歳の大人の恋描く新連載「僕らが恋をしたのは」”. コミックナタリー. ナターシャ (2021年6月25日). 2021年12月13日閲覧。
- ^ Kiss編集部 2023年3月25日のツイート、2023年3月25日閲覧。
- ^ “補い合う能力を持った2人の老紳士を描く、オノ・ナツメ新連載がモーツーで”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年3月22日). 2022年3月22日閲覧。
- ^ “「出口ゼロ」の瀬田ハルヒがモーツー初登場、大人になってから始めるバレエ物語”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年2月22日). 2022年3月22日閲覧。
- ^ “ロノー先生の悪魔な神授業”. 毎日放送 | MBS. 毎日放送. 2020年3月29日閲覧。
- ^ “映像授業を完全アニメ化した新プロジェクト『Animation Class Project』始動!第一弾となる科目:英語は、オノ・ナツメがキャラクターデザインした「ロノー・ド・モンロー」が授業”. アニメ情報サイト【アニバース】. 株式会社ブレーンシップ (2020年3月28日). 2020年3月29日閲覧。
- ^ “オノ・ナツメ展”. 横手市増田まんが美術館. 2021年1月17日閲覧。
- ^ “オノ・ナツメ「ふたがしら」インタビュー - コミックナタリー 特集・インタビュー”. コミックナタリー. ナターシャ. 2021年1月17日閲覧。
- ^ “オノ・ナツメ先生の漫画作品『BADON』と四国電力「電気の引越しキャンペーン」CMがコラボ!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年2月3日閲覧。
- ^ “「ACCA」開幕前日会見、ジーン役の荒木宏文「次を期待してしまう作り込み」”. ステージナタリー. ナターシャ. 2021年1月17日閲覧。
外部リンク
[編集]- オノ・ナツメ INFO (@@ono_n_info) - X(旧Twitter)
- 月刊IKKI 特集ページ