プロパルギット
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プロパルギット[1][2] | |
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2-(4-tert-butylphenoxy)cyclohexyl prop-2-yne-1-sulfonate | |
別称 BPPS、オマイト | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 2312-35-8 |
PubChem | 4936 |
ChemSpider | 4767 |
KEGG | C18602 |
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特性 | |
化学式 | C19H26O4S |
モル質量 | 350.47 g mol−1 |
外観 | 粘性のある、濃い琥珀色の液体 |
密度 | 1.10 g/cm3 |
融点 |
25℃以下 |
沸点 |
210℃ |
水への溶解度 | 0.5 ppm |
有機溶剤への溶解度 | 混和 |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | Cornell University |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
プロパルギット(英: Propargite、別名BPPS)はプロパルギル基を持つ、亜硫酸エステル系・ジフェニルエーテル系の殺虫剤(殺ダニ剤)の一種。
用途
[編集]アメリカのノーガタックケミカルが開発し、日本では1967年5月18日に農薬登録を受けた。「オマイト」の商品名で、ミカンやリンゴのハダニ類の駆除に使われる。
安全性
[編集]半数致死量(LD50)はラットへの経口投与で1,750mg/kg。ラットへの経皮投与で1,400mg/kg[3]。目や皮膚に刺激性がある。一日摂取許容量(ADI)は0.0083mg/kg/day[4]。両生類や魚類など水生生物に有害である。引火点は不明だが可燃性であり、第4類危険物に指定されている[3]。
脚注
[編集]- ^ Lide, David R. (1998), Handbook of Chemistry and Physics (87 ed.), Boca Raton, FL: CRC Press, pp. 3-482, ISBN 0849305942
- ^ “propargite (Omite, Comite) Chemical Fact Sheet 9/86”. Cornell University (1986年9月30日). 2009年12月2日閲覧。
- ^ a b 製品安全データシート(安全衛生情報センター)
- ^ 植村振作・河村宏・辻万千子・冨田重行・前田静夫著『農薬毒性の事典 改訂版』三省堂、2002年。ISBN 978-4385356044。