コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

BIRTプロジェクト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
BIRT プロジェクト
Eclipse BIRT Report Designer日本語版 4.4.0
最新版
プログラミング
言語
Java
対応OS クロスプラットフォーム
対応言語 Multilingual
種別 エンタープライズレポーティング / ビジネスインテリジェンス
ライセンス Eclipse Public License
公式サイト http://www.eclipse.org/birt
テンプレートを表示

BIRT (Business Intelligence & Reporting Tools) プロジェクトは、レポーティング機能とビジネスインテリジェンス機能をアプリケーション(特にJavaJakarta EEに基づいたリッチクライアントアプリケーションウェブアプリケーション)へ提供するオープンソースソフトウェアプロジェクトのこと。

BIRTはEclipseファウンデーション(ソフトウェアベンダー及びオープンソースコミュニティからなる独立した非営利コンソーシアム)内のトップレベルソフトウェアプロジェクトの一つ。

概要

[編集]

プロジェクトの明確なゴールは、デスクトップアプリケーションエンタープライズ規模のレポーティングから多次元のオンライン分析処理(OLAP)に至る広範囲なレポーティングニーズに応えること[1]

開始当初、このプロジェクトは、開発者が容易にレポートを開発しアプリケーションへの組込みを行える機能の提供にフォーカスしていた。

このプロジェクトは、BIRT Developer Centerのユーザで構成されるコミュニティまたはEclipse.orgのBIRTプロジェクトページにおける開発者によってサポートされている。

BIRTには主に2つのコンポーネントがある。ひとつは、BIRTレポートを作成するためのEclipse IDEに組み込まれたビジュアルなレポートデザイナ。もうひとつは、あらゆるJava環境にデプロイすることができるレポートを生成するランタイムコンポーネントである。

BIRTプロジェクトにはチャートエンジンも含まれている。それはレポートデザイナに完全に組み込まれており、チャートをアプリケーションに組み込むためにスタンドアローンで使用することもできる。

BIRTレポートデザインはXML形式で保存され、SQLデータベースJavaScriptでの記述テキストファイル・XML・WebサービスPOJOExcelファイルHadoop HiveMongoDBといった多くの異なるデータソースにアクセスできる。

歴史

[編集]

BIRTプロジェクトは、アクチュエイト社(現オープンテキスト社)Eclipse Foundationに2004年8月24日、ストラテジックデベロッパーとして加入した際、同社によって初めて提案かつスポンサーされた[2]。プロジェクトは速やかに承認され、2004年10月6日にEclipseコミュニティー内のトップ・レベル・プロジェクトとなった[3]。プロジェクトのコントリビューターコミュニティーには、Innovent Solutions社IBM社、InetSoft社が名を連ねている。

初期のコードベースは、2004年初頭にアクチュエイト社によって設計と開発が開始され、プロジェクトが承認を得た段階でEclipse Foundationへ寄贈された。

バージョン

[編集]
Eclipse BIRT Project Released Versions
Version Release Date Description
1.0 Preview 2005/03/01 EclipseCon 2005プレビュー版(Eclipse Report Designer、Report Engine、Chart Engine)。
1.0 2005/06/06 初版(BIRT Report Designer、BIRT Report Engine、BIRT Chart Engine)。
1.0.1 2005/7 Eclipse 3.1サポート、BIRT Report Designer RCP版。 詳細はBIRT 1.0.1 注目すべき新機能を参照のこと。
2.0 2006/01/23 メジャーリリース、詳細はBIRT 2.0 注目すべき新機能を参照のこと。
2.0.1 2006/02/22 メンテナンスリリース。
2.1 2006/06/28 メジャーリリース。Eclipse Callisto 連動リリースの一部。 詳細はBIRT 2.1 注目すべき新機能を参照のこと。
2.0.2 2006/08/04 メンテナンスリリース。
2.1.1 2006/09/26 メンテナンスリリース。
2.1.2 2007/02/27 メンテナンスリリース。
2.1.3 2007/07/05 メンテナンスリリース。
2.2 2007/06/28 メジャーリリース。Eclipse Europa 連動リリースの一部。 詳細はBIRT 2.2 注目すべき新機能を参照のこと。
2.2.1 2007/10/02 メンテナンスリリース。
2.2.1.1 2007/11/01 メンテナンスリリース。
2.2.2 2008/2/27 メンテナンスリリース。
2.3 2008/6/25 メジャーリリース。Eclipse Ganymede 連動リリースの一部。 詳細はBIRT 2.3 注目すべき新機能を参照のこと。
2.3.1 2008/9/24 BIRT 2.3サービスリリース1。
2.3.2 2009/2/25 BIRT 2.3サービスリリース2。
2.5 2009/6/24 メジャーリリース。Eclipse Galileo 連動リリースの一部。詳細はBIRT 2.5 注目すべき新機能を参照のこと。
2.5.1 2009/9/26 BIRT 2.5サービスリリース1。
2.5.2 2010/2/28 BIRT 2.5サービスリリース2。
2.6 2010/6/23 メジャーリリース。Eclipse Helios 連動リリースの一部。詳細はBIRT 2.6 注目すべき新機能を参照のこと。
2.6.1 2010/9/24 BIRT 2.6サービスリリース1。
2.6.2 2011/2/25 BIRT 2.6サービスリリース2。
3.7 2011/6/22 メジャーリリース。Eclipse Indigo 連動リリースの一部。詳細はBIRT 3.7 注目すべき新機能を参照のこと。
3.7.1 2011/9/24 BIRT 3.7サービスリリース1。
3.7.2 2012/2/24 BIRT 3.7サービスリリース2。
4.2 2012/6/27 メジャーリリース。Eclipse Juno 連動リリースの一部。詳細はBIRT 4.2 注目すべき新機能を参照のこと。
4.2.1 2012/9/28 BIRT 4.2サービスリリース1。
4.2.2 2013/2/22 BIRT 4.2サービスリリース2。
4.3 2013/6/26 メジャーリリース。Eclipse Kepler 連動リリースの一部。詳細はBIRT 4.3 注目すべき新機能を参照のこと。
4.3.1 2013/9/27 メンテナンスリリース。
4.3.2 2014/2/28 メンテナンスリリース。
4.4.0 2014/6/25 メンテナンスリリース。Eclipse Luna 連動リリースの一部。詳細はBIRT 4.4 リリース情報を参照のこと。
4.4.1 2014/9/26 メンテナンスリリース。
4.4.2 2015/2/27 メンテナンスリリース。
4.5.0 2015/6/24 マイナーリリース。Eclipse Mars 連動リリースの一部。詳細はBIRT 4.5 リリース情報を参照のこと。
4.6.0 2016/6/22 マイナーリリース。Eclipse Neon 連動リリースの一部。詳細はBIRT 4.6 リリース情報を参照のこと。
4.7.0 2017/6/28 マイナーリリース。Eclipse Oxygen 連動リリースの一部。詳細はBIRT 4.7 リリース情報を参照のこと。
4.8.0 2018/6/27 マイナーリリース。Eclipse Photon 連動リリースの一部。詳細はBIRT 4.8 リリース情報を参照のこと。
4.9.0 2021/6/16 マイナーリリース。詳細はBIRT 4.9 リリース情報を参照のこと。

脚注

[編集]
  1. ^ BIRT Project Description and Scope”. 2007年5月27日閲覧。
  2. ^ Actuate Joins Eclipse Foundation as Strategic Developer and Board Member”. Press Release. Eclipse Foundation (August 24, 2004). 2021年9月3日閲覧。
  3. ^ Eclipse Foundation and Actuate Announce Approval of Business Intelligence and Reporting Tools Project”. Press Release. Eclipse Foundation (October 6, 2004). 2007年5月27日閲覧。

外部リンク

[編集]