B・J・トーマス
B・J・トーマス B. J. Thomas | |
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B・J・トーマス(1972年) | |
基本情報 | |
出生名 | Billy Joe Thomas |
生誕 | 1942年8月7日 |
出身地 |
アメリカ合衆国 オクラホマ州ヒューゴー |
死没 | 2021年5月29日(78歳没) |
学歴 | ラマー統合高等学校卒業 |
ジャンル | カントリー、ポップ |
職業 | シンガー |
活動期間 | 1966年 - 2021年 |
B・J・トーマス(B. J. Thomas, 本名ビリー・ジョー・トーマス (Billy Joe Thomas), 1942年8月7日 - 2021年5月29日)は、アメリカ合衆国のポピュラー歌手。1960年代から1970年代にかけてチャート1位を獲得するヒットソングを発表したことで知られる。オクラホマ州ヒューゴー出身。
来歴
[編集]B・J・トーマスはオクラホマ州ヒューゴー出身でテキサス州ヒューストン周辺で育ち、同州ローゼンバーグのラマー統合高等学校(Lamar Consolidated High School)を卒業した。ソロ活動を開始する以前、トーマスは十代で教会の聖歌隊に参加しており、その後音楽グループ「ザ・トライアンフス」(The Triumphs)に参加していた[1]。
1966年、B・J・トーマスとトライアンフスはアルバム『I'm So Lonesome I Could Cry』(ペースメーカー・レコードレーベル)をリリースした。このアルバムには、ハンク・ウィリアムズのヒット曲「泣きたいほどの淋しさだ」(I'm So Lonesome I Could Cry)のカバー版がフィーチャーされた。同年、トーマスは同名のソロ・アルバムもリリースした(セプター・レコードレーベル)。
1968年には、シングル曲「フックト・オン・ア・フィーリング」(Hooked on a Feeling[2])のリリースにより、再び音楽シーンでの成功を収める。この曲はエレクトリックシタール(エレクトリックギターの一種)の音がフィーチャーされているのが特徴で、アルバム『On My Way』からのシングル・カットであった。1969年の映画『明日に向って撃て!』の主題歌として、トーマスはバート・バカラック作曲・ハル・デイヴィッド作詞の楽曲「雨にぬれても」(Raindrops Keep Fallin' on My Head)を歌い、同曲は1970年1月にビルボード・ホット100チャート1位を記録した。この曲は同名のアルバムにも収録されている。このほかの1970年代のヒット曲としては、「君を信じたい」(Just Can't Help Believing, 1970年ビルボードチャート9位、後にエルヴィス・プレスリーによってカバー)、「ロックンロール・ララバイ」(Rock and Roll Lullaby)、「アウト・オブ・タウン」(Everybody is Out Of Town)、「歓びのハレルヤ」(Mighty Clouds of Joy)などがある。
1975年、トーマスはアルバム『Reunion』(ABCレコードレーベル)をリリースした。このアルバムに収録されていたのが、彼の2作品目のチャート1位を記録するヒットシングルとなる曲「心にひびく愛の歌」((Hey Won't You Play) Another Somebody Done Somebody Wrong Song)である。トーマスはこの曲で1976年度のグラミー賞ベスト・カントリー・ソング部門(Grammy Award for Best Country Song)を受賞した。ABCレーベルにおいては彼はこのほかに「ソングス」(Songs)、「ドント・ウォーリー・ベイビー」(Don't Worry Baby, ザ・ビーチ・ボーイズのカバー)などの曲でチャート入りしている。
トーマスの1980年代の主要な楽曲には「Two Car Garage」「Whatever Happened to Old Fashioned Love」「New Looks from an Old Lover」などがある。そして彼は、『愉快なシーバー家』のテーマソング「As Long As We Got Each Other」(ジェニファー・ウォーンズとのデュエット)で新たなヒットを記録した。この曲は後にイギリスの歌手ダスティ・スプリングフィールドとのデュエットバージョンも収録され、『愉快なシーバー家』第4シーズンに用いられた。この曲の初リリースは、1985年のアルバム『Throwing Rocks At The Moon』(コロムビア・レコードレーベル)においてであった。
トーマスは2冊の書籍を執筆しており、映画『ジョリー』(Jory)で主演を務めている。また、コカ・コーラ、ペプシなどいくつかの企業のCMジングルに、トーマスの声や音楽がフィーチャーされている。
近年では、トーマスはコンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックの分野で新たなファンを獲得している。2002年、トーマスは1980年代末以来となるシングル「You Call That A Mountain」(同名のアルバムからのシングルカット)でチャート入りを果たした。2007年10月には、新曲のみで構成されたアルバム『Love To Burn』をリリースしている。
2021年3月23日、自身のFacebookでステージ4の肺癌であることを公表[3]。5月29日、肺癌の合併症によりテキサス州アーリントンの自宅にて死去[4][5]。78歳没。
その他
[編集]ウェイン・カーソンとジョニー・クリストファーとマーク・ジェイムズの三者の共作により、日本では、前出のエルヴィス・プレスリーやウィリー・ネルソン、他にも、ペットショップ・ボーイズの代表的ヒット曲として知られる「オールウェイズ・オン・マイ・マインド」("Always on My Mind")は、このB・J・トーマスが1970年に最初にレコーディングしたことで知られている。ただしB・J・トーマスは、同曲をシングルとしてリリースしなかった為、チャートに入ってはいない。
出典
[編集]- ^ Wirt, John (2007年2月9日). “The music never gets old for Thomas”. The Advocate (Online): pp. 2 2007年2月20日閲覧。
- ^ 1974年にはブルー・スウェードによりカヴァーされて、ビルボードのHOT100で1位を記録するヒットとなった。
- ^ “米ポップ/カントリー歌手のB.J.トーマス、ステージ4の肺ガンを公表”. Music Life Club. (2021年3月24日) 2021年5月30日閲覧。
- ^ “B.J. Thomas, who sang ‘Raindrops Keep Fallin’ on My Head,’ dies at 78” (英語). ワシントン・ポスト. (2020年5月30日) 2020年5月31日閲覧。
- ^ “「雨にぬれても」「Hooked on a Feeling」 米シンガーのB・J・トーマスが死去”. amass. (2021年5月30日) 2021年5月30日閲覧。