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Appleキー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Appleキー(アップル・キー)とは、Apple1977年 - 1993年に販売していたパーソナルコンピュータ「Apple Ⅱ」のキーボード上にあるAppleマークのかかれた修飾キーのことである。

概要

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Appleキーは、初代 Apple Ⅱ ではまだ存在しなかった(それに該当する修飾キーも存在しなかった)。初めて登場したのは Apple Ⅱe からである。

キーの名称(機種別)

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Apple ⅡeApple Ⅱc

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Appleキーが2つ存在していた。

  • オープンAppleキー(Appleマーク色 : 白)
  • ソリッドAppleキー(Appleマーク色 : 黒)

Apple Ⅱe with 10 KeyApple Ⅱc plus

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AppleキーはオープンAppleキーのみになり、名称もオープンを取って「Appleキー」になった。また、ソリッドAppleキーは「オプションキー」に名称変更された。

  • Appleキー(元・オープンAppleキー、Appleマーク色 : 白)
  • オプションキー(元・ソリッドAppleキー、Appleマーク廃止、"option"の文字表示)

Apple Ⅱ GS について

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Appleキー兼用のコマンドキー

Apple Ⅱ GS は他の Apple Ⅱ シリーズ(本体とキーボードが一体化)と違い、本体とキーボードが別(セパレートタイプ)になっている。そのため Apple Ⅱ GS 用のキーボード Apple Ⅱ GS Keyboard が販売された。

このキーボードはMacintosh用キーボード Apple Desktop Bus Keyboard と全く同一製品だったため、AppleキーがMacintoshのコマンドキーと兼用になっている。そのキー表示は左側にAppleマーク、右側にコマンドキーを意味する四葉のクローバー似のコマンドマークを並べた独特の表示である。

つまり Apple Ⅱ GS 使用時にはAppleキー、Macintosh使用時にはコマンドキーとして使えるための工夫であった。なお、ソリッドAppleキーは Apple Ⅱe with 10 KeyApple Ⅱc plus と同様にオプションキーへと名称変更された。

Macのコマンドキーについて

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Apple Desktop Bus KeyboardApple Ⅱ GS keyboard) 以降から続いたコマンドキーの独特の表示は近年までMacシリーズのキーボードに適用されていたが、2007年8月販売の Apple keyboard で、ついにAppleマークが廃止され、代わりに「command」の文字表示とコマンドマークが並んだ表示になった。

Appleマークを廃止した本来の理由は「Apple Ⅱ シリーズの販売終了(1993年)からかなりの年数が経ったため」である。今までコマンドキーに「command」の文字表示がないため「コマンドキーがどれか分からない」という問題が以前から指摘されていたにもかかわらず、Appleが頑としてAppleマークを表示し続けてきたのも元 Apple Ⅱ ユーザーへの配慮だった。

しかし2007年現在で Apple Ⅱ 販売終了から既に14年も経っている上に、Intel CPU 搭載のMac(インテル・マック)において、ソフトウェア Boot Camp を用いて、Mac本体で Windows XPWindows Vista が利用可能になると「Windowsコントロールキーに該当するコマンドキーがどれか分からない」という新たな問題が発生。Appleマークを表示し続けるには限界に達した。そのためAppleは2007年8月販売の新型キーボードのAppleマークを急遽廃止し、代わりに「command」の文字をコマンドマークと併記したといわれている。

ちなみに、Macintoshの利用者でコマンドキーのことをAppleキーという者がいるが、Appleキーとは、あくまで Apple Ⅱ の修飾キーの名称であり、Macintoshの修飾キーを指す名称ではない。

関連項目

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