アポカリプティカ
アポカリプティカ | |
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フィンランド・ヘルシンキ公演 (2019年11月) | |
基本情報 | |
出身地 |
フィンランド ウーシマー州 ヘルシンキ |
ジャンル |
チェロアンサンブル ヘヴィメタル[1] シンフォニックメタル ネオクラシカルメタル[1] プログレッシブ・メタル[1] オルタナティヴ・メタル スピードメタル クラシカル・クロスオーバー[1] 重奏 |
活動期間 | 1993年 - 現在 |
レーベル |
ユニバーサル/マーキュリー ユニバーサル/ヴァーティゴ 20-20 RCA/JIVEグループ ソニー/コロムビア ジャイヴ・レコード ベター・ノイズ/イレヴン・セヴン・ミュージック エピック・レコード シルヴァー・ライニング・レコード |
公式サイト | apocalyptica.com |
メンバー |
エイッカ・トッピネン (チェロ、キーボード) パーヴォ・ロトヨネン (チェロ) ペルットゥ・キヴィラークソ (チェロ) ミッコ・シレン (ドラムス、コントラバス、キーボード) |
旧メンバー |
アンテロ・マンニネン (チェロ) マックス・リリャ (チェロ) |
アポカリプティカ(Apocalyptica)は、フィンランド出身のヘヴィメタル・バンド。
チェリスト3人とドラマー主体による、異端的編成の弦楽重奏グループ。世界で数百万枚のアルバムセールスを記録し、60ヵ国以上で公演。本国でトップクラスの実績を誇る[2]。
概要・略歴
[編集]チェロ重奏時代(1993年 - 2002年)
[編集]アポカリプティカは、1993年にシベリウス音楽院でエイッカ・トッピネン(Eicca Toppinen)、パーヴォ・ロトヨネン(Paavo Lötjönen)、マックス・リリャ(Max Lilja)、アンテロ・マンニネン(Antero Manninen) の4人が出会い、彼らの好きな「メタリカ」のカバーをチェロで演奏するバンドとして結成された。
同年に行われた学内のイベントでも彼らの演奏は好評を博し、1995年にはテアトロ・ヘヴィメタル・クラブにおいて「メタリカ」のカバーを演奏することになった。このときの観客の中にゼン・ガーデン・レコードのカリ・ヒュンニネンがおり、演奏後すぐ彼らにデビューの話を持ちかけ、アポカリプティカはデビューする運びとなった。
1996年、初のスタジオアルバムで、チェロによる「メタリカ」をカバーした1stアルバム『Plays Metallica by Four Cellos』をリリース。
1998年、Hiili Hiilesma のプロデュースによる2ndアルバム『Inquisition Symphony』をリリースした。これには「メタリカ」の他にも「フェイス・ノー・モア」「セパルトゥラ」「パンテラ」のカバー、そしてエイッカ・トッピネンによるオリジナル曲も収録された。
1999年、アンテロ・マンニネンがバンドを去り、代わりにペルットゥ・キヴィラークソ(Perttu Kivilaakso)が加入。
2000年、全13曲のうち10曲がオリジナル曲で構成される3rdアルバム『Cult』をリリース。
2002年、マックス・リリャが脱退し「Hevein」に移籍。これによりバンドはチェリスト3人の編成となった。ただし後任として、アンテロ・マンニネンがサポートメンバーの待遇で復帰している。
ドラマーを編入(2003年以降)
[編集]2003年、全曲がオリジナルである4thアルバム『Reflections』をリリース。このアルバムは、前作などにみられるアコースティック・スタイルの編曲とは一変した、実験的なサウンドが特徴的である。この制作において、ドラマーのデイヴ・ロンバード(スレイヤー)らが客演。その後ミッコ・シレン(Mikko Sirén)がサポート・ドラマーとして参加した。
2005年、5thアルバム『Apocalyptica』をリリース。ミッコ・シレンが正規メンバーに昇格した。このアルバムにはヴィッレ・ヴァロ(HIM)、ラウリ・ヨーネン(ザ・ラスマス)、デイヴ・ロンバード(スレイヤー)がフィーチャーされている。
2007年9月17日、6thアルバム『Worlds Collide』を世界同時リリース。
ボーカリストを起用(2009年 - )
[編集]2009年、プレイステーション3用ゲーム「MASSIVE ACTION GAME」にゲームBGMを提供。iTunes Storeなどでオリジナルサウンドトラックをリリース[3]。アンテロ・マンニネンがサポートを解消。入れ替わりに、タイプ・ヨハンソンが専任ボーカルとしてサポート。
2010年、7thアルバム『7th Symphony』をリリース[4]。
2014年、フランキー・ペレスが専任ボーカルとしてサポートし、次作のレコーディングにも参加する。
2015年、8thアルバム『Shadowmaker』をリリース[5]。「Sixx:A.M.」の全米ツアーにサポートアクトとして同伴した日本のロックバンド「VAMPS」と交流を深め[6]、11月に同ユニットとのコラボレーションシングル「SIN IN JUSTICE」を全世界同時配信した[7]。
2016年、「VAMPS」の対バンライブツアー『VAMPS LIVE 2015-2016 JOINT 666』のZepp公演出演にて来日[8]。
2017年、アンテロ・マンニネンがサポートで再復帰。秋の『LOUD PARK 17』参加のため来日[9]。
2019年、サポートがラウリ・カンックネンに交代。秋に来日し、デビューアルバム『メタリカ・クラシックス』を再現する公演を開催[10]。
2020年、約5年ぶりの9thアルバム『Cell-0』をリリース[11]。さらに2022年よりフランキー・ペレスが復帰し、専任ボーカルのサポートが復活した[12]。
メンバー
[編集]※2024年1月時点
現ラインナップ
[編集]- エイッカ・トッピネン (Eicca Toppinen) - リズム・チェロ/キーボード (1993- )
- パーヴォ・ロトヨネン (Paavo Lötjönen) - ベース・チェロ (1993- )
- ペルットゥ・キヴィラークソ (Perttu Kivilaakso) - リード・チェロ (1995, 1999- )
- ミッコ・シレン (Mikko Sirén) - ドラムス/コントラバス/キーボード (サポート2003-2004, 正規2005- )
サポート
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エイッカ・トッピネン(Vc) 2023年
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パーヴォ・ロトヨネン(Vc) 2023年
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ペルットゥ・キヴィラークソ(Vc) 2023年
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ミッコ・シレン(Dr) 2023年
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フランキー・ペレス(Vo) 2023年
旧メンバー
[編集]- アンテロ・マンニネン (Antero Manninen) - リズム/リード・チェロ (正規1993-1999) (サポート2002-2009, 2017-2018)
- ラハティ交響楽団に所属
- マックス・リリャ (Max Lilja) - リード・チェロ (1993-2002)
- 脱退後、ヘヴェイン (Hevein)に移籍した。
-
アンテロ・マンニネン(Vc) 2018年
サポート
- デイヴ・ロンバード (Dave Lombardo) - ドラム (2003-2004) スレイヤー
- サミ・クォッパマキ (Sami Kuoppamäki) - ドラム (2003)
- タイプ・ヨハンソン (Tipe Johnson) - ボーカル (2009–2012, 2019)
- ラウリ・カンックネン (Lauri Kankkunen) - リズム/リード・チェロ (2019)
ゲスト・ミュージシャン
[編集]- アダム・ゴンティア (スリー・ディズ・グレイス) 「I Don't Care」
- コリィ・テイラー (ストーン・サワー、スリップノット) 「I'm not Jesus」[13]
- クリスティーナ・スカビア (ラクーナ・コイル) 「SOS (Anything But Love)」[14]
- デイヴ・ロンバード (スレイヤー) 「Last Hope」
- エマニュエル・モネ (Dolly) 「En Vie」
- ジョー・ダップランティアー (Gojira)[15]
- ラウリ・ヨーネン (ザ・ラスマス) 「Life Burns!」「Bittersweet」
- リンダ・サンドブラッド (元ランブレッタ) 「Faraway Vol.2」
- マルタ・ヤンドヴァ (ダイ・ハッピー) 「Wie Weit/How Far」
- マッツ・レヴィン (キャンドルマス) 「SOS」「I don't care」
- マシュー・タック (ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン) 「Repressed」
- マタイアス・セイヤー (Farmer Boys) 「Hope Vol.2」
- マックス・カヴァレラ (ソウルフライ) 「Repressed」
- ニナ・ハーゲン 「Seemann」
- サンドラ・ナシック (グアノ・エイプス) 「Path Vol.2」
- ティル・リンデマン (ラムシュタイン) 「Helden」
- 布袋寅泰 「Grace」[14]
- ヴィッレ・ヴァロ (HIM) 「Bittersweet」
- ギーザー・バトラー (元ブラック・サバス) 「I'll Get Through It」
ディスコグラフィ
[編集]- オリジナル・アルバム
- メタリカ・クラシックス Plays Metallica by Four Cellos(1996年)
- ハルマゲドン〜ヘビー・メタル・シンフォニー Inquisition Symphony(1998年)
- カルト Cult(2000年)
- リフレクションズ Reflections(2003年)
- Apocalyptica(2005年)
- ワールズ・コライド Worlds Collide(2007年)
- セブンス・シンフォニー 7th Symphony(2010年)
- Shadowmaker(2015年)
- Cell-0(2020年)
- Plays Metallica Vol. 2 (2024年)
- ライブ・アルバム
- Wagner Reloaded (Live in Leipzig)(2013年)
- コンピレーション
- ザ・ベスト・オブ・アポカリプティカ Best of Apocalyptica(2002年、日本のみ)
- Amplified - A Decade of Reinventing the Cello(2006年)
脚注
[編集]- ^ a b c d “Apocalyptica|Biography”. オールミュージック. All Media Guide. 2015年9月7日閲覧。
- ^ プロフィール|アポカリプティカ - Sony Music Entertainment
- ^ MAG: S.V.E.R. (Original Soundtrack from the Video Game)
- ^ 『7th Symphony』ディスクレビュー - 激ロック
- ^ フィンランドのシンフォニックメタルバンド、アポカリプティカの新アルバム『Shadowmaker』が発売 - amass
- ^ VAMPS、11月よりApocalypticaのUKツアーに参加 - BARKS
- ^ VAMPS、APOCALYPTICAとのコラボ・シングル「SIN IN JUSTICE」全世界同時配信 - BARKS
- ^ VAMPS、世界規模の音が渦巻くZEPP TOKYO公演で「負けてらんねぇな!」 - BARKS
- ^ LOUD PARK 17、第1弾ラインナップが発表に - NME JAPAN
- ^ “アポカリプティカ来日決定、『メタリカ・クラシックス』を再現”. BARKS (2019年4月12日). 2019年11月30日閲覧。
- ^ “アポカリプティカ 17年ぶりのインストアルバム『Cell-0』を2020年1月発売、新曲MVあり”. amass (2019年10月6日). 2020年8月16日閲覧。
- ^ “フィンランドのチェロ・メタル・バンドAPOCALYPTICAがニュー・シングルでギーザー・バトラーと共演!”. シンコーミュージック (2022年3月21日). 2024年1月9日閲覧。
- ^ Apocalyptica - Tony Petrossian, director
- ^ a b [1]
- ^ [2]