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ASTROS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
SS-30を発射するサウジアラビア陸軍のASTROS II

ASTROS(アストロス)は、ブラジルAvibras Indústria Aeroespacial社の多連装ロケットシステム。ASTROSとは、Artillery SaTuration ROcket Systemの頭字語である[1]

構成

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1983年より配備された[1]ASTROS IIは通常、1個大隊分の構成は、指揮車両(AV-VCC)1両の指揮下に3個中隊が編成される。1個中隊は、汎用ランチャー車両(AV-LMU)、弾薬給弾車(AV-RMD)各6両、砲術指揮車(AV-PCC)、管制車(AV-UCF)、作業車(AV-OFVE)、気象観測車(AV-MET)各1両からなる[2]。弾薬は目的に応じて5種が使用可能であり、ランチャー車両の変更を伴わずに使用できる柔軟性を有している[2]

対地上戦、沿岸防衛を目的とするシステムであり[2]、沿岸防衛時には索敵・運用を担当するAV-CBOと組み合わせることも可能である[1]

車両

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車両はテクトラン社の6x6[3]または4x4の装甲車をベースとしており[2]KC-390C-130輸送機による輸送に対応している[2]

エンジンはメルセデス・ベンツの280hpのものが使用され[1]、自衛目的の火器として、機関銃を車両上面に搭載している。

弾薬

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距離・目標に応じて異なる弾薬を使用する[4]。AV-RMDには2斉射分の補給能力がある[1]

SS-30
127mmロケット弾、32発を装填可能。有効射程は9kmから30km
SS-40
180mmロケット弾、16発を装填可能。有効射程は15kmから45km
SS-60
300mmロケット弾、4発を装填可能。有効射程は20kmから60km
SS-80
300mmロケット弾、4発を装填可能。有効射程は22kmから90km
AV/MT300
射程300km、弾頭重量200Kgの巡航ミサイル[5]

運用

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湾岸戦争において、サウジアラビア陸軍のASTROS IIが使用されている[1]

運用者

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出典

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  1. ^ a b c d e f Astros IIarmy-technology.com(2012年3月22日確認)
  2. ^ a b c d e ASTROS SYSTEM”. Avibras社. 2012年3月22日閲覧。
  3. ^ TECTRAN VBT-2028 (6 x 6) 10,000 kg armoured truck (Brazil), All-terrain carriers and prime movers”. Jane's. 2012年3月22日閲覧。
  4. ^ FAS
  5. ^ “Cruise missiles 'Made in Brazil'” (英語). BBC. (2001年9月4日). http://news.bbc.co.uk/2/hi/business/1525374.stm 
  6. ^ The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2023-02-15) (英語). The Military Balance 2023. Routledge. p. 349. ISBN 978-1-032-50895-5 

外部リンク

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