ASC (スーパーコンピュータ)
表示
ASC(英語: Advanced Simulation and Computing Program、先進シミュレーションおよびコンピューティング計画)は、スーパーコンピューティングの分野では、1995年に開始されたアメリカ合衆国連邦政府による核兵器維持管理のためのスーパーコンピューティング計画[1]。当初はASCI(英語: Accelerated Strategic Computing Initiative、加速的戦略的コンピューティング・イニシアティブ)[2]と呼ばれていた。
概要
[編集]1992年にジョージ・H・W・ブッシュ大統領が地下核実験の一時停止(モラトリアム)を宣言し、1993年以降もビル・クリントン大統領が継続した。このためアメリカ合衆国エネルギー省と国家核安全保障局は、核実験を行わなくても核兵器の備蓄管理に必要な安全性や信頼性の検証が可能な、精密な核実験のシミュレーションを行うASCIを推進した[3]。
ASCIは当初は、1995年から10年間の計画で開始された[4]。一連の計画により建造されたスーパーコンピュータのいくつかが、TOP500入りしている。なお1996年には国連総会で包括的核実験禁止条約が採択された。
関連するスーパーコンピュータ
[編集]- ASCI Q
- ASCI White
- ASCI Red
- ASCI Blue Pacific
- ASCI Blue Mountain
- Red Storm
- ASCI Purple
- Blue Gene/L
- セコイア
- シエラ
脚注
[編集]- ^ NNSA's ASC Web site - 国家核安全保障局のASCサイト
- ^ スーパーコンピュータの動向 - 科学技術政策研究所
- ^ 米エネルギー省向けに世界最速スーパーコンピューターを開発 - IBMプレスリリース
- ^ アメリカ合衆国におけるICT 研究開発動向等に関する調査 - NICTワシントン事務所
関連項目
[編集]- en:Strategic Computing Initiative - 1983年から1993年のアメリカ合衆国政府による先進コンピューティング研究
外部リンク
[編集]- LLNL's ASC Web site - ローレンス・リバモア国立研究所 のASCサイト