AN/APG-77
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種別 | パルスドップラー・レーダー |
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目的 | 火器管制(捕捉・追尾用) |
開発・運用史 | |
開発国 | アメリカ合衆国 |
送信機 | |
周波数 | Xバンド |
送信尖頭電力 | 12kW(ピーク) |
アンテナ | |
形式 | アクティブ・フェーズドアレイ(AESA)型 |
素子 | 半導体素子×約2,000個 |
方位角 | ±120° |
仰俯角 | ±120° |
探知性能 | |
探知距離 | 250 km |
AN/APG-77は、アメリカ合衆国のノースロップ・グラマンおよびレイセオンが開発したレーダー。F-22戦闘機において、射撃指揮および多機能レーダーとして搭載されている。
概要
[編集]開発・生産はアメリカ合衆国のノースロップ・グラマンおよびレイセオンによって行なわれた。アクティブ・フェイズドアレイ(能動電子走査アレイ:AESA)型アンテナを採用している。周波数拡散技術により、特定周波数での出力が低く抑えられ、LPI(低被探知)レーダーとなっており、逆探知を避ける低被捕捉性にも注意が払われている。また、捜索中追尾(TWS)能力を始めとする多目標対処能力を有しこれらの多様なモードとの組み合わせにより優秀な索敵能力・信頼性を発揮する[1]。
APG-77は、直径90cmのアンテナに約1,500-2,000個の小型送受信モジュールを備えており[2]、約250kmの探知距離を持つ。電子走査式であるために、ほぼ瞬時(10ナノ秒台)に照射方向を変える事ができる。捜索範囲は垂直および水平方向とも120°である[3]。1990年代に開発が行われた。
100基以上のAN/APG-77 レーダーが生産され、その技術は、F-35搭載用のAN/APG-81 レーダーにも使用されている。
改良型のAN/APG-77(v)1も開発されており、これは、高解像度合成開口レーダーや逆合成開口レーダーを用いた空対地走査能力が向上されている。これにより、地上目標マッピングのほか、地上移動目標識別・追尾(GMTI/GMTT)などが行えるようになった。
出典
[編集]- 軍事研究 2007年4月号、2007年5月号、2007年6月号、2011年4月号、
- JWings 2007年4月号
- 航空ファン 2011年5月号
- FUTURE DoD AIRBORNE HIGH-FREQUENCY RADAR NEEDS/RESOURCES
脚注
[編集]関連項目
[編集]- AN/APG-81 - AN/APG-77とF-16E/F向けのAN/APG-80の対地攻撃能力に基づいている
- ベルカ - ロシアが開発したAN/APG-77に相当するレーダー
- フェーズドアレイレーダー