AKSM-843
AKSM-843 АКСМ-843 | |
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AKSM-843(ミンスク) | |
基本情報 | |
製造所 | ベルコムンマッシュ |
製造年 | 2008年 - |
製造数 | 29両 |
投入先 | キエフ市電、サンクトペテルブルク市電、カザン市電、ミンスク市電 |
主要諸元 | |
編成 | 3車体連接車 |
軌間 | 1,524 mm |
電気方式 |
直流550 V (架空電車線方式) |
設計最高速度 | 100 km/h |
車両定員 | 230人(着席66人) |
車両重量 | 31.2 t |
全長 | 25,400 mm |
全幅 | 2,550 mm |
全高 | 3,170 mm |
床面高さ |
350 mm(低床部分) (低床率84 %) |
車輪径 | 620 mm |
主電動機 | 誘導電動機 |
主電動機出力 | 105 kw |
出力 | 420 kw |
制御方式 | VVVFインバータ制御(IGBT素子) |
制動装置 | 回生ブレーキ、機械式ディスクブレーキ、電磁吸着ブレーキ |
備考 | 主要数値は[1][2][3]に基づく。 |
AKSM-843(ベラルーシ語: АКСМ-843)は、ベラルーシの輸送用機器メーカーであるベルコムンマッシュが展開する連接式路面電車車両である。この項目では、発展形式のAKSM-845(АКСМ-845)についても解説する[1][4][5][6]。
概要
[編集]都心の路面電車路線における大量輸送に適した3車体連接車。線形条件に応じて、片運転台のAKSM-843と両運転台のAKSM-84300Mの2種類が展開されている。車内の84 %は床上高さ350 mmの低床構造になっており、乗降扉のうち前後車体の連接面寄りの2箇所はこの低床部分に設置されている。座席配置は顧客の要望に応じて1 + 2列、もしくは2 + 2列のクロスシートから選択可能である他、車内には車椅子が設置可能なスペースも存在する。運転席と客席は仕切りによって区切られており、運転席には冷暖房双方に対応した空調装置が、客席には暖房・換気機能を有した空調が完備されている[1]。
主電動機は前後車体に設置されている動力台車に2基搭載され、制御装置はVVVFインバータ制御(IGBT素子)に対応している。また、顧客の要望に基づいた消火設備やGPSの対応機器の設置も可能である。これらを含めた電気機器は双方向ネットワークシステム「CAN」に用いた自動診断や管理が行われる[1][7]。
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運転台
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車内
導入都市
[編集]2020年現在、AKSM-843が導入されている都市は以下の通り。都心の大量輸送に加え、カザン市電では高規格の路線(ライトレール)のカザン・ライトレール(Казанский скоростной трамвай)での運用が行われている[2][3][8]。
形式 | 国 | 都市 | 導入車両数 |
---|---|---|---|
843 | ウクライナ | キエフ (キエフ市電) |
1両 |
84300M | ロシア連邦 | カザン (カザン市電) |
20両 |
サンクトペテルブルク (サンクトペテルブルク市電) |
3両 | ||
ベラルーシ | ミンスク (ミンスク市電) |
5両 |
発展形式
[編集]AKSM-845
[編集]カザン市電を運営するメトロエレクトロトランス(Метроэлектротранс)からの発注に基づいて設計が行われた3車体連接車。AKSM-843(AKSM-84300M)と比べて前後車体の車体長が伸び、低床部分に片開きの乗降扉が増設されている。また中央車体の台車にも主電動機が搭載され、全軸駆動に改められている[8][4][5][6]。
カザン市電に導入されたのは両運転台の84500K(84500К)で、2017年に3両が導入されている[8][5]。
AKSM-802
[編集]AKSM-843を基に設計された、中小規模の路面電車向けの形式。1両での運行を前提としたボギー車で、車内の37 %が低床構造となっている[9][10]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d “TRAM MODELS 843 AND 84300M” (英語). Belkommunmash. 2020年4月25日閲覧。
- ^ a b “Подвижной состав”. ГЭТ Электротранспорт Санкт-Петербурга. 2020年4月25日閲覧。
- ^ a b “Roster BKM 843” (英語). Urban Electric Transit. 2020年4月25日閲覧。
- ^ a b “ЗАКУПКА №31604356431”. подписка на события закупки (2016年11月21日). 2020年4月25日閲覧。
- ^ a b c Павел Яблоков (2018年3月15日). “В Казани покупают дополнительные трамвайные вагоны и готовятся строить новую линию”. TR.ru. 2020年4月25日閲覧。
- ^ a b “Киев закупил украинские трамваи на 430 миллионов по цене дороже польских”. БизнесЦензор (2018年11月21日). 2020年4月25日閲覧。
- ^ “CAN制御車両の遠隔操作システム実用化に成功~建設機械のロボット化を促進~”. IHI (2015年2月19日). 2020年4月25日閲覧。
- ^ a b c Юлия Лунская (2016年11月22日). “Для Казани закупят три трёхсекционных трамвая рубинового цвета”. TR.ru. 2020年4月25日閲覧。
- ^ “TRAM MODEL 802” (英語). Belkommunmash. 2020年4月25日閲覧。
- ^ “"Модель 802" - новый недорогой полунизкопольный трамвай от "Белкоммунмаша"”. ООО "Бонусторг" (2014年11月13日). 2020年4月25日閲覧。
外部リンク
[編集]- ベルコムンマッシュの公式ページ”. 2020年4月25日閲覧。 “