A・J・ブラウン
A. J. Brown | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
テネシー・タイタンズでのブラウン (2021年) | |||||||||||
フィラデルフィア・イーグルス #11 | |||||||||||
ポジション | ワイドレシーバー | ||||||||||
生年月日 | 1997年6月30日(27歳) | ||||||||||
出身地 |
アメリカ合衆国 ミシシッピ州スタークビル | ||||||||||
身長: | 6' 1" =約185.4cm | ||||||||||
体重: | 226 lb =約102.5kg | ||||||||||
経歴 | |||||||||||
高校 | スタークビル高等学校 | ||||||||||
大学 | ミシシッピ大学 | ||||||||||
NFLドラフト | 2019年 / 2巡目全体51位 | ||||||||||
所属歴 | |||||||||||
| |||||||||||
受賞歴・記録 | |||||||||||
オールプロ選出(計2回) | |||||||||||
| |||||||||||
プロボウル選出(3回) | |||||||||||
2020, 2022, 2023 | |||||||||||
その他受賞・記録 | |||||||||||
| |||||||||||
NFL 通算成績 (2023年終了時点) | |||||||||||
| |||||||||||
Player stats at PFR |
アーサー・ジュアン・ブラウン(Arthur Juan Brown, 1997年6月30日 - )は、アメリカ合衆国ミシシッピ州スタークビル出身のプロアメリカンフットボール選手。NFLのフィラデルフィア・イーグルスに所属している。ポジションはワイドレシーバー。
経歴
[編集]ハイスクール
[編集]高校時代はフットボールと並行して野球もプレーしていた。2016年のMLBドラフト9巡目(全体564位)でサンディエゴ・パドレスから指名されて契約したが、最終的にはフットボールに専念することを選び、ミシシッピ大学へ進学した[1]。
カレッジ
[編集]ミシシッピ大学(オールミス)に入学し、1年目の2016年、大学キャリア初戦となったウォフォード大学戦に先発出場し、2キャッチ48ヤードを記録した[2]。この年、ブラウンは全12試合に出場し、29キャッチ、412ヤード、2タッチダウンの記録は、チーム内5位であった[3]。また、SECの1年生の中で、1試合当たりのキャッチ数が4位、1試合当たりの平均レシーブヤードは5位であった。
2年目の2017年シーズン、初戦で8回のキャッチを記録し、そのうち2回は71ヤードと77ヤードのタッチダウンであった。ルイジアナ大学戦では、14キャッチ、185ヤード、2タッチダウンを記録し、14回のキャッチは学校記録に並ぶものであった。また、サウスアラバマ大学戦では、233ヤードを獲得し、1試合でのレシーブヤードの学校記録を更新した(後にイライジャ・ムーアによって破られた)[4]。この年、全12試合出場で75キャッチ、学校記録の1,252獲得ヤード、学校記録タイの11タッチダウンを記録し、チームとSECトップの記録でシーズンを終えた。
3年目の2018年シーズンは、DK・メトカーフ(現・シアトル・シーホークス)と共にチームの2大レシーバーとして活躍した。この年、ブラウンは再びレシーブ記録でチームとSECトップとなり、学校記録の85レシーブ、1,320獲得ヤード、6タッチダウンという成績であった[5]。この年に、100ヤード以上のレシーブを記録した試合は6試合あり、自身の最高記録と並ぶものであった。2017年に続き、2年連続でオールSECのファーストチームに選出された[6]。
このシーズン終了後、2019年のNFLドラフトにアーリーエントリーした。
大学での通算成績
[編集]A・J・ブラウン | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年度 | チーム | 出場 | レシーブ | ||||||
回数 | 獲得 ヤード |
平均 獲得 ヤード |
最長 獲得 ヤード |
TD | 1試合 平均 回数 |
1試合 平均 ヤード | |||
2016 | オールミス | 12 | 29 | 412 | 14.2 | 37 | 2 | 2.4 | 34.3 |
2017 | 12 | 75 | 1,252 | 16.7 | 77 | 11 | 6.3 | 104.3 | |
2018 | 12 | 85 | 1,320 | 15.5 | 84 | 6 | 7.1 | 110.0 | |
通算 | 36 | 189 | 2,984 | 15.8 | 84 | 19 | 5.3 | 82.9 |
テネシー・タイタンズ
[編集]身長 | 体重 | 腕 の 長 さ |
手 の 大 き さ |
40Yrd ダ ッ シ ュ |
10Yrd ス プ リ ッ ト |
20Yrd ス プ リ ッ ト |
垂 直 跳 び |
立 ち 幅 跳 び |
ベ ン チ プ レ ス |
ワ ン ダ 丨 リ ッ ク | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
6 ft 0+1⁄2 in (184 cm) |
226 lb (103 kg) |
32+7⁄8 in (84 cm) |
9+3⁄4 in (25 cm) |
4.49 s | 1.56 s | 2.65 s | 36.5 in (93 cm) |
10 ft 0 in (3.05 m) |
19 回 | 18 | ||
All values from NFL Draft[7] |
ドラフト全体51位でテネシー・タイタンズから指名された[8]。その後、2019年6月12日に4年総額564万1199ドルのルーキー契約を結んだ[9]。
2019年シーズン
[編集]1年目から主力として活躍し、16試合に出場して52レシーブ、1051レシーブ獲得ヤード、8タッチダウンを記録した。チームはプレーオフのAFCチャンピオンシップまで進出したが、カンザスシティ・チーフスに敗れた[10]。
2020年シーズン
[編集]このシーズンは前年からさらに成績を伸ばし、14試合に出場して70レシーブ、1075レシーブ獲得ヤード、11タッチダウンを記録。自身初のプロボウルに選出された[11]。
2021年シーズン
[編集]第8週のインディアナポリス・コルツ戦で10レシーブ、155レシーブ獲得ヤード、1タッチダウンを記録した。第11週に胸を負傷し、2021年11月27日に故障者リストに入れられ、12月23日にアクティブロスターに戻された。怪我から復帰した直後のサンフランシスコ・49ers戦では11レシーブ、145レシーブ獲得ヤード、1タッチダウンを記録した。このシーズンは13試合に出場して63レシーブ、869レシーブ獲得ヤード、5タッチダウンを記録した。
また、ディビジョンラウンドでのシンシナティ・ベンガルズ戦では5レシーブ、142レシーブ獲得ヤード、1タッチダウンを記録したが、チームは19-16で敗れた。
フィラデルフィア・イーグルス
[編集]2022年のNFLドラフト当日に同ドラフトの全体18位指名権、3巡目指名権とのトレードで、フィラデルフィア・イーグルスへ移籍した[12]。また、移籍直後にイーグルスと4年総額1億ドルの契約延長に合意した[13]。
2022年シーズン
[編集]開幕戦のデトロイト・ライオンズ戦で10回のキャッチで155ヤードを記録し、デビュー戦のレシーブ獲得ヤードにおいてフランチャイズ記録を樹立した。第8週のピッツバーグ・スティーラーズ戦では、キャリアハイとなる3タッチダウンキャッチを含む6キャッチ、156ヤードを記録した。12月4日の古巣タイタンズ戦では2タッチダウンを記録した[14]。
ポストシーズンでは、カンザスシティ・チーフスと対戦した第57回スーパーボウルにてタッチダウンレシーブを記録した。
このシーズンは88回のレシーブで1,496ヤード、11タッチダウンを記録し、レシーブヤード数はイーグルスのフランチャイズレコードとなった[15]。
2023年シーズン
[編集]第3週のタンパベイ・バッカニアーズ戦から第8週のワシントン・コマンダース戦まで、6試合連続で125ヤード以上のレシーブヤードを記録した。この活躍によりNFCの攻撃部門月間最優秀選手に選出された[16]。
シーズン第18週に対戦したニューヨーク・ジャイアンツとの試合で膝を負傷し、ポストシーズンへの個人としての出場は叶わなかった[17]。シーズン後半戦に失速する形となっていたイーグルスはワイルドカードゲームでタンパベイ・バッカニアーズに敗れ、シーズンを終えた[18]。
詳細情報
[編集]年度別成績
[編集]レギュラーシーズン
[編集]年度 | チーム | 背番号 | 試合 | レシーブ | ラン | ファンブル | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
出場 | 先発 | 回数 | 獲得 ヤード |
平均 獲得 ヤード |
最長 ヤード |
TD | 回数 | 獲得 ヤード |
平均 獲得 ヤード |
最長 ヤード |
TD | ファン ブル数 |
ロスト | |||
2019 | TEN | 11 | 16 | 11 | 52 | 1,051 | 20.2 | 91 | 8 | 3 | 60 | 20.0 | 49 | 1 | 1 | 0 |
2020 | 14 | 12 | 70 | 1,075 | 15.4 | 73 | 11 | — | — | — | — | — | 2 | 1 | ||
2021 | 13 | 13 | 63 | 869 | 13.8 | 57 | 5 | 2 | 10 | 5.0 | 7 | 0 | 0 | 0 | ||
2022 | PHI | 17 | 16 | 88 | 1,496 | 17.0 | 78 | 11 | — | — | — | — | — | 2 | 2 | |
2023 | 17 | 17 | 106 | 1,456 | 13.7 | 59 | 7 | - | - | - | - | - | 2 | 2 | ||
NFL:5年 | 77 | 69 | 379 | 5,947 | 15.7 | 91 | 42 | 5 | 70 | 14.0 | 49 | 1 | 7 | 5 |
- 2023年度シーズン終了時
- 太字は自身最高記録
ポストシーズン
[編集]年度 | チーム | 試合 | レシーブ | ラン | ファンブル | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
出場 | 先発 | 回数 | 獲得 ヤード |
平均 獲得 ヤード |
最長 ヤード |
TD | 回数 | 獲得 ヤード |
平均 獲得 ヤード |
最長 ヤード |
TD | ファン ブル数 |
ロスト | ||
2019 | TEN | 3 | 3 | 5 | 64 | 12.8 | 37 | 0 | 1 | 9 | 9.0 | 9 | 0 | 0 | 0 |
2020 | 1 | 1 | 6 | 83 | 13.8 | 28 | 1 | — | — | — | — | — | 0 | 0 | |
2021 | 1 | 1 | 5 | 142 | 28.4 | 41 | 1 | — | — | — | — | — | 0 | 0 | |
2022 | PHI | 2 | 2 | 7 | 50 | 7.1 | 12 | 0 | — | — | — | — | — | 0 | 0 |
通算 | 7 | 7 | 23 | 339 | 14.7 | 41 | 2 | 1 | 9 | 9.0 | 9 | 0 | 0 | 0 |
- 2023年度シーズン終了時
- 太字は自身最高記録
人物
[編集]2022年にクリスマス・アルバム『A Philly Special Christmas』にボーカルとして参加した[19]。
脚注
[編集]- ^ JAPAN.COM, NFL. “過去にMLBパドレスからドラフト指名を受けたタイタンズWRブラウン、「また両方のスポーツをやりたいと思う時もある」”. NFL日本公式サイト. 2022年10月31日閲覧。
- ^ “Wofford at Ole Miss Box Score, September 10, 2016” (英語). College Football at Sports-Reference.com. January 30, 2023閲覧。
- ^ “A.J. Brown 2016 Game Log” (英語). College Football at Sports-Reference.com. January 30, 2023閲覧。
- ^ Necalse, Colton (September 8, 2017). “Breaking school records only the start for receiver A.J. Brown”. The Daily Mississippian. January 30, 2023閲覧。
- ^ “2018 Ole Miss Rebels Stats”. Sports-Reference.com. January 30, 2023閲覧。
- ^ “2018 All-SEC Football Team announced”. SECSports.com. Southeastern Conference (December 4, 2018). June 11, 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。January 30, 2023閲覧。
- ^ “NFL Draft Prospect Profile – A.J. Brown”. nfl.com (March 1, 2019). 2022年9月19日閲覧。
- ^ “Titans add target for Mariota, pick WR A.J. Brown” (英語). NFL.com. 2022年9月20日閲覧。
- ^ “Tennessee Titans agree to terms with A.J. Brown” (英語). Tennessee Titans. 2022年9月20日閲覧。
- ^ “AFC Championship - Tennessee Titans at Kansas City Chiefs - January 19th, 2020” (英語). Pro-Football-Reference.com. 2022年9月20日閲覧。
- ^ “Pair of Titans selected to 2021 Pro Bowl” (英語). Titans Wire (2020年12月22日). 2022年9月20日閲覧。
- ^ JAPAN.COM, NFL. “イーグルスがトレードでWRのA.J.ブラウンを獲得、タイタンズは引き換えに得た全体18位指名権でWRトレイロン・バークスをピック”. NFL日本公式サイト. 2022年9月20日閲覧。
- ^ “Eagles, A.J. Brown agree to four-year, $100 million extension” (英語). ProFootballTalk (2022年4月29日). 2022年9月20日閲覧。
- ^ “Eagles WR A.J. Brown on two-TD game vs. Titans: 'This one meant a lot to me'”. www.nfl.com. 2022年12月7日閲覧。
- ^ “Philadelphia Eagles Single-Season Receiving Leaders” (英語). Pro-Football-Reference.com. November 6, 2023閲覧。
- ^ “10月の最優秀選手はドルフィンズWRヒル、イーグルスWRブラウンら”. NFL JAPAN. (2023年11月3日) 2023年11月7日閲覧。
- ^ “イーグルスWRブラウンがバッカニアーズ戦欠場”. NFL JAPAN (2024年1月14日). 2024年3月11日閲覧。
- ^ “イーグルスがシーズン終了後の記者会見に臨む中、選手たちがシリアニHCを支持”. NFL JAPAN (2024年1月18日). 2024年3月11日閲覧。
- ^ “A Philly Special Christmas releases "Christmas (Baby Please Come Home)"”. New Jersey Stage (November 25, 2022). January 30, 2023閲覧。
外部リンク
[編集]
クォーターバック
ランニングバック
ワイドレシーバー
タイトエンド
|
オフェンシブライン
ディフェンシブライン
|
ラインバッカー
ディフェンスバック
スペシャルチーム
|
Roster December 7, 2024現在
|