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78K0S

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
78K0S/KA1+(SOP) 78K0S/KA1PCX(DIP)

78K0Sファミリとは、日本電気(NEC、現在のルネサス エレクトロニクス)が開発したマイクロコントローラである。単一電源(2.2V以上。自己フラッシュ機能を使用する場合は2.7V以上)のみで動作可能であり、動作クロック範囲は1MHz~10MHzである。

特徴

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データシート・プログラミング環境・フラッシュ回路図が無償公開されており、安価に開発・使用が可能である。フラッシュ回路製作に使用する部品も入手が容易である(完成品はルネサス エレクトロニクス・サンハヤトから販売されている)

8MHz内蔵クロック/480kHzウォッチドッグタイマが内蔵されており、内蔵クロックのみ使用する場合には外付け回路として「リセット端子プルアップ抵抗」「電源安定用コンデンサ」のみで動作する。

CMOSロジックであるが、LEDドライブ等の大電流用オープンドレインポートが用意されている。また静電気(サージ)対策も施されている。

命令は可変長である。1命令に要する実行クロック数は最短2クロック/最長10クロックである。

アーキテクチャ

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  • 8Bit(リトルエンディアン)
  • メモリ空間:0000-FFFF
    • 0080-:オプションバイト
    • FF00-FFFF:ポート・内蔵ペリフェラル制御レジスタ(SFR)
      • FE20-FF1Fはショートアドレッシング可能(saddr)


  • レジスタ
    • 特殊レジスタ
      • PC(プログラムカウンタ)/PSW(プログラムステータスワード)/SP(スタックポインタ)
    • 汎用レジスタ
      • A(R0)/X(R1)/B(R2)/C(R3)/D(R4)/E(R5)/H(R6)/L(R7)
      • 条件付でレジスタペア「AX(RP0)/BC(RP1)/DE(RP2)/HL(RP3)」として使用可能(メモリアクセスは偶数アドレス限定)


  • フラッシュメモリ(1ブロック256Byte。プログラムコード及びバックアップ用データエリア兼用)
  • 内部高速RAM(スタック共用)


  • 使用頻度の高い関数はテーブル定義可能(CALLT)
  • 「saddr」はレジスタを介する事無く演算可能。
  • 「CALLT」と「saddr」はコードサイズの削減を目的としたショート命令が用意されている。

シリーズ

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基本的に内蔵機能によりシリーズ分けされており、内蔵メモリサイズにより細分されている。

(一部機能を制限した廉価版も同一シリーズ内に存在する)

以下にオールフラッシュ製品を列挙する。

  • 78K0S/KA1+
  • 78K0S/KB1+
  • 78K0S/KU1+
  • 78K0S/KY1+

その他

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  • 内蔵高速RAMは命令フェッチ不可である。
  • 純正品はSOPパッケージであるが、78K0S/KA1+はサンハヤトよりDIPパッケージ(78K0S/KA1PCX)が販売されている。但し評価用であり保証は無い(純正品は標準水準以上であり、特性が保証される)

外部リンク

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