3C 279
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3C 279 | ||
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星座 | おとめ座 | |
見かけの等級 (mv) | 17.75 | |
分類 | クエーサー | |
天文学上の意義 | ||
意義 | 1.初発見の見かけ上の 超光速運動。 2.ジェットの向きが 変わる現象の観測。 | |
位置 元期:J2000.0 | ||
赤経 (RA, α) | 12h 56m 11.16657s | |
赤緯 (Dec, δ) | −05° 47′ 21.5247″ | |
赤方偏移 | 0.53620 | |
見かけの後退速度 | 12万1340 km/s | |
実際の後退速度 | 14万1932 km/s | |
見かけの距離 | 53億0600万 光年 | |
実際の距離 | 65億6400万 光年 | |
絶対等級 (MV) | -23 | |
物理的性質 | ||
色指数 (B-R) | 2.14 | |
色指数 (B-V) | 0.26 | |
色指数 (V-R) | 1.88 | |
色指数 (V-J) | 5.165 ± 0.027 | |
色指数 (V-H) | 6.010 ± 0.026 | |
色指数 (R-J) | 3.285 ± 0.027 | |
色指数 (J-H) | 0.845 ± 0.053 | |
色指数 (H-K) | 0.799 ± 0.052 | |
他のカタログでの名称 | ||
QSO B1253-055, 4C -05.55, HE 1253-0531, IRAS F12535-0530. |
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■Template (■ノート ■解説) ■Project |
3C 279とは、おとめ座にあるクエーサーである。地球から見かけの距離は53億光年、実際には65億光年離れており、クエーサーとしては比較的近い距離にある。
3C 279のジェットは、ジェットそのものの運動速度と、3C 279の後退速度の組み合わせで、光速の4倍の速度で運動して見える。1973年に見つかったこの現象は、初めて発見された見かけ上の超光速運動である。このようなクエーサーは超光速クエーサーと呼ばれている。
1991年、突然3C 279がガンマ線領域で明るくなった。一時それはガンマ線において全天で最も明るい天体となった。これは、3C 279の中心にあるブラックホールが物質を通常より多く吸い込んだことによって発生したバーストであると考えられている。このとき撮影された画像では、見かけの上ではすぐ近くにある、実際には3C 279の半分以下の距離であるクエーサーの3C 273より明るく見えた。
2012年、超長基線電波干渉法によって、1.3mmのミリ波で撮影された3C 279のジェットに、今まで知られていた南西方向のほかに、3C 279のブラックホールの根元に近い位置に、これまで知られていない北北西方向への流れが観測された。これは、ジェットの噴出する方向が、過去のある時点と現在で大きく変わっていることを示している。ジェットの方向が大きく変わる現象の観測例は少なく、珍しい例となっている。この観測によって、今まで見てきたジェットは、方向が変わる前の古い時代のジェットであることもわかった。