2010 FIFA U-17女子ワールドカップ
2010 FIFA U-17女子ワールドカップ 2010 FIFA U-17 Women's World Cup | |
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大会概要 | |
開催国 | トリニダード・トバゴ |
日程 | 2010年9月5日 - 9月25日 |
チーム数 | 16 (6連盟) |
開催地数 | 5 (5都市) |
大会結果 | |
優勝 | 韓国 (1回目) |
準優勝 | 日本 |
3位 | スペイン |
4位 | 北朝鮮 |
大会統計 | |
試合数 | 32試合 |
ゴール数 |
125点 (1試合平均 3.91点) |
総入場者数 |
141,622人 (1試合平均 4,426人) |
得点王 | 余珉知(8点) |
最優秀選手 | 余珉知 |
< 20082012 > |
2010 FIFA U-17女子ワールドカップ(英: FIFA U-17 Women's World Cup Trinidad & Tobago 2010)は、2010年9月5日から9月25日にかけてトリニダード・トバゴで開催された、第2回目のFIFA U-17女子ワールドカップである。6大陸団体の代表および開催国のトリニダード・トバゴの計16ヶ国が参加した。韓国が優勝し[1]、同国代表の余珉知が大会最優秀選手および大会得点王となった[1]。
開催国・大会エンブレムの決定
[編集]2008年5月26日から27日にかけてオーストラリア・シドニーにて行われたFIFAの総会にて、トリニダード・トバゴが開催国となる事が決定した[2]。トリニダード・トバゴサッカー連盟は、カナダ代表監督であったエヴェン・ペレルッド (Even Pellerud) を招聘、ペレルッドはU-17代表監督に就任した[2][3]。2009年9月12日にポートオブスペインにて開催されたガーラ・セレモニーにて、同国の楽器であるスティールパンを用いたエンブレムが披露された[4]。
出場国
[編集]予選大会にあたる大会は、2009年から翌2010年にかけて開催された。出場枠はAFC、CAF、CONMEBOL、UEFAが各3枠、CONCACAFが2枠、OFCが1枠、そして開催国が1枠と割り振られた[5]。
大陸連盟 | 出場 枠数 |
予選大会 | 予選順位 | 出場国・地域 | 出場回数 |
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CONCACAF | 1+2 | 開催国 | トリニダード・トバゴ | 初出場 | |
CONCACAF U-17女子選手権 | 1位 | カナダ | 2大会連続2回目 | ||
2位 | メキシコ | 初出場 | |||
AFC | 3 | AFC U-16女子選手権 | 1位 | 韓国 | 2大会連続2回目 |
2位 | 北朝鮮 | 2大会連続2回目 | |||
3位 | 日本 | 2大会連続2回目 | |||
CAF | 3 | CAN U-17女子選手権 | 1組1位 | ナイジェリア | 2大会連続2回目 |
2組1位 | ガーナ | 2大会連続2回目 | |||
3位 | 南アフリカ共和国 | 初出場 | |||
CONMEBOL | 3 | U-17スダメリカーノ・フェメニーノ | 1位 | ブラジル | 2大会連続2回目 |
2位 | チリ | 初出場 | |||
3位 | ベネズエラ | 初出場 | |||
OFC | 1 | オセアニア予選 | 1位 | ニュージーランド | 2大会連続2回目 |
UEFA | 3 | UEFA U-17女子選手権 | 1位 | スペイン | 初出場 |
2位 | アイルランド | 初出場 | |||
3位 | ドイツ | 2大会連続2回目 | |||
ナイジェリア女子代表の出場問題
[編集]2010年6月30日、ナイジェリアのグッドラック・ジョナサン大統領により、ナイジェリアサッカー協会が組織するチームを、FIFA主催大会へ2年間出場させないとの声明がなされ[6]、これによりU-17ナイジェリア代表の出場が危ぶまれた。しかし翌7月5日、この声明は撤回された[7]。
選手一覧
[編集]会場一覧
[編集]2001 FIFA U-17世界選手権開催のため、2001年に建設された4スタジアムに、ポートオブスペイン市内のヘイズリー・クロフォード・スタジアムを加えた5つのスタジアムが、会場として用いられた:
結果
[編集]グループリーグ
[編集]参加国は4か国よりなる4つのグループに分かれて総当り1回戦のリーグ戦を行い、各グループ上位2か国が準々決勝へと進む。グループリーグの組み合わせを決定するためのドローイングが2010年5月5日、ポートオブスペインにて開催された[8]。
グループリーグにおける順位決定基準は以下の通り。2か国以上が同点の場合は次の番号の基準で順位を決定する:
- 総勝ち点数が最も多い国
- 得失点差が最も多い国
- 総得点数が最も多い国
これら3基準全てが同点の国が2か国以上ある場合、以下の基準で順位を決定する:
- 当該国間の直接対決において総勝ち点数が最も多い国
- 当該国間の直接対決において得失点差が最も多い国
- 当該国間の直接対決において総得点数が最も多い国
- フェアプレーポイント (グループリーグ戦における警告・退場数)
- 抽選
- 開催日時はすべて現地時間(UTC-4)による。
グループ A
[編集]順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 |
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1 | ナイジェリア | 3 | 3 | 0 | 0 | 10 | 3 | +7 | 9 |
2 | 北朝鮮 | 3 | 2 | 0 | 1 | 6 | 3 | +3 | 6 |
3 | トリニダード・トバゴ | 3 | 1 | 0 | 2 | 3 | 4 | −1 | 3 |
4 | チリ | 3 | 0 | 0 | 3 | 1 | 10 | −9 | 0 |
グループ B
[編集]順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ドイツ | 3 | 3 | 0 | 0 | 22 | 1 | +21 | 9 |
2 | 韓国 | 3 | 2 | 0 | 1 | 7 | 5 | +2 | 6 |
3 | メキシコ | 3 | 1 | 0 | 2 | 5 | 13 | −8 | 3 |
4 | 南アフリカ共和国 | 3 | 0 | 0 | 3 | 2 | 17 | −15 | 0 |
ドイツ | 10 - 1 | 南アフリカ共和国 |
---|---|---|
ロッツェン 12分 マリノフスキ 19分, 29分, 36分, 57分 ロイポルツ 24分, 25分 ペーターマン 35分, 37分 (セオポセンウェ) 45分 (OG) |
レポート | セオポセンウェ 31分 |
グループ C
[編集]順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | スペイン | 3 | 3 | 0 | 0 | 9 | 3 | +6 | 9 |
2 | 日本 | 3 | 2 | 0 | 1 | 13 | 4 | +9 | 6 |
3 | ベネズエラ | 3 | 1 | 0 | 2 | 3 | 9 | −6 | 3 |
4 | ニュージーランド | 3 | 0 | 0 | 3 | 2 | 11 | −9 | 0 |
グループ D
[編集]順 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | 差 | 点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | アイルランド | 3 | 2 | 0 | 1 | 5 | 2 | +3 | 6 |
2 | ブラジル | 3 | 2 | 0 | 1 | 4 | 2 | +2 | 6 |
3 | カナダ | 3 | 1 | 0 | 2 | 1 | 3 | −2 | 3 |
4 | ガーナ | 3 | 1 | 0 | 2 | 1 | 4 | −3 | 3 |
決勝トーナメント
[編集]準々決勝 | 準決勝 | 決勝 | ||||||||
9月16日 - サンフェルナンド | ||||||||||
ナイジェリア | 5 | |||||||||
9月21日 - コウヴァ | ||||||||||
韓国 (延長) | 6 | |||||||||
韓国 | 2 | |||||||||
9月17日 - コウヴァ | ||||||||||
スペイン | 1 | |||||||||
スペイン | 2 | |||||||||
9月25日 - ポートオブスペイン | ||||||||||
ブラジル | 1 | |||||||||
韓国 (延長)(PK) | 3 (5) | |||||||||
9月16日 - サンフェルナンド | ||||||||||
日本 | 3 (4) | |||||||||
ドイツ | 0 | |||||||||
9月21日 - コウヴァ | ||||||||||
北朝鮮 | 1 | |||||||||
北朝鮮 | 1 | |||||||||
9月17日 - アリマ | ||||||||||
日本 | 2 | 3位決定戦 | ||||||||
アイルランド | 1 | |||||||||
9月25日 - ポートオブスペイン | ||||||||||
日本 | 2 | |||||||||
スペイン | 1 | |||||||||
北朝鮮 | 0 | |||||||||
準々決勝
[編集]
ナイジェリア | 5 - 6 (延長) |
韓国 |
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アイラ 2分, 103分 エイェブホリア 3分 オコビ 37分, 90+1分 |
レポート | 李金玟 15分 余珉知 23分, 70分 (PK), 89分, 98分 キム・アルム 94分 |
準決勝
[編集]3位決定戦
[編集]決勝
[編集]
韓国 | 3 - 3 (延長) |
日本 |
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李定垠 6分 キム・アルム 45+1分 李炤淡 79分 |
レポート | 猶本光 11分 田中陽子 17分 加藤千佳 57分 |
PK戦 | ||
李定垠 余珉知 李炤淡 キム・ダヘ キム・アルム 張瑟琪 |
5 - 4 | 田中陽子 和田奈央子 仲田歩夢 浜田遥 猶本光 村松智子 |
優勝国
[編集]2010 FIFA U-17女子ワールドカップ優勝国 |
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韓国 初優勝 |
表彰
[編集]以下の賞が個人およびチームに授与された[9]:
大会最優秀選手 | 大会得点王 | 大会最優秀GK | フェアプレー賞 | |||
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ゴールデンボール | 余珉知 | ゴールデンシューズ | 余珉知 | 8得点 | ドロレス・ガジャルド | ドイツ |
シルバーボール | 横山久美 | シルバーシューズ | キュラ・マリノフスキ | 7得点 | ||
ブロンズボール | キム・クムジョン | ブロンズシューズ | 横山久美[10] | 6得点 |
得点ランキング
[編集]- 8得点
- 7得点
- 6得点
- 5得点
- 4得点
- 3得点
- 2得点
- 1得点
脚注
[編集]- ^ a b Asian sides dominate Trinidad & Tobago (英語) FIFA公式サイト 2010.9.29付ニュースリリース
- ^ a b Unanimous support for 6+5, FIFA Club World Cup hosts revealed (英語) FIFA公式サイト 2008.5.27付ニュースリリース
- ^ PELLERUD TAKES CHARGE OF WOMEN'S FOOTBALL IN T&T (英語) トリニダード・トバゴサッカー連盟公式サイト 2011.2.5 14:24 (UTC) 閲覧
- ^ Official emblem unveiled (英語) FIFA公式サイト 2009.9.15付ニュースリリース
- ^ Regulations FIFA U-17 Women's World Cup Trinidad & Tobago 2010 (英語、PDF) FIFA公式サイト 2011.1.25 06:16 (UTC) 閲覧、p. 26
- ^ “Nigeria president suspends team”. BBC Sport (2010年6月30日). 2010年6月30日閲覧。
- ^ “Nigeria´s ban lifted”. ESPN Soccernet (2010年7月5日). 2010年7月5日閲覧。
- ^ “All known in Port of Spain”. FIFA.com. (May 6, 2010) May 6, 2010閲覧。
- ^ Taeguk Ladies strike Caribbean gold FIFA公式サイト 2010.9.26付ニュースリリース
- ^ Statistics FIFA U-17 Women's World Cup Trinidad and Tobago 2010 FIFA公式サイト 2011.2.5 13:36 (UTC) 閲覧。ナイジェリアのロヴェス・アイラも6得点を記録したが、横山が選出された。