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2005 HC4

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2005 HC4
仮符号・別名 2005 HC4
K05H04C[1]
分類 地球近傍小惑星
軌道の種類 アポロ群[2]
水星横断
金星横断
地球横断
火星横断
発見
発見日 2005年4月30日[3]
発見者 LONEOS[3]
軌道要素と性質
元期:TDB 2456200.5 (2012年9月30.0日[2])
軌道長半径 (a) 1.816 ± 0.02 AU
近日点距離 (q) 0.0709 ± 0.001 AU
遠日点距離 (Q) 3.562 ± 0.04 AU
離心率 (e) 0.961 ± 0.001
公転周期 (P) 894 ± 13 日
(2.45 ± 0.04 年)
平均軌道速度 0.403 ± 0.006 度/日
軌道傾斜角 (i) 008.38 ± 0.06 度
近日点引数 (ω) 309.0 ± 0.3 度
昇交点黄経 (Ω) 63.8 ± 0.1 度
平均近点角 (M) 341.3 ± 0.3 度
物理的性質
絶対等級 (H) 20.698 ± 0.37958
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2005 HC4の軌道

2005 HC4は、アポロ群に属する小惑星の1つである。

2005 HC4は、2012年現在知られている中で、近日点が最も太陽に近い小惑星である[3]。近日点距離は1060万km (0.0709AU) であるが[2]太陽半径は約70万kmなので、太陽の表面から約990万kmのところを通過することになる。これは、惑星の中で最も内側を公転する水星の近日点距離の約22%しかない。ただし、軌道のデータ精度はやや低く、2005 HC4や、その次に近日点距離が小さい 2008 FF5 (0.0792AU)[4]は、その次に小さい2006 HY51 (0.0805AU)[5] よりも精度が数桁低い[3]。また、サングレーザーや、その中のクロイツ群に含まれる彗星はより近日点が近いものもある。例えばラヴジョイ彗星 (C/2011 W3) は、太陽の表面から13万kmを通過し、しかも蒸発や衝突をせず生き延びている。

2005 HC4の軌道はかなり極端であり、離心率が0.96もある[2]。そのため、軌道長半径火星より大きく、遠日点小惑星帯の外側である[2]

近日点において 2005 HC4の表面温度がどうなるかは、アルベドが判明していないので不明であるが、仮に似た軌道を持つイカルスと同じ0.4[6]と仮定して計算すると648℃ (921K) となる[7]

軌道が水星から火星までの軌道をまたぎ、軌道傾斜角も小さいため、潜在的にこれらの惑星と衝突する可能性がある。ただし、軌道データの精度が低いため、詳しいことはわかっていない[2]

関連項目

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出典

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  1. ^ MPEC 2005-J02 : 2005 HC4 Minor Planet Center
  2. ^ a b c d e f (2005 HC4) JPL Small-Body Database
  3. ^ a b c d List Of Apollo Minor Planets (by designation) Minor Planet Center
  4. ^ (2008 FF5) JPL Small-Body Database
  5. ^ (2006 HY5) JPL Small-Body Database
  6. ^ Radiometry of near-earth asteroids SAO/NASA Astrophysics Data System (ADS)
  7. ^ Planet Equilibrium Temperature HEC: Calculators