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200トン型海洋観測船

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

200トン型海洋観測船(200トンがたかいようかんそくせん)は、大日本帝国海軍海洋観測船雑役船)。海洋型海洋観測船とも呼ばれる。

概要

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日本海軍の水路部は、海洋・気象の観測や水路測量を行う為に、海洋観測船や測量船、交通船などに分類される数種の小型船を保有していた[1]

200トン型はそれらの中でも代表的な物で、船舶安全法と漁船規定に基いた設計の、鋼製・遠洋漁船式の船体を持つ。第一から第六海洋までの6隻が建造され、第二次世界大戦中は北方や南方の最前線で運用された。また、大戦を生き延びた第四海洋と第五海洋は、戦後に海上保安庁によって使用されている。

諸元

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  • 排水量:277t
  • 全長:37m
  • 全幅:6.85m
  • 吃水:2.35m
  • 機関:ディーゼルエンジン、単軸推進
  • 機関出力:400馬力
  • 速力:11ノット
  • 兵装[2]
    • 13mm単装機銃3基
    • 7.7mm単装機銃2基
    • 爆雷
  • その他:測量艇2隻

同型船

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船体建造所はいずれも三菱重工業下関造船所

第一海洋
1939年10月9日竣工。1944年10月19日、米B-24の攻撃で戦没。
第二海洋
1939年12月23日竣工。1944年10月15日、オランダ潜水艦「ズヴァードヴィッシュ」の銃砲撃により戦没。
第三海洋
1942年6月17日竣工。1944年に消息不明に。
第四海洋
1942年7月17日竣工。1948年に海上保安庁に移籍後、1956年3月26日に退役。
第五海洋
1943年2月28日竣工。1948年に海上保安庁に移籍後、1952年9月24日明神礁噴火の際に消息不明に(第五海洋丸の遭難)。
第六海洋
1943年3月31日竣工。1944年10月31日、米潜水艦「ガビラン」の雷撃により戦没。

脚注

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  1. ^ いずれも雑役船に大分される。
  2. ^ 兵装は第四海洋のもの。

参考文献

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関連項目

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