コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

2,6-ジメチルピペリジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2,6-ジメチルピペリジン
識別情報
CAS登録番号 766-17-6
ChemSpider 62076 チェック
RTECS番号 OK5775000
特性
化学式 C7H15N
モル質量 113.20 g/mol
外観 無色の液体
密度 0.82 g/mL(cis体)[1]
沸点

127 °Ccis体)[1]

への溶解度 難溶
その他の溶媒への溶解度 ほとんどの有機溶媒
塩基解離定数 pKb ca. 10
屈折率 (nD) 1.4394
危険性
主な危険性 可燃性
Rフレーズ 11-36/37/38
Sフレーズ 16-26
引火点 12 °Ccis体)[1]
関連する物質
関連物質 ピペリジン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

2,6-ジメチルピペリジン(2,6-dimethylpiperidine)は、化学式がC5H8(CH3)2NHの化合物である。R,S異性体とキラルなR,R/S,Sエナンチオマーの二種類のジアステレオマーが存在する。ジメチルピペリジンはピペリジン誘導体で、2個の水素原子メチル基に置換している。2,6-ジメチルピリジン(2,6-ルチジン)から合成される。

R,S異性体の大部分はその立体障害のためメチル基がエカトリアル位に配置したいす型配座として存在する。R,R/S,S異性体は、その部分がキラルな二級アミンであるため反応が興味深い[2]

消防法に定める第4類危険物 第1石油類に該当する[1]

出典

[編集]
  1. ^ a b c d 東京化学工業株式会社 cis-2,6-Dimethylpiperidine
  2. ^ Einhorn, J.; Einhorn, C.; Ratajczak, F.; Durif, A.; Averbuch, M.-T. and Pierre, J.-L., "Synthesis and resolution of a chiral analog of 2,2,6,6-tetramethylpiperidine and of its corresponding nitroxide", Tetrahedron Letters, 1998, volume 39, pages 2565-2568