1998年のNBAオールスターゲーム
1998年のNBAオールスターゲームは、1998年2月8日にニューヨーク州マンハッタンのマディソン・スクエア・ガーデンで開催された第48回目のNBAオールスターゲームである。試合は135-114でイーストが勝利した。MVPには23得点、6リバウンド、8アシストをあげたマイケル・ジョーダンが選ばれた。ジョーダンがMVPに選ばれるのは3度目のことであった[1]。
オールスターウィークエンドには、ルーキーゲームズとスリーポイントシュートコンテストが行われた。
この年のオールスターは、コービー・ブライアントが初出場したオールスターとなった[1]。当時19歳だったブライアントは史上最年少での出場となった。また新人のティム・ダンカンも初出場を果たした[1]。ロサンゼルス・レイカーズからは4人が出場した。ブライアンとはウェスト最多の18得点をあげた。ショーン・ケンプ、エディ・ジョーンズの2人がダブルダブルを記録した[1]。
ファン投票ではジョーダンが最多得票である1,028,235票を獲得した。シャキール・オニールはロサンゼルス・レイカーズに移籍後初のオールスター出場であった。彼は前年ひざの負傷で欠場した。
翌シーズンは、ロックアウトによってシーズンが短縮されたため、オールスターゲームは開催されなかった。この年出場した選手のうち、オールスターにはこの年の出場が最後となった選手は次の10人である[1]。
- ニック・バンエクセル
- ミッチ・リッチモンド
- ヴィン・ベイカー
- アンファニー・ハーダウェイ - 負傷のためシーズン半ばまで19試合にしか出場していなかった。彼がファン投票で選出されたことに対してティム・ハーダウェイは怒りを表した[1]。
- ショーン・ケンプ - シアトル・スーパーソニックスからイースタン・カンファレンスのチームに移籍した最初のシーズンでのオールスター選出となった[1]。
- ティム・ハーダウェイ
- スティーブ・スミス
- グレン・ライス
- リック・スミッツ
- ジェイソン・ウィリアムズ
オールスターゲーム
[編集]ロースター
[編集]ポジション | 選手 | 所属チーム | 出場回数 | 投票数 |
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先発選手 | ||||
G | ゲイリー・ペイトン | シアトル・スーパーソニックス | 5 | 555,715 |
G | コービー・ブライアント | ロサンゼルス・レイカーズ | 1 | 395,686 |
F | ケビン・ガーネット | ミネソタ・ティンバーウルブズ | 2 | 513,325 |
F | カール・マローン | ユタ・ジャズ | 11 | 616,251 |
C | シャキール・オニール | ロサンゼルス・レイカーズ | 6 | 565,184 |
控え選手 | ||||
G | ジェイソン・キッド | フェニックス・サンズ | 2 | 305,834 |
G | エディー・ジョーンズ | ロサンゼルス・レイカーズ | 2 | 300,658 |
G | ニック・バンエクセル | ロサンゼルス・レイカーズ | 1 | 232,274 |
G | ミッチ・リッチモンド | サクラメント・キングス | 6 | 197,695 |
F | ティム・ダンカン | サンアントニオ・スパーズ | 1 | 423,970 |
F | ヴィン・ベイカー | シアトル・スーパーソニックス | 4 | 360,079 |
C | デビッド・ロビンソン | サンアントニオ・スパーズ | 8 | 548,633 |
ヘッドコーチ: ジョージ・カール (シアトル・スーパーソニックス) |
ポジション | 選手 | 所属チーム | 出場回数 | 得票数 |
---|---|---|---|---|
先発選手 | ||||
G | アンファニー・ハーダウェイ | オーランド・マジック | 4 | 509,626 |
G | マイケル・ジョーダン | シカゴ・ブルズ | 12 | 1,028,235 |
F | グラント・ヒル | デトロイト・ピストンズ | 4 | 838,692 |
F | ショーン・ケンプ | クリーブランド・キャバリアーズ | 6 | 518,361 |
C | ディケンベ・ムトンボ | アトランタ・ホークス | 5 | 476,432 |
控え選手 | ||||
G | ティム・ハーダウェイ | マイアミ・ヒート | 5 | 349,621 |
G | レジー・ミラー | インディアナ・ペイサーズ | 4 | 221,814 |
G | スティーブ・スミス | アトランタ・ホークス | 1 | 114,982 |
F | グレン・ライス | シャーロット・ホーネッツ | 3 | 270,277 |
F | アントワン・ウォーカー | ボストン・セルティックス | 1 | 137,994 |
C | リック・スミッツ | インディアナ・ペイサーズ | 1 | 117,744 |
C | ジェイソン・ウィリアムズ | ニュージャージー・ネッツ | 1 | — |
ヘッドコーチ: ラリー・バード (インディアナ・ペイサーズ) |
試合結果
[編集]1998年2月8日
|
ウェスタン・カンファレンス 114, イースタン・カンファレンス 135 | ||
クォーター・スコア: 25–33, 33–34, 33–34, 33–24 | ||
Pts: コービー・ブライアント 18 Rebs: エディー・ジョーンズ, ティム・ダンカン 11 each Asts: ゲイリー・ペイトン 13 |
Pts: マイケル・ジョーダン 23 Rebs: ショーン・ケンプ 11 Asts: マイケル・ジョーダン 8 |
10本以上のシュートを放った選手の中ではグラント・ヒル、マイケル・ジョーダンの順番でシュート成功率が高かった。ヒルは11本中7本成功(3ポイント1本成功)成功率63.6%、ジョーダンは18本中10本成功(3ポイント1本成功)、成功率55.6%であった。
ルーキーゲーム
[編集]NBA Rookiesゲームは、オールスターゲームの前の金曜日に行われた。チームのコーチは、イーストはウィリス・リード、ウェストはデイブ・ディバッシャーであった。イーストが85-80で勝利し、クリーブランド・キャバリアーズのセンター、ジードルーナス・イルガウスカスがアメリカ国外出身選手として初めてMVPに選ばれた。
イースタン・カンファレンス
チーム | 選手 | Min | Fg | 3pt | Ft | Off | Def | Reb | Ast | Pf | St | To | Bs | Pts |
シクサーズ | ティム・トーマス | 19 | 3–6 | 0-3 | 3-3 | 2 | 3 | 5 | 0 | 3 | 0 | 1 | 0 | 9 |
ネッツ | キース・ヴァン・ホーン | 25 | 6–12 | 0-1 | 5-6 | 3 | 7 | 10 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 17 |
キャブス | ジードルーナス・イルガウスカス | 24 | 8–10 | 0-0 | 2-2 | 3 | 4 | 7 | 2 | 3 | 0 | 1 | 2 | 18 |
キャブス | ブレビン・ナイト | 17 | 0-1 | 0-0 | 1-2 | 0 | 3 | 3 | 8 | 1 | 0 | 3 | 0 | 1 |
セルティックス | ロン・マーサー | 22 | 4-10 | 0-0 | 0-0 | 2 | 2 | 4 | 2 | 1 | 0 | 3 | 0 | 8 |
セルティックス | チャンシー・ビラップス | 16 | 3-7 | 2-4 | 1-5 | 3 | 2 | 5 | 7 | 0 | 2 | 2 | 0 | 9 |
キャブス | セドリック・ヘンダーソン | 17 | 7-13 | 0-0 | 0-0 | 1 | 1 | 2 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 | 14 |
ラプターズ | トレイシー・マグレディ | 10 | 4-7 | 1-2 | 0-0 | 1 | 1 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 |
合計 | 150 | 35-66 | 3-10 | 12-18 | 15 | 23 | 38 | 22 | 9 | 3 | 14 | 3 | 85 |
ウェスタン・カンファレンス
チーム | 選手 | Min | Fg | 3pt | Ft | Off | Def | Reb | Ast | Pf | St | To | Bs | Pts |
ロケッツ | ロドリック・ローズ | 25 | 2–8 | 0-1 | 0–0 | 0 | 2 | 2 | 2 | 1 | 2 | 3 | 0 | 4 |
クリッパーズ | モーリス・テイラー | 24 | 6–14 | 0-0 | 0–0 | 1 | 5 | 6 | 2 | 0 | 2 | 1 | 0 | 12 |
キングス | マイケル・スチュワート | 19 | 6–9 | 0-0 | 1-1 | 3 | 3 | 6 | 1 | 2 | 2 | 0 | 0 | 13 |
ナゲッツ | ボビー・ジャクソン | 24 | 7–14 | 0-3 | 1-1 | 0 | 2 | 2 | 13 | 4 | 2 | 1 | 0 | 15 |
グリズリーズ | アントニオ・ダニエルズ | 25 | 7–11 | 0-0 | 0-0 | 1 | 3 | 4 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 | 14 |
ブレイザーズ | ケルビン・ケイトー | 11 | 3–7 | 0-1 | 1-3 | 2 | 1 | 3 | 1 | 2 | 2 | 1 | 1 | 9 |
ナゲッツ | ダニー・フォートソン | 11 | 4–7 | 0-0 | 3-4 | 5 | 1 | 6 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 9 |
ブレイザーズ | アルビン・ウィリアムズ | 11 | 1–3 | 1-1 | 1-4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 1 | 0 | 4 |
TOTAL | 150 | 36–73 | 1-6 | 7-12 | 12 | 17 | 29 | 19 | 11 | 12 | 8 | 2 | 80 |
Score by Periods: | 1 | 2 | Final |
イースタン・カンファレンス | 38 | 47 | 80 |
ウェスタン・カンファレンス | 42 | 38 | 85 |
3ポイントシュートコンテスト
[編集]オールスターの前日の土曜日に行われた。それぞれ異なるチームに所属する8人の選手が選ばれた。1回戦で4人に絞られ、準決勝で2人に絞られ、その後決勝が開催された。
ジェフ・ホーナセック、ヒューバート・デービス、デイル・エリス、チャーリー・ウォードの4人が1回戦を勝ち上がり、サム・マック、グレン・ライス、トレーシー・マレー、レジー・ミラーが敗退した。準決勝ではヒューバート・デービスが24本を成功させ、15本でホーナセック、エリスが並んだため、2人は30秒間で何本3ポイントシュートを決めるか決定戦を行った。
選手名 | 1回戦 | 準決勝 | 決勝 |
ジェフ・ホーナセック | 17 | 15* | 16 |
ヒューバート・デービス | 15 | 24 | 10 |
デイル・エリス | 18 | 15* | |
チャーリー・ウォード | 15 | 11 | |
サム・マック | 14 | ||
グレン・ライス | 13 | ||
トレーシー・マレー | 12 | ||
レジー・ミラー | 12 |