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1989年のイギリス・フォーミュラ3選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1989年のイギリス・フォーミュラ3選手権
前年: 1988 翌年: 1990

1989年のイギリス・フォーミュラ3選手権は、3月27日の開幕戦スラクストンから始まり、10月15日の最終戦まで全16戦で競われたイギリス・フォーミュラ3選手権の39年目のシーズン。

概要

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タイトル争いはマールボロ・ウエストサリー・レーシングアラン・マクニッシュと、ボウマン・レーシング英語版デビッド・ブラバムの2人によって争われた。この両者ともラルトのシャーシを使用した。この時点でマクニッシュはF1界にも名が知られており、ジェームス・ハントからも評価されている存在であった[1]。この二人のチャンピオン争いは通常のモータースポーツとは違う戦いも行われた。

ブラバムは第9戦シルバーストンにて、これまで使用してきたフォルクス・ワーゲンエンジンにレギュレーション違反があるとされ失格制定を受ける。ペナルティとして18ポイントがはく奪されることになったが、これに対してチームとブラバムが法廷に不服を申し入れる。その状態でシーズンは進行され、マクニッシュはシーズン終了後チャンピオンを獲得するが、年が変わった1990年初頭の法廷審問の後、ブラバムの名誉が回復される判決が下り、はく奪されたポイントが復活。マクニッシュに対して10点差でブラバムが1989年チャンピオンの称号を与えられた[2]

この2人の他、後にトップカテゴリーで活躍したドライバーらが同年も多数参戦しており、ミカ・ハッキネンデレック・ワーウィックの弟であるポール・ワーウィック、日本でも活躍した、ミカ・サロフィリップ・アダムスイギリスツーリングカー選手権 (BTCC) で活躍したリカルド・リデルアラン・メニュらも参戦。田中実ジャッキー・スチュワートの子息ポール・スチュワートも同年F3デビューした。

チャンピオンシップ順位表

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順位 ドライバー チーム ポイント
1 オーストラリアの旗デビッド・ブラバム ボウマン・レーシング 80
2 イギリスの旗アラン・マクニッシュ ウェストサリー・レーシング 70
3 アイルランドの旗デレック・ヒギンズ英語版 ウェストサリー・レーシング 46
4 スウェーデンの旗リカルド・リデル エディ・ジョーダン・レーシング 35
5 イギリスの旗スティーブ・ロバートソン ボウマン・レーシング 27
6 ベルギーの旗フィリップ・アダムス ボウマン・レーシング 23
7 フィンランドの旗ミカ・ハッキネン ドラゴン・モータースポーツ 18
8 スイスの旗アラン・メニュ Racefaxモータースポーツ 16
9 ドイツの旗オットー・レンシング ポール・スチュワート・レーシング 15
10 イギリスの旗ポール・スチュワート ポール・スチュワート・レーシング 13
11 イギリスの旗 ジョン・アルコーン Becsport 12
12 イギリスの旗 ゲイリー・アイルズ ジャック・ブラバム・レーシング 11
13 イギリスの旗 ジェイソン・エリオット ポール・スチュワート・レーシング
スワロー・レーシング
11
14 フィンランドの旗 ミカ・サロ アラン・ドッキング・レーシング 10
15 スウェーデンの旗 ニクラス・シェーンストロム スワロー・レーシング 9
16 イギリスの旗 ゲイリー・ワード RGSモータースポーツ 6
17 イギリスの旗 ジュリアン・ウェストウッド Racefaxモータースポーツ 5
18 イギリスの旗 ポール・ワーウィック インタースポーツ 3
19 コロンビアの旗 ジョン・エストゥピニャン ボーマン・レーシング 3
20 ポルトガルの旗 アントニオ・シムエス ドーソン・オートデベロップメント 3

クラスB

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位置 運転者 チーム ポイント
1 フェルナンド・プラタ ボウマンレーシング 89
2 ワーウィック・ルックリン ボウマン・レーシング 68
3 スコット・ストリングフェロー ジム・リー・レーシング 68
4 エディ・キンベル ピーター・リー・レーシング 32
5 クレイグ・シミス CSエンジニアリング 27
6 スティーブン・ヘプワース 個人参戦 25
7 ケン・ボウズ ハイテック・モータースポーツ・デベロップメント 24
8 チャド・ウェンツェル ハバード・レーシング 15
9 リンドロ・ダ・シルバ スタート・レーシング
ハイテック・モータースポーツ・デベロップメント
10
10 ドミニク・チャペル ロングリッジ・レーシング 10
11 チャールズ・リケット ジム・リー・レーシング 10
12 ダレン・ショー マクドナルド・レースエンジニアリング 7
13 グイド・バシーレ テロッポル・プロモーション 6
14 ポール・スミス テックスピード・モータースポーツ 5
15 ゲイリー・トーマス CSエンジニアリング 4
16 ロブ・ミアーズ クラム・モータースポーツ 4
17 クリス・ニーダム ハイテック・モータースポーツ・デベロプメント 3
18 ファン・セルダ ロジャーカウマン・レーシング 2
19 アラン・タロック ピーター・リー・レーシング 1
20 クリス・パーキンス イギリス空軍モータースポーツ協会英語版 1

参考文献

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  1. ^ ALLAN MCNISH Historic Racing
  2. ^ Lunch with... David Brabham” (英語). Motor Sport Magazine. 2020年7月3日閲覧。