コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

1976年のABAプレーオフ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1976年のABAプレーオフ
シーズン 1975–76
出場チーム数 8
優勝 ニューヨーク・ネッツ (2回目)
準優勝 デンバー・ナゲッツ (1回目のファイナル出場)
セミファイナリスト

1976年のABAプレーオフは、アメリカン・バスケットボール・アソシエーション (ABA) の1975-1976シーズン後のポストシーズントーナメントである。本大会では、ABAファイナルでジュリアス・アービング擁するニューヨーク・ネッツデンバー・ナゲッツをシリーズ4勝2敗で破り、ABA最後のシーズンにして2度目のリーグチャンピオンとなった。

概要

[編集]

今シーズン限りでABAは最終年であり、その後ABAとNBAの合併は、1976年6月17日に行われた。したがって、ABAの歴史における最終戦は、1976年5月13日のニューヨーク・ネッツニューヨーク州ユニオンデールナッソー・コロシアムデンバー・ナゲッツを112-106で破った試合である。

レギュラーシーズンにはディビジョン制度がなかったため、プレーオフは5チームで行われ、1回戦は4位のケンタッキー・カーネルズと5位のインディアナ・ペイサーズのベスト・オブ・スリーシリーズとなり、2勝1敗でケンタッキーが勝利した。

できごと

[編集]

ニューヨーク・ネッツジュリアス・アービングは、ABAプレーオフ最優秀選手に選ばれた。彼は1974年にもこの栄誉に輝き、ABAの歴史上でプレーオフMVPを繰り返し獲得した唯一の選手である。

1976年4月28日、ケンタッキー・カーネルズデンバー・ナゲッツとのシリーズ第7戦で敗れた。この敗戦はカーネルズにとって最後の試合となり、ABAとNBAの合併でNBAに加入しなかったABAチームにとっても最後の試合となった。

ナゲッツとネッツは、レギュラーシーズンでリーグ最高成績を収めた後、チャンピオンシップシリーズで対戦した。

ニューヨーク・ネッツとのオープニングラウンドに4勝3敗で敗れたサンアントニオ・スパーズは、ABAのプレーオフシリーズで一度も勝ち進めることなく、ABAの在籍期間を終了した。しかし、NBA参入後には1990年代後半から黄金期を迎え、スパーズは5度のNBAチャンピオンを果たし、ABAチームでは唯一の快挙を成し遂げている。一方で2021年時点でナゲッツはまだNBAファイナルに進出していない唯一のABAチームである(ペイサーズは2000年に1回、ニュージャージー・ネッツ (現ブルックリン・ネッツ) は2002年と2003年に2回ファイナルに進出し、3シリーズすべて敗退に終わっている)。

結果

[編集]
  準々決勝 セミファイナル ファイナル
                           
   
  # 1  デンバー 4  
    # 4  ケンタッキー 3  
# 4  ケンタッキー 2
  # 5  インディアナ 1  
    # 1  デンバー 2
  # 2  ニューヨーク 4
     
   
# 2  ニューヨーク 4
    # 3  サンアントニオ 3  
 

試合スコア

[編集]

準々決勝

[編集]

(1) デンバー・ナゲッツ, (2) ニューヨーク・ネッツ, (3) サンアントニオ・スパーズはセミファイナルに進出。

(4) ケンタッキー・カーネルズ vs. (5) インディアナ・ペイサーズ: カーネルズがシリーズ2勝1敗で勝利[1]

  • 第1戦 @ ケンタッキー: ケンタッキー 120, インディアナ 109
  • 第2戦 @ インディアナ: インディアナ 109, ケンタッキー 95
  • 第3戦 @ ケンタッキー: ケンタッキー 100, インディアナ 99

セミファイナル

[編集]

(1) デンバー・ナゲッツ vs. (4) ケンタッキー・カーネルズ: ナゲッツがシリーズ4勝3敗で勝利[2]

  • 第1戦 @ デンバー: デンバー 110, ケンタッキー 107
  • 第2戦 @ デンバー: ケンタッキー 138, デンバー 110
  • 第3戦 @ ケンタッキー: ケンタッキー 126, デンバー 114
  • 第4戦 @ ケンタッキー: デンバー 108, ケンタッキー 106
  • 第5戦 @ デンバー: デンバー 127, ケンタッキー 117
  • 第6戦 @ ケンタッキー: ケンタッキー 119, デンバー 115
  • 第7戦 @ デンバー: デンバー 133, ケンタッキー 110

(2) ニューヨーク・ネッツ vs. (3) サンアントニオ・スパーズ: ネッツがシリーズ4勝3敗で勝利[3]

  • 第1戦 @ ニューヨーク: ニューヨーク 116, サンアントニオ 101
  • 第2戦 @ ニューヨーク: サンアントニオ 105, ニューヨーク 79
  • 第3戦 @ サンアントニオ: サンアントニオ 111, ニューヨーク 103
  • 第4戦 @ サンアントニオ: ニューヨーク 110, サンアントニオ 108
  • 第5戦 @ ニューヨーク: ニューヨーク 110, サンアントニオ 108
  • 第6戦 @ サンアントニオ: サンアントニオ 115, ニューヨーク 110
  • 第7戦 @ ニューヨーク: ニューヨーク 121, サンアントニオ 114

ファイナル

[編集]

(1) デンバー・ナゲッツ vs. (2) ニューヨーク・ネッツ: ネッツがシリーズ4勝2敗で勝利[4]

  • 第1戦 (May 1) @ デンバー: ニューヨーク 120, デンバー 118
  • 第2戦 (May 4) @ デンバー: デンバー 127, ニューヨーク 121
  • 第3戦 (May 6) @ ニューヨーク: ニューヨーク 117, デンバー 111
  • 第4戦 (May 8) @ ニューヨーク: ニューヨーク 121, デンバー 112
  • 第5戦 (May 11) @ デンバー: デンバー 118, ニューヨーク 110
  • 第6戦 (May 13) @ ニューヨーク: ニューヨーク 112, デンバー 106

脚注

[編集]
  1. ^ “[https://www.basketball-reference.com/playoffs/1976-aba-first-round-pacers-vs-colonels.html 1976 ABA First Round Pacers vs. Colonels]” (英語). Basketball-Reference. 2022年2月24日閲覧。
  2. ^ “[https://www.basketball-reference.com/playoffs/1976-aba-semifinals-colonels-vs-nuggets.html 1976 ABA Semifinals Colonels vs. Nuggets]” (英語). Basketball-Reference. 2022年2月24日閲覧。
  3. ^ “[https://www.basketball-reference.com/playoffs/1976-aba-semifinals-spurs-vs-nets.html 1976 ABA Semifinals Spurs vs. Nets]” (英語). Basketball-Reference. 2022年2月24日閲覧。
  4. ^ “[https://www.basketball-reference.com/playoffs/1976-aba-finals-nets-vs-nuggets.html 1976 ABA Finals Nets vs. Nuggets]” (英語). Basketball-Reference. 2022年2月24日閲覧。

外部リンク

[編集]