1896年アテネオリンピックの体操競技・男子綱登り
表示
男子綱登りは、1896年アテネオリンピックの体操競技で行われた8種目のうちの1つである。最終種目として4月10日に行われた。綱の長さは14mで、骨組みから吊るさげられていた。頂上に到達した選手の順位決定には時間とスタイルが考慮され、頂上に到達しなかった選手はその高さで決められた。5人の選手が参加し、2人のギリシャ人が2人とも頂上まで到達した。ドイツ人のフリッツ・ホフマンが銅メダルを獲得し、ウェイトリフティング選手のViggo JensenとLaunceston Elliotが4位、5位となった[1]。
背景
[編集]同種目は1904年、1924年、1932年にも行われている[2]。
競技形式
[編集]高さ14mで滑らかで結び目の無い綱が使用された。頂上まで登った者は時間とスタイルのポイントで順位がつけられ、頂上に達しなかった者は登った高さで順位がつけられた[2][3]。
日程
[編集]競技5日目の午前中に行われた。体操競技は4日目に終了する予定であったが、8種目のうち6種目が終了した時点で続行するには時間が遅すぎたため、最後の2種目が5日目に移動された。綱登りはその日に2番目に行われ、最後に行われた体操競技の種目となった[3]。
結果
[編集]JensenとElliotが登った高さは不明であるが、JensenはElliotよりも高く登り、2人とも12.5m以下であった。スタイルポイントは不明である。アンドリアコポウロスは23.4秒で登り、クセナキスよりも速かったが、クセナキスのタイムは不明である[2]。
順位 | 選手 | 国 | 高さ (m) |
---|---|---|---|
ニコラオス・アンドリアコポウロス | ギリシャ | 14.0 | |
トーマス・クセナキス | ギリシャ | 14.0 | |
フリッツ・ホフマン | ドイツ | 12.5 | |
4 | Viggo・Jensen | デンマーク | 不明 |
5 | Launceston・Elliot | イギリス | 不明 |
出典
[編集]- ^ “Gymnastics at the 1896 Athina Summer Games: Men's Rope Climbing”. Sports Reference. 18 April 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。10 July 2019閲覧。
- ^ a b c “Rope Climbing, Men”. Olympedia. 10 December 2020閲覧。
- ^ a b Official Report, part 2, p. 83.
ソース
[編集]- Lampros, S.P.; Polites, N.G.; De Coubertin, Pierre; Philemon, P.J.; Anninos, C. (1897). The Olympic Games: BC 776 – AD 1896. Athens: Charles Beck (Digitally available at [1])
- Mallon, Bill; Widlund, Ture (1998). The 1896 Olympic Games. Results for All Competitors in All Events, with Commentary. Jefferson: McFarland. ISBN 0-7864-0379-9 (Excerpt available at [2])
- Smith, Michael Llewellyn (2004). Olympics in Athens 1896. The Invention of the Modern Olympic Games. London: Profile Books. ISBN 1-86197-342-X