1,4-ラクトナーゼ
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1,4-ラクトナーゼ(1,4-lactonase、EC 3.1.1.10)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- 1,4-ラクトン + 水4-ヒドロキシ酸
従って、この酵素の基質は1,4-ラクトンと水の2つ、生成物は4-ヒドロキシ酸である。
この酵素は、加水分解酵素に分類され、特にカルボキシルエステル結合に作用する。系統名は、1,4-ラクトンヒドロキシアシルヒドロラーゼ(1,4-lactone hydroxyacylhydrolase)である。その他、γ-ラクトナーゼとも呼ばれる。この酵素は、ガラクトース代謝やアスコルビン酸代謝に関与している。補因子としてカルシウムを必要とする。
構造
[編集]2007年末時点で、この酵素の3つの構造が解かれている。蛋白質構造データバンクのコードは、2DG0、2DG1、2DSOである。
出典
[編集]- Fishbein WN, Bessman SP (1966). “Purification and properties of an enzyme in human blood and rat liver microsomes catalyzing the formation and hydrolysis of gamma-lactones. I. Tissue localization, stoichiometry, specificity, distinction from esterase”. J. Biol. Chem. 241 (21): 4835–41. PMID 4958984.
- Fishbein WN, Bessman SP (1966). “Purification and properties of an enzyme in human blood and rat liver microsomes catalyzing the formation and hydrolysis of gamma-lactones. II. Metal ion effects, kinetics, and equilibra”. J. Biol. Chem. 241 (21): 4842–7. PMID 4958985.