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1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン
DMI
一般情報
IUPAC名 1,3-dimethyl-2-imidazolidinone
別名 1,3-ジメチル-2-イミダゾリドン、ジメチルエチレン尿素
分子式 C5H10N2O
分子量 114.15
形状 無色液体
CAS登録番号 [80-73-9]
性質
密度 1.0519 g/cm3, 液体 (25 ℃)
水への溶解度 任意に混和
沸点 220 °C
粘度 1.944 cP (25 ℃)
屈折率 1.4720 (20 ℃)

1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン (1,3-dimethyl-2-imidazolidinone) とは、尿素の誘導体で、非プロトン性極性溶媒として利用される有機化合物である[1]DMI と略される。2-イミダゾリジノンの 2個の窒素原子上の水素をメチル基で置き換えた構造を持つ。別名として 1,3-ジメチル-2-イミダゾリドン (1,3-dimethyl-2-imidazolidone)、ジメチルエチレン尿素 (dimethylethyleneurea) などと称される。

1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノンは、発がん性が明らかになったヘキサメチルリン酸トリアミド (HMPA) の代替溶媒として利用される。さまざまな極性、非極性化合物に対し、高い溶解性を示す[1]

消防法に定める第4類危険物 第3石油類に該当する[2]

脚注

[編集]
  1. ^ a b 藤井志朗「1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン (DMI)」『有機合成化学協会誌』第52巻第9号、有機合成化学協会、1994年、778-779頁、doi:10.5059/yukigoseikyokaishi.52.778 
  2. ^ 法規情報 (東京化成工業株式会社)