1,2,4-トリクロロベンゼン
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1,2,4-トリクロロベンゼン 1,2,4-Trichlorobenzene | |
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1,2,4-Trichlorobenzene | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 120-82-1 |
PubChem | 13 |
ChemSpider | 12 |
UNII | 05IQ959M1N |
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特性 | |
化学式 | C6H3Cl3 |
モル質量 | 181.45 g mol−1 |
外観 | 無色の液体 |
匂い | 特異臭 |
密度 | 1.46 g cm−3 |
融点 |
17℃[1] |
沸点 |
213℃[1] |
水への溶解度 | 34.6mg/l[1] |
その他の溶媒への溶解度 | エーテル・ベンゼンに可溶、アルコールに微溶[2] |
危険性 | |
引火点 | 110℃[1] |
発火点 | 571℃[1] |
半数致死量 LD50 | 300mg/kg(ラット経口[2]) |
関連する物質 | |
関連物質 | 1,2,3-トリクロロベンゼン |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
1,2,4-トリクロロベンゼン(英: 1,2,4-Trichlorobenzene)は、ベンゼンの水素のうち3つを塩素に置き換えた誘導体であるトリクロロベンゼンの異性体の一つ。無色の液体で、様々な有機合成化学の原料や溶媒として使用される。
用途
[編集]硫黄などの添加剤や条件に応じ、ベンゼンの塩素化を出発点として様々な最終製品の原料となる。ベンゼンヘキサクロリドの脱塩化水素化が最終製品の出発点と捉えることもできる[3]。
安全性
[編集]日本の消防法では危険物第4類・第3石油類(非水溶性液体)に分類される[1]。長期曝露により皮膚の脱脂や肝臓への影響を及ぼす。水生生物に対しては強い毒性を持つ[4]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f 製品安全データシート(職場のあんぜんサイト)
- ^ a b 製品安全データシート(東京化成工業)
- ^ U. Beck, E. Löser "Chlorinated Benzenes and other Nucleus-Chlorinated Aromatic Hydrocarbons" Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry, 2012, Wiley-VCH, Weinheim. doi:10.1002/14356007.o06_o03
- ^ 国際化学物質安全性カード