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(カルボメトキシメチレン)トリフェニルホスホラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
(カルボメトキシメチレン)トリフェニルホスホラン
識別情報
CAS登録番号 2605-67-6
PubChem 17453
UNII D9MZ753Q8K チェック
EC番号 220-018-4
ChEMBL CHEMBL1715161
危険性
GHSピクトグラム 急性毒性(低毒性) 急性毒性(高毒性)
GHSシグナルワード 危険(DANGER)
Hフレーズ H301, H315, H319, H335
Pフレーズ P261, P264, P270, P271, P280, P302+352, P304+340, P305+351+338, P321, P330, P362+364, P403+233, P405, P501
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

(カルボメトキシメチレン)トリフェニルホスホラン英語: carbomethoxy methylene triphenyl phosphorane)は、有機合成に使われる化合物である。3つのフェニル基が結合したリン原子に、酢酸メチルがα位で二重結合している。この化合物はウィッティヒ反応を受ける[1]ビタミンB12全合成に用いられる。

合成

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(カルボメトキシメチレン)トリフェニルホスホランは、ブロモ酢酸N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミドトリフェニルホスフィンを使った多段階反応で合成できる。これでホスホニウム塩ができ、水中で炭酸ナトリウムにより最終生成物に変換される[1]

反応

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(カルボメトキシメチレン)トリフェニルホスホランは、アルデヒド類と反応して二炭素原子伸長する。カルボメトキシメチレン基はアルデヒドの酸素と置換し、trans-二重結合を与える[1]

出典

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  1. ^ a b c Keck, Gary E.; Boden, Eugene P.; Mabury, Scott A. (March 1985). “A useful Wittig reagent for the stereoselective synthesis of trans-.alpha.,.beta.-unsaturated thiol esters”. The Journal of Organic Chemistry 50 (5): 709–710. doi:10.1021/jo00205a036.