(+)-サビノールデヒドロゲナーゼ
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(+)-サビノールデヒドロゲナーゼ((+)-sabinol dehydrogenase)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- (+)-cis-サビノール + NAD+ (+)-サビノン + NADH + H+
すなわち、2つの基質(+)-cis-サビノールとニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)から、3つの生成物として (+)-サビノン、NADH、H+へと導く。
この酵素の組織名は(+)-cis-サビノール:NAD+ キシドレタクターゼ((+)-cis-sabinol:NAD+ oxidoreductase)で、 (+)-cis-サビノールデヒドロゲナーゼ((+)-cis-sabinol dehydrogenase)とも呼ばれる。
この酵素は酸化還元酵素に属し、特異的にCH-OH基に作用し、NAD+またはNADP+を電子受容体とする。NADP+の場合は反応速度は遅い。(+)-3-ツヨノン( (+)-3-thujone)や(-)-3-イソツヨノンの生合成に関与している。
参考文献
[編集]- Dehal SS, Croteau R (1987). “Metabolism of monoterpenes: specificity of the dehydrogenases responsible for the biosynthesis of camphor, 3-thujone, and 3-isothujone”. Arch. Biochem. Biophys. 258: 287–91. doi:10.1016/0003-9861(87)90346-8. PMID 3310901.