林業者等健康増進センター
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(龍神村民体育館から転送)
林業者等健康増進センター | |
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施設情報 | |
旧名称 | 龍神村民体育館 |
愛称 | 龍神体育館 |
用途 | スポーツ施設 |
設計者 | 渡辺豊和 |
施工 | 村本建設 |
建築主 | 龍神村 |
管理運営 | 田辺市 |
構造形式 | 鉄筋コンクリート構造、木構造 |
敷地面積 | 5,419.15 m2[1] |
建築面積 | 1,142.19 m2[1] |
延床面積 | 1,227.72 m2[1] |
階数 | 地上2階 |
竣工 | 1987年 |
所在地 |
〒645-0416 和歌山県田辺市龍神村大字安井822 |
位置 | 北緯33度53分9.8秒 東経135度28分30.2秒 / 北緯33.886056度 東経135.475056度座標: 北緯33度53分9.8秒 東経135度28分30.2秒 / 北緯33.886056度 東経135.475056度 |
林業者等健康増進センター(りんぎょうしゃとうけんこうぞうしんセンター)は、和歌山県田辺市に所在する体育館である。1987年に、合併前の日高郡龍神村により建設され、旧名称は龍神村民体育館。木材とコンクリートと金属部材を組み合わせたポストモダン建築として知られ、設計者の渡辺豊和は本作品で日本建築学会賞を受賞した。
建築
[編集]鉄筋コンクリート構造と木構造を組み合わせ、体育館の天井部には金属製の部材で大胆に継ぎ合わせた木材の架構を架け渡している。入口には古典主義を思わせるコンクリートの丸柱が並び、側部には杉のトラスを組んだバットレスが取り付けられている[2]。
1984年ごろ。渡辺が当時の龍神村長に「林業の村なのだから、公共建築には積極的に木造建築を採り入れてはどうか」と意見したところ、村立体育館の設計を依頼された。しかし、梁に使用する28メートルの無垢材の調達は、当時の環境ではほぼ不可能であった。東大寺南大門を再建した重源の独創精神に倣い、それまで渡辺にとって心理的抵抗があった集成材を思い切って使用することとした。直線の集成材をボルトやナットを使って組み上げたトラスがコンクリートを包む混構造は、従来の常識とは大きく異なる独創的なものとなった[3]。
設備
[編集]バスケットボールコート1面、バレーボールコート2面、バドミントンコート1面。ほか、3台の卓球台や健康増進器具、体力測定器具などを備える[4]。
脚注
[編集]- ^ a b c “作品検索 龍神村民体育館”. 建築・空間デジタルアーカイブス. 2020年7月29日閲覧。
- ^ (日経アーキテクチュア 2011, pp. 134–135)
- ^ 渡辺豊和. “新しい木造の可能性-集成材建築の今後”. 奈良県集成材協同組合. 2020年7月31日閲覧。
- ^ “林業者等健康増進センター”. 田辺市教育委員会. 2020年7月29日閲覧。
参考文献
[編集]- 日経アーキテクチュア 編『ポストモダン建築巡礼 1975-95 第2版』日経BP、2011年7月25日。ISBN 978-4-296-10462-8。