龍王塘ダム
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龍王塘ダム(りゅうおうとうダム、簡体字中国語: 龙王塘水库)は、中国遼寧省大連市旅順口区龍王塘鎮(旧:官房村)に龍王河を堰き止め1924年3月31日に竣工した、堤頂長326.7 m、堤高33.9 mのダム。
概要
[編集]山縣伊三郎(任期1920年5月 - 1922年9月)が関東長官に就任して3カ月後の1920年8月19日に工事を開始した。
用地買収に30万円の予算を組み、工費は190万500円余り、約60人の日本人と多数の中国人労働者が建設に携わった[1]。
ダム堤頂部の建物に、山縣の揮毫「龍王呼雨」や、竣工年や工費、当時の関東庁土木課出張所長、倉塚良夫らの名前が刻まれている。
ダム堤下に日本の桜5000株余りを植樹、1926年に龍王塘桜花園を造成した。
龍王塘の祠
[編集]ダム堤東側、鳳凰山の山麓に小さな祠(ほこら)があったが、文化大革命期に地元住民によって破壊され地中に投棄された。2009年5月、ダム修復中に見つかり復元された[2]。
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龍王塘ダム
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龍王塘ダム
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龍王塘ダムと貯水湖
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龍王塘ダムの堤頂長は326.7 m
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関東長官を務めた山縣伊三郎(任期1920年5月 - 1922年9月)の揮毫「龍王呼雨」
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当時の関東庁土木課出張所長、倉塚良夫らの名前が刻まれている
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竣工年や工費が刻まれている
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2009年5月、ダム修復中に見つかり復元された祠
脚注
[編集]- ^ 難波勝治 編纂『旅大道路概説』 (遼東新報社, 1924)
- ^ 日本の旅順占領期に建立された小龍王廟遺跡が発見される .北国网- 半岛晨报.2009-6-2 (簡体字)