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ヴォルタ川

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
黒ボルタ川から転送)
ヴォルタ川流域図
ヴォルタ川の流れとアコソンボダム付近に架かる橋
ヴォルタ川の流域と遺跡。白ヴォルタ川と黒ヴォルタ川の流域には交易で栄えた遺跡が分布している。白ヴォルタ川と黒ヴォルタ川が合流してギニア湾に注ぐ。

ヴォルタ川(ヴォルタがわ、Voltaアカン語:Asuo Firaw)は、アフリカ大陸を流れる全長約1600キロメートル、流域面積約40万平方キロメートルの河川である。

ブルキナファソ国内に源を発し、黒ヴォルタ川英語版(ムフン川)、白ヴォルタ川英語版(ナカンベ川)、赤ヴォルタ川英語版(ナジノン川)などが合流して大河となり、ガーナを通過してギニア湾に注ぐ。第二次世界大戦後、独立を果たしたガーナ政府によってヴォルタ計画が推進され、イギリスアメリカ合衆国世界銀行などの財政支援のもとで1966年にアコソンボダムが完成した。これに伴い、ヴォルタ川の途中に世界最大級の人造湖ヴォルタ湖が生まれた。アコソンボダムで行われる水力発電は、周辺の国家(トーゴなど)にまで電力を供給できる規模のもので、各地の生活、工業発展に重要な役割を果たしている。

ブルキナファソ域内の黒ヴォルタ川沿岸の氾濫原にはアフリカローズウッドシロアカシアシアーバターノキヒロハフサマメノキ、アフリカン・グレープスと言われるウルシ科の植物(Lannea microcarpa英語版)およびマホガニーランゲAfzelia africana英語版)、カヤ・セネガレンシス英語版などの生えるサバナまたは河畔林植生があり、カバアフリカゾウイボイノシシブッシュバックローンアンテロープ英語版ウォーターバックなどの動物が生息している。川にはティラピアマンゴーティラピア英語版ナイルティラピア英語版ジルティラピア英語版およびアフリカナマズ英語版ナイルアロワナジムナーカスなどの魚類も生息している。一帯のサマンデニフランス語版・ダム[1]、氾濫原にあるカバの湖英語版[2]スールー川フランス語版との合流点一帯[3]およびブクル・デュ・ムウン地方の森林[4]ラムサール条約登録地である。

ガーナ南東部の河口の三角州には干潟島嶼砂浜、氾濫原、ラグーンマングローブ塩性湿地、河畔林などがあり、インドセンダンオウギヤシキワタバオバブなどの樹種が侵入しており、サギシラサギアオアシシギソリハシセイタカシギ属英語版セイタカシギ属英語版アジサシ亜科などの渉禽類およびナイルオオトカゲアフリカマナティーが生息している。一帯の海岸ではアオウミガメオサガメヒメウミガメなどのウミガメも見られる。三角州に位置するラグーンのソンゴル湿地[5]ケタ・ラグーン英語版[6]ラムサール条約登録地である。

脚注

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  1. ^ Barrage de Samandéni | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2020年10月28日). 2023年4月16日閲覧。
  2. ^ La Mare aux hippopotames | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2017年3月27日). 2023年4月16日閲覧。
  3. ^ Zone de confluence Mouhoun-Sourou | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2017年3月21日). 2023年4月16日閲覧。
  4. ^ Corridor forestier de la Boucle du Mouhoun | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2017年10月16日). 2023年4月16日閲覧。
  5. ^ Songor Ramsar Site | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2015年8月13日). 2023年4月16日閲覧。
  6. ^ Keta Lagoon Complex Ramsar Site | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2015年8月13日). 2023年4月16日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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