麻布住吉会幹部射殺事件
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麻布住吉会幹部射殺事件(あざぶすみよしかいかんぶしゃさつじけん)とは、2007年2月5日に指定暴力団住吉会の幹部が射殺された事件。
概要
[編集]2007年2月5日に東京都港区西麻布の路上で指定暴力団住吉会住吉一家小林会直井組の組長代行が車中にいたところ拳銃で左腕と背中を撃たれて射殺された。この事件の容疑者として警視庁は、殺人容疑で国粋会の組員2名を逮捕して起訴した。2人は共謀して射殺したことは認めた。
1審・東京地裁はAに対して無期懲役、Bに対しては懲役30年の有罪判決を下した。検察は両被告人に対して無期懲役求刑をしたが、Bは威嚇行為などの限定的な役割をしただけで実行犯で実際に射殺したAとは役割に差があるとした。この判決に対して、検察は裁判員裁判としては初の量刑が軽すぎるとして控訴した。弁護側も殺人罪について無罪を主張して控訴した。
2011年3月2日に2審・東京高裁は1審の判決を支持して検察と弁護側の控訴を両方棄却した[1]。検察側の主張に対しては、一定の理解は示したものの、実際に撃ったのはAでBの発砲は威嚇行為にとどまっていて、被告なりに反省しているとして1審通りにBに懲役30年を下した。
脚注
[編集]- ^ 東京高裁、裁判員裁判の量刑支持 検察の初控訴に 47NEWS 2011年3月2日
参考文献
[編集]- 朝日新聞 2011年3月2日