鹿角の盆踊り
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鹿角の盆踊り(かづののぼんおどり)は、月遅れのお盆期間、すなわち8月中旬に、鹿角の郷(秋田県鹿角市・小坂町)の各々の集落において行われるお盆行事の1つである。
鹿角の盆踊りは、主として大太鼓、唄(盆踊り唄)、踊り(盆踊り)の3つからなる。
- 大太鼓
大太鼓は秋田スギ板の胴、馬皮を用い、直径90~120cm、胴長140~150cm、桴(ばち)は直径1.2~1.8cm、長さ45~60cmのスギやヤナギなどの棒、叩くときには、横笛で拍子をとることもある。即ち大太鼓には、大太鼓だけで演奏(必要により笛付き)される拍子ものの「大太鼓」と、踊りの伴奏的役割を担う「盆踊り太鼓」とがある。また叩き方は横叩きで、一人が担いで叩き、もう一人が端を支え持つ二人太鼓が一般的であるが、一人だけで担いで叩く一人太鼓もある。
- 唄
唄は、鹿角の郷に伝わる民謡のうち、盆踊りに相応しい唄(鹿角甚句など)が謡われる。
- 踊り
踊りは老若男女、誰でも加わって踊れるもので、普通は浴衣姿、下駄履きで踊られる。この地域での代表的な盆踊りは、国の重要無形民俗文化財「毛馬内の盆踊」であるが、秋田県指定無形民俗文化財「花輪の町踊り」も盆踊りの一形態であろう。