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アラーの使者

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鳴海五郎から転送)
アラーの使者
ジャンル テレビドラマ
原作 川内康範
脚本 松原佳成
監督 近藤竜太郎[1]
出演者 千葉真一
金子昭雄
一条由美
大前均
オープニング 東芝児童合唱団 「アラーの使者」
エンディング 峰悠二 「手のひらに何はなくとも」
時代設定 放送時
製作
制作 NETテレビ
放送
音声形式モノラル放送
放送国・地域日本の旗 日本
公式ウェブサイト
 
放送期間1960年7月7日 - 7月31日[2]
放送時間木曜日 18:15 - 18:45
放送分30分
回数4
 
放送期間1960年8月1日 - 12月27日
放送時間火曜日 18:15 - 18:45
放送分30分
回数22 → 26

特記事項:
制作:東映
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アラーの使者』 (アラーのししゃ) は、日本連続テレビ映画。主演:千葉真一[3]、監督:近藤竜太郎、制作:東映テレビ・プロダクションNETテレビ[4]。本放送は1960年7月7日から同年12月27日まで、全26話がモノクロアナログ放送で放映された。

解説

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連続テレビ映画『新 七色仮面』の後枠で、引き続き主演を千葉真一、原作川内康範にて放映された変身ヒーロー・冒険活劇[3][5]。オープニングのクレジットタイトルで「アラーの使者」に出演者を「?」と表記されているが、実際には「アラーの使者」の正体たる「鳴海五郎」役の千葉がコスチュームを着用して演じている。設定上の国家である「カバヤン王国」、および登場人物の「ココナツ王子」「マミイ」のネーミングは、番組スポンサーであるカバヤ食品の社名とその当時の主力商品だった「カバヤココナツキャラメル」、「マミービスケット」から取ったものである[2][3][6]

川内原作による1972年の連続テレビ映画『愛の戦士レインボーマン』は本作品を土台にして執筆された作品である[3][7]。本作品のポジフィルムの現存状況について、東映に保存が確認されているのは第1話「恐怖の紅とかげ」のみとされており[5][6]東映チャンネルで不定期に放映されている[5]。ほか東映特撮BBにて配信されており、このほか第1話のオープニングが1985年発売の「TVヒーロー主題歌全集1」、1995年・2002年発売の「東映TV特撮主題歌大全集VOl.1」のLD・DVDに収録されている。他に1985年発売の「東映怪人怪獣大百科 怪人篇」に第13話のオープニングが断片ながら収録されている。しかし実際には最終回のフィルムが全篇あるいは部分的に残されているらしく、1980年代フジテレビで放送されていたバラエティ番組『欽ドン!良い子悪い子普通の子』の中で、アラーの使者が別れを告げて去っていく場面が紹介されている。

2020年1月8日にベストフィールドより『往年の傑作テレビ映画 第1話特集』として「丸出だめ夫」・「アタック拳」と共に保存が確認されている第1話を収録したデジタルリマスター版のDVDが発売された。

全26話分が収録されたDVD、ブルーレイの発売はされていない。

あらすじ

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中近東にあるカバヤン王国の王位後継者、ココナツ殿下とその妹マミイは、隠された王国の秘宝を探していた。財宝の隠し場所は4枚の地図に記されている。二人が財宝を狙う紅蜥蜴団に襲われ絶体絶命の危機に陥ったとき、白ターバンに白覆面の正義の味方“アラーの使者”が現れた!

キャスト

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レギュラー
  • 千葉真一 - 鳴海五郎(なるみ ごろう、私立探偵)/ アラーの使者
  • 金子昭雄 - ココナツ殿下 (カバヤン王国の後継者)
  • 一条由美 - マミイ (ココナツ殿下の妹)
  • 大前均 - 伊集院博士
第1話ゲスト

放送リスト

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  1. 恐怖の紅とかげ[8]
  2. 襲いくる強敵
  3. 悪魔の囁き
  4. 地獄への招待状
  5. 恐るべき罠
  6. 卑怯なる陰謀
  7. 幽鬼の呪い
  8. 戦慄の魔人館
  9. 闇に光る眼
  10. 奇怪なる謎
  11. その仮面を剥げ
  12. 蕃族の挑戦
  13. 砂漠の凱歌
  14. 吸血鬼の挑戦
  15. 新たなる魔手
  16. 第三の強敵
  17. 大いなる謎
  18. 果てしなき謎
  19. 影なき男
  20. 悪魔の挑戦
  21. 地獄の呪い
  22. 恐るべき策略
  23. 幽鬼の巣窟
  24. 妖魔の哄笑
  25. 卑怯なる罠
  26. 戦慄の大仮面

スタッフ

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※第1話『恐怖の紅とかげ』の制作陣

主題歌

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漫画

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九里一平による漫画が『冒険王』に連載され[10]2010年に単行本が刊行された。水野英子によっても執筆されている。

参考文献

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  • 全怪獣怪人』上巻、勁文社、1990年3月24日発行
  • 竹書房・イオン 編『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』竹書房、1995年11月30日。ISBN 4-88475-874-9。C0076。 
  • 『70年代カルトTV図鑑』、岩佐陽一文藝春秋、2001年4月発行
  • 『'60年代 蘇る昭和特撮ヒーロー』、石橋春海コスミック出版、2013年12月5日発行

脚注

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注釈
  1. ^ 当時、映画研究のため日本に滞在していたアメリカの一般青年。東映動画がアニメーション作品の海外輸出を模索する中、コンサルタント的な位置付けで迎え入れられた人物。1959年の東映動画作品「たぬきさん大当り」の構成・演出にも起用された。アニメーション以外の東映作品では本作主題歌作曲のほか、1960年製作の映画作品3本にキャストとして出演している[9]
出典
  1. ^ 近藤竜太郎 - allcinema
  2. ^ a b 全怪獣怪人』 上巻、勁文社、1990年3月24日、60頁。ISBN 4-7669-0962-3。C0676。 
  3. ^ a b c d 超人画報 1995, p. 48
  4. ^ 岡部竜「(邦画各社のテレビ対策をのぞく・4 ) 週10本の製作を目ざす東映テレビプロ 附・新東宝と日活」『映画時報』1962年4月号、映画時報社、42-43頁。 
  5. ^ a b c アラーの使者 #1”. 東映チャンネル. 2014年5月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年5月6日閲覧。
  6. ^ a b 石橋春海『'60年代 蘇る昭和特撮ヒーロー』コスミック出版〈COSMIC MOOK〉、2013年12月5日、66頁。ISBN 978-4-7747-5853-4 
  7. ^ 岩佐陽一『70年代カルトTV図鑑』文藝春秋、2001年4月、18頁。ISBN 978-4167660154 
  8. ^ 東映で現在、ポジフィルムの保存が確認されているのはこの回のみとなっている。
  9. ^ ジョージ・M・リード”. Movie Walker. 2014年5月13日閲覧。
  10. ^ 超人画報 1995, p. 45.

外部リンク

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日本教育テレビ 木曜日 18:15 - 18:45
前番組 番組名 次番組
アラーの使者
(1960年7月)
日本教育テレビ 火曜日 18:15 - 18:45
デン助劇場(第1期)
土曜19:30へ移動】
アラーの使者
(1960年8月 - 12月)