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鳴戸奈菜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

鳴戸 奈菜(なると なな、1943年(昭和18年) - )は、俳人英米文学者。本名・神谷くに子。

経歴

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朝鮮京城府(現ソウル特別市)に生まれる。父鳴戸四風、祖父鳴戸馨舟も俳句を詠んだ。共立女子大学文芸学部文学専攻英文コース卒業、同大学院文芸学研究科英文学修士課程修了。文学修士[1]1976年、「琴座」(りらざ)に入会し永田耕衣に師事。1978年同誌同人(1997年に廃刊)。1979年清水径子中尾寿美子江川一枝らと「らんの会」結成。1992年「豈」同人(2003年「豈の会」退会)。1997年第49回現代俳句協会賞受賞。1998年「らん」創刊、発行人。

代表句に「牡丹見てそれからゴリラ見て帰る」「形而上学二匹の蛇が錆はじむ」「桃の花死んでいることもう忘れ」など。哲学的背景をうかがわせるアニミスティックな句風で、皆川燈はその特徴を「抽象語の肉体化」と論じている。句集に『イヴ』『天然』『月の花』『微笑』『露景色』『永遠が咲いて』など、ほかに評論集『言葉に恋して―現代俳句を読む行為』『歳時記の経験』などの著書がある。共立女子大学教授。現代俳句協会国際俳句交流協会日本文藝家協会会員。

著書一覧

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句集
  • イヴ(1985年、琴座俳句会)
  • 天然(1992年、深夜叢書社)
  • 月の花(1996年、ふらんす堂)
  • 微笑(2001年、毎日新聞社
  • 鳴戸奈菜句集(2005年、ふらんす堂)
  • 露景色(2010年、角川マガジンズ
  • 永遠が咲いて(2012年、現代俳句協会
評論集
  • 言葉に恋して―現代俳句を読む行為(1993年、沖積舎
  • 歳時記の経験(2005年、らんの会)
  • 俳句と話す―現代俳句鑑賞(2012年、らんの会)
編著
  • 田荷軒狼箴集(永田耕衣著、1996年、湯川書房)
英訳書
  • この世のような夢―永田耕衣の世界(満谷マーガレットとの共訳。2000年、透土社)- 吉岡実編 『耕衣百句』の英訳。

参考文献

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  • 鳴戸奈菜 『鳴戸奈菜句集』 ふらんす堂〈現代俳句文庫〉、2005年(夏石番矢、皆川燈による作家論を併録)
  • 柳生正名 「鳴戸奈菜」 金子兜太編 『現代の俳人101』 新書館、2004年

脚注

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  1. ^ 神谷 くに子 (Kuniko Kamiya) - マイポータル - researchmap”. researchmap.jp. 2023年2月21日閲覧。

外部リンク

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