鳥居清久
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鳥居 清久(とりい きよひさ、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。
来歴
[編集]初代鳥居清満の門人。江戸日本橋小松町に住んだと伝わる。作画期は宝暦から明和の頃にかけてで、紅摺絵の細判役者絵や芝居浮絵の他、黒本の挿絵などが作として残る。扇面で役者似顔の半身像を描いたものがあり、これは鳥居派の絵師としては注意すべきであり、勝川春章の扇面役者絵と密接な関係があるといわれている。
作品
[編集]- 『男作三国志』(おとこだて-)三巻1冊 黒本 ※宝暦2年(1752年)刊行、清久挿絵
- 『倭歌須磨昔』二巻 黒本・青本 ※宝暦12年(1762年)刊行。観水堂丈阿作、清久挿絵
- 「市川團十郎」 細判紅摺絵
- 「芝居狂言浮絵金閣寺之図」 大々判紅摺絵
- 「近江八景浮絵之図」 横大々判紅摺絵
- 「瀬川菊之丞」 扇面画
参考文献
[編集]- 藤懸静也 『増訂浮世絵』 雄山閣、1946年 ※国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり。102頁、87コマ目。
- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年