鳥のシンフォニア
『鳥のシンフォニア Op.107』は、日本の作曲家吉松隆が作曲した管弦楽曲である。副題は「若き鳥たちに」[1]。欧文タイトルは、Sinfonia in Birds : to the Birds of youth[2]。
作曲の経緯
[編集]仙台ジュニア・オーケストラ20周年記念委嘱作品として作曲[3]、2009年4月20日に完成した[4]。10代の若者のオーケストラのために、モダンな語法とクラシカルなオーケストラサウンドを湛え、記念碑的な作品として作曲された[3]。
初演
[編集]2009年11月1日、仙台市青年文化センターにおいて、山下一史指揮、仙台ジュニア・オーケストラにより初演された[5]。
楽器編成
[編集]ピッコロ、フルート2、オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、チューバ、打楽器4(ティンパニ、バードコール、トライアングル、ブラス・ウィンド・チャイム、ウィンドベル、カウベル、タンバリン、ウッドブロック、吊しシンバル、シンバル、小太鼓、トムトム、大太鼓、タムタム、シロフォン、グロッケンシュピール、ピアノ、弦五部[6]
楽曲構成
[編集]5楽章構成、演奏時間は約20分[3]。ハ長調。
第1楽章 Prelude(前奏曲)
[編集]モデラート、4/4拍子。
第2楽章 Toccata(トッカータ)
[編集]アレグロ・アニマート、4/4拍子。
第3楽章 Dark steps(暗いステップ)
[編集]アレグロ、4/4拍子。
第4楽章 Nocturne(夜想曲)
[編集]アンダンテ・アマービレ、3/4+4/4拍子 - アレグロ、3/4拍子 - テンポ・プリモ、3/4+4/4拍子。
第5楽章 Anthem(賛歌)
[編集]モデラート - アレグロ - モデラート - アンダンテ・マエストーゾ、4/4拍子。
楽譜
[編集]ジャパン・アーツ作成のスコアがASKS Orchestraより市販されている[5]。パート譜はジャパン・アーツからレンタルされている[7]。
録音
[編集]- 2023年 日本コロムビア COCQ-85610 「交響曲第3番 = Symphony no. 3 タルカス = Tarkus : 他」原田慶太楼(指揮)、東京交響楽団[1](2023年3月11日に東京芸術劇場で開催された、吉松隆古希アニバーサリー公演の録音)[8]
脚注
[編集]- ^ a b 『交響曲第3番 = Symphony no. 3 タルカス = Tarkus : 他』日本コロムビア、2023年6月。COCQ-85609~10 。
- ^ 吉松隆『鳥のシンフォニア:若き鳥たちに = Sinfonia in Birds : to the Birds of youth : 2009 : op.107』cJapan Arts Corporation ; 発売:ASKS Winds/ASKS Orchestra、c2009、1頁 。
- ^ a b c “program notes/01”. yoshim.music.coocan.jp. 2023年9月29日閲覧。
- ^ 『鳥のシンフォニア:若き鳥たちに』cJapan Arts Corporation、75頁。
- ^ a b “オーケストラ・弦楽器楽譜販売 ASKS Orchestra / 鳥のシンフォニア op.107”. asks-orch.com. 2023年9月29日閲覧。
- ^ 『鳥のシンフォニア:若き鳥たちに』cJapan Arts Corporation、2頁。
- ^ “吉松 隆 | クラシック音楽事務所ジャパン・アーツクラシック音楽事務所ジャパン・アーツ”. クラシック音楽事務所ジャパン・アーツ. 2023年9月29日閲覧。
- ^ “吉松隆:交響曲第3番/タルカス〔UHQCD〕 | ディスコグラフィ | 原田慶太楼 / 指揮者 | 日本コロムビアオフィシャルサイト”. 日本コロムビア公式サイト. 2023年9月29日閲覧。
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