鮑忠
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鮑 忠(ほう ちゅう)は、中国の小説『三国志演義』に登場する架空の人物。
済北の相[1]・鮑信の弟として、『演義』第5回に登場する。反董卓連合軍の先陣に孫堅が選ばれると、鮑信はこれを妬み、鮑忠を呼んで孫堅を出し抜いて手柄を得ることを目論むと、鮑忠もそれに賛同。兄と共に密かに3000の軍勢を率いて抜け駆けして汜水関へ出撃する。ところが、それを察した董卓配下の驍騎校尉で汜水関の守将・華雄に急襲され、鮑忠は華雄の薙刀により斬り落とされてしまう。華雄は、鮑忠の首級を董卓の下に送り届け、都督に任命されている。
なお史実における鮑信の弟の名は鮑韜である。鮑韜は、兄や曹操の軍に加わって董卓配下の徐栄と交戦し、戦死した。
吉川英治の『三国志』では、兄に命じられて鮑信だけで500の手勢を率いて奇襲を仕掛けに向かうことになっているが、結局は華雄に察知されて包囲・殲滅された。
脚注
[編集]- ^ 正史では、董卓との戦いの後に、鮑信は曹操の推薦を受けてこの地位に就いたという記録があり、董卓討伐時点において鮑信はまだ済北の相には任命されていない可能性がある。
参考文献
[編集]- 『三国演義』